金は3日ぶりに反発した。ベルギーでの連続テロ事件発生したことを受けて、安全資産とされる金に資金が流入した格好である。一時1,260.9ドルまで買われる場面もあったが、その後はドルが上昇したことなどもあり、上値は重くなっている。

爆発事件について、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。ISは支配地域を縮小させているだけに、今後も強硬な姿勢がみられるようだと、市場の不安定要素となり、これが金買いを誘うこともあり得るだろう。また株価が不安定になる可能性が高まっていることも、安全資産としての金の魅力を高めるものと思われる。

非鉄はまちまちだった。銅は小幅に下げたが、5,000ドルの大台は維持している。ドルの上昇が上値を抑えており、特にアルミが弱い動きにある。1,500ドルを割り込み、トレンドも下向きになっている。注意が必要な動きになりつつある。

一方でニッケルや亜鉛は堅調に推移している。中国の非鉄需要は伸びているものの、その伸びや供給削減が続くかがポイントになる。ただし、長期的には生産増のための投資が行われておらず、需給がひっ迫する可能性がある。時間はかかるが、いずれは需給を背景とした水準訂正が行われるのではないだろうか。

原油は小幅反落。ベルギーで起きた連続テロ事件は明確な材料にはなっていない。むしろ、ドル高になったことでドル建てで取引される原油の割高感がやや高まる結果となっている。

一方、OPEC加盟・非加盟の産油国が4月17日にカタールの首都ドーハで増産凍結に向けた会合を開く予定だが、イラクとナイジェリアは参加の意向を示しているものの、増産を志向するリビアは不参加の方針を表明しており、足並みが乱れている。

また増産方針を示しているイランの動向も不透明であり、増産抑制合意への道のりは遠い。リビアはカダフィ政権崩壊後、内戦状態に陥ったことから産油量が激減している。10年の産油量は日量150万バレルを超えていがた、現在は日量40万バレル前後にとどまっている。

同国はまずは産油量の回復を目指したい意向であり、この点では経済制裁前の産油量に戻したいと考えているイランと立ち位置は同じである。このように考えると、増産抑制合意は容易ではないことがわかる。減産にまで踏み込むのは難しいのではないだろうか。そう考えると、原油相場の劇的な回復は見込みづらい。

一方、テクニカル面では、WTIなどの主要エネルギー銘柄の25日線からの上昇乖離が10%前後と依然として高水準にある。通常は、これらは買われ過ぎを示唆しており、上値を追うには一定の日柄の値幅の調整が必要である。

その意味でも、当面は底固いながらも上値の重い展開が続く可能性があるといえそうである。また投機筋のネットロングポジションが積み上がっている点も気になる。これは将来の売りにつながるだけに、今後の動向には注意が必要であろう。