金相場は上昇。8月の米雇用統計で非農業部門就業者数が季節調整済みで前月比15万1,000人増にとどまり、市場予想の18万人増を下回ったことを受けて、米早期利上げ観測が後退し、買い戻された模様。

株価が上昇したものの、それでも金に買いが入っているところが興味深い。米国経済が利上げに耐えられるほど強くないとの見方が強まれば、これが株安につながり、利上げ観測の後退とともに金相場への関心が高まることになりそうである。

8月は例年通り、金の買い場になったが、米国株の傾向を考えると、20日・21日のFOMCをきっかけに株安傾向が強まり、金相場が本格的に上昇することになりそうである。米商品先物取引委員会(CFTC)発表の投資主体別のポジション状況によると、投機筋のCOMEX金先物市場におけるポジション状況は、23枚8,152枚の買い越しで、前週の26枚4,854枚の買い越しから減少。買いポジションは26万9,964枚で、前週の28万9,936枚から減少し、売りポジションは3万1,812枚で、前週の2万4,982枚から増加した。

非鉄相場はまちまち。銅は米雇用統計の発表に伴うドルの乱高下の中、上値の重い展開が続いている。鉛や亜鉛は需給逼迫懸念から上昇基調を維持している。

原油は5日ぶりに反発。米レーバーデーの3連休を前に買い戻しが入った。ロシアのプーチン大統領が産油国による増産凍結合意に期待を表明したとの報道が買い戻しのきっかけとなった模様。

8月の米雇用統計の発表を受けて、一時ドル安が進んだことで上げ幅拡大につながる場面があった。米石油掘削リグ数が横ばいだったことも原油相場の支援材料だったと見られる。石油掘削リグ稼働数は前週比1基増にとどまった。

市場では、OPEC加盟・非加盟国による公式会合で、増産凍結で合意されるかに注目が集まっているようである。また米国でのシェールオイルの増産懸念もある。生産コストの低下により、生産量が増加するのではないかとの懸念が高まっていると見られる。

一部には、シェールオイルは40ドルでも採算が合うところがあるとの見方があり、上値はそれほど高くないとの指摘がある。シェールオイルの増産は原油安につながる可能性があり、シェアが徐々に低下しているサウジにとっては頭の痛い問題である。

産油国会合で、サウジが主導的立場から増産凍結合意に持っていけるかが、今後の原油相場の動向に大きな影響を与えることになるだろう。

またドル安傾向に転じるかも、ドル建て原油相場に大きく影響するだけに要注意である。当面はドル相場の動きと、サウジの動向に注目したい。

WTI原油先物における投機筋のポジションは、22万403枚の買い越しとなり、前週の24万4,102枚から減少。買いポジションは31万5,723枚で、前週の34万1,087枚から減少した。売りポジションは、9万5,320枚で、前週の9万6,985枚から小幅減少した。