金は続落。25日のイースターホリデーを前に材料不足でもあり、売りが出ている。ドル高・ユーロ安基調の継続も引き続き上値を抑える要因になっている。

ベルギーの連続テロ事件を受けて一時的に買いが活発化する場面もあったが、まだ株価が高値を維持しているため、安全資産としての買いは入りづらい。また最近は複数の米地区連銀総裁から4月の利上げの可能性が示唆されており、これもドル高・金安を誘っていると考えられる。そのため、当面はドルの動きにつれる展開になるだろう。

金相場は25日線の2.5%下方乖離の1,213ドルで辛うじてサポートされている。これを割り込むと、5%下方乖離の1,180ドル水準まで調整が進む可能性がある。ドルの上昇で上値が重くなっているのだが、このドルが今度はやや上値が重くなっている。ドルの頭うちが明確になれば、金の下値も限られるだろう。

銀やプラチナも25日線を割り込んでおり、下値を確認する動きにある。パラジウムはまだ25日線のかなり上に位置している。

非鉄は原油の上値の重さやドル高が引き続き重石になっている。ロンドン市場はイースターホリデーで25日と28日が休場となるため、ポジション調整の売りが出ている可能性が高い。

また中国の景気刺激策への期待もやや低下しているようだ。アルミは25日線の5%下方乖離の1,470ドルまで下げてきた。これを割り込むとさらに下値を試す可能性がある。

銅は25日線の4,865ドルで辛うじてサポートされて安値から反発して引けている。しかし、5,000ドルの大台を割り込み、地合いは軟化しつつある。ニッケルは下げ渋っているが、鉛・亜鉛も25日線を下回り、地合いは悪化傾向にある。原油の上値が重いことやドル高基調が上値を抑えているのだが、ドルが反落すれば地合いが変わるのかを見極めることになりそうだ。

原油は続落。石油需給バランスの改善が進まないとの懸念が重石になっている。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した最新週の米国内の原油在庫が記録的な高水準に達しており、供給過剰懸念が改めて意識されている。

WTIは一時38.33ドルまで下げる場面があった。しかし、最新週の米国内の石油掘削リグ稼働数が前週比15基減少したことで買戻しが入り、安値からは戻している。ただし、ドルの上昇基調が上値を抑える構図は変わっていない。ドル高基調が反転すれば、多少はドル建て原油相場の下支えになるだろう。

ただし、米国内の石油需給の改善、主要産油国による生産調整が進まない限り、原油相場の本質的な反発は見込めない。WTIはこの日の動きで長い下ヒゲを作った。25日線が位置する37.90ドルは下回らずに安値から大きく値を戻している。

株価が戻したことが大きいのだろうが、方向感のない不安定な動きにあることに変わりない。2月11日の安値からのアップトレンドラインを下回っているのが気になる。チャートの形状的には下落リスクが高いとの判断になる。

40ドルの重要な節目も下回っていることを考慮すれば、いったんは下押すリスクが高いと考えるのが妥当かもしれない。本日はイースターホリデーでアジア・欧米市場が休場となる。ロンドン市場は28日も休場。