金は4日ぶりに反落。最近の上昇に対する利食い売りが出たようだ。しかし、最近の株高基調でも買われる動きを考慮すれば、今後の金融市場に不安を抱える投資家がかなりいることも事実であろう。

市場の注目は15・16日開催のFOMCに向かっているが、利上げはまずないだろう。そうなれば、ドル安に進むと考えるのが自然であろうが、いずれにしても、金相場はすでに強気相場に入っている。目先の材料に振り回されることなく、力強い上昇基調を続けるだろう。

貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムをロングにしている。

非鉄は総じて堅調に推移。銅は5,000ドルの大台を超えており、きわめて強い動きにある。原油高やドル安も支援材料になっているのだろうが、底値からの反発が鮮明であり、底割れ懸念はないだろう。

また中国の全人代で、当局者から新たな景気刺激策に含みを持たせる発言が出ていることも、下値を支えているようだ。アルミも上昇し、1,600ドルに迫っている。ニッケルは9,000ドル台に乗せて、堅調な動きに移行している。亜鉛はやや下げているが、短期的には売られすぎになっている。

一方、中国の2月末の外貨準備高が3兆2,000億ドルと、前月末比285億7,000万ドル減少。11年12月末以来の水準に落ち込んだが、市場の予想は上回っている。ただし、減少は4カ月連続である。

中国当局が人民元の下落圧力の緩和と資本流出を食い止めるためにドル売り介入を継続していることが減少につながっているが、今後の中国景気の動向次第ではさらに減少する可能性があるだけに、今後の動向には引き続き注意が必要であろう。

非鉄のトレード戦略は、銅、ニッケル、亜鉛、鉛のロングを保有している。今日はアルミもロングにする予定である。

原油は大幅続伸。世界の石油需給の不均衡の是正に向けた動きを好感した買いが入ったようだ。米雇用統計など最近の米国経済指標が堅調なことから、同国のエネルギー需要が上向くとの見方が支援材料になっているようだ。また最新週の米石油掘削リグ稼働数が09年12月以来の低水準に減少したことも、生産調整の進展期待につながっている。

また有力産油4カ国が既に生産量の据え置きで合意し、他の多数の産油国も支持を表明していることも市場に安心感を与えている。これらから、「原油相場は既に底を打った」との見方が多くなっている。

一方、米エネルギー情報局(EIA)によると、4月の米国シェールオイル生産量は日量487万バレルと、前月比10万6,000バレル減少する見通し。生産量の減少は6カ月連続となる見込みである。

エネルギーのトレード戦略は、現在ポジションがないスクウェアの状態にある。さらに上昇するようであれば、新規にロングすることを考えるが、いかにも買われすぎであり、日柄調整がほしいところである。

もっとも、株価が調整するようであれば、過熱しているため下落に転じるリスクもある。安易に買いたくないレベルではある。WTIは40ドルを超えるまでは上昇基調に転換したとは判断しない。この数日間の動きが目先の原油相場の方向性を決めることになりそうだ。