金は3日続落。1,260ドル付近で上値がやや重くなっている。10日のECB理事会を控える中、手仕舞い売りの動きが中心だったようだ。一時1,243.6ドルまで下落する場面があったが、下値を売る動きは限られている。

一方、今年に入ってから資金が大量流入していた金上場投資信託(ETF)からは資金が流出した。世界最大の金ETFであるSPDRゴールド・トラストの金保有高は2.4トン減となり、流出幅は4週間ぶりの大幅な水準だった。ETFの資金流出が投資家のスタンスの変化を示しているのかを見極める必要があろう。

ただし、株式市場が不安定になれば、再び買いが戻ってくるものと思われる。また日欧のマイナス金利などから見れば、金に割安感があろう。株価の割高感と比較すれば、金投資は有利であると考えられる。

貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムをロングにしている。

非鉄は上値の重い展開。中国の貿易統計の悪化が依然として懸念されているようだ。中国株の下落も売り材料視されたと考えられる。全体的にやや上値が重くなってきた印象がある。株価の不安定さやドル相場の方向感を見極める動きから、上値を買い進む動きは短期的には限られる可能性があろう。

非鉄のトレード戦略は、銅を利益確定売りとし、亜鉛、鉛のロング、ニッケルのショートは維持している。

原油は急反発。米国内の石油製品在庫の大幅減少や主要産油国の増産凍結への期待が買いを誘ったようだ。WTIは清算値ベースで15 年12 月4 日の39.97ドル以来、約3カ月ぶりの高値となった。

EIAが公表した4日までの週の米国内の原油在庫は前週比390万バレル増と、市場予想と一致した。一方でガソリン在庫は同450万バレル減と、市場予想の同140万バレル減を大幅に上回り、減少幅は約2年ぶりの大きさとなった。

これを受けて、NYMEXガソリン先物は6%上昇し、約半年ぶりの高値をつけている。またディスティレート在庫も横ばいの予想に対して同110万バレル減となった。

一方、OPEC加盟・非加盟の主要産油国が20日にモスクワで原油増産の凍結を協議するため会合を開く見通しとの報道も支援材料になった。原油相場はサウジなどによる増産凍結合意から順調に回復し、約2カ月前に付けた12年ぶりの安値から約50%上昇している。重要な局面にあり、一段高となれば、いよいよ原油相場の復権が見られそうである。

エネルギーのトレード戦略は、ブレントとRBOBガソリンをロングにする。一方で、上昇すればWTIとヒーティングオイルをショートにし、一旦スプレッドの形にしたいと考えている。

さらに上昇すれば、スプレッドのショートサイドをはずし、上昇を収益化する戦略に切り換えるつもりである。一方、天然ガスはショートを積み増している。