金は反発した。原油安などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まったものの、しっかりとした動きが続いている。今回の金相場の上昇は本物であろう。

現在は株高でも上昇している。一時期の急伸から休んでいる状況だが、これもいずれ方向性が出るだろう。そのきっかけが株安になるかもしれない。

また原油価格が本格的に上昇すれば、これも金相場の押し上げにつながるだろう。米雇用統計の内容次第との見方もあるが、最終的な方向性は決まっているだろう。

米実質金利との乖離があまりに大きいことを考えると、最低でも1,400ドル程度まで上昇する必要があると考えている。また金ETFへの買いが継続していることも、グローバル投資家の投資態度を明確に表していると考えられる。これ自体が将来の株価不安を示しているのかもしれない。

貴金属のトレード戦略は、金のロングを維持し、プラチナもロングにしたい。非鉄は堅調地合いが継続。

前日の米国株高などが買い安心感につながっているようだ。銅は節目の4,800ドルを試す展開となり、昨年11月以来の高値をつけた。アルミと亜鉛も昨年10月以来の高値にまで上昇している。

また鉛も堅調。原油相場はまだもたついているが、非鉄相場は先んじて堅調に推移している。底打ちから上昇に転じたと考えるのが妥当であろう。

非鉄のトレード戦略は、アルミ、銅、亜鉛、鉛をロングにしている。

原油は3日続伸。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫の大幅増が示され一時大きく下げたものの、その後は買戻しが入って上昇に転じた。

前日に米石油協会(API)が発表した統計で最新週の米国内の原油在庫が前週比990万バレルの大幅増となったことを受けて、原油相場は売りが優勢となっていた。さらにEIA統計でも最新週の原油在庫が同1,040万バレル増と、市場予想を大幅に上回る増加となり、過去最高水準になったことで供給過剰懸念が一段と強まり、WTIは一時33.55ドルまで下げる場面もあった。

しかし、その後は買戻しから一時35ドル台を付けるところまで上昇するなど、きわめて強い動きになっている。主要産油国による原油安対策への期待なども買いを誘っているのだろう。

ロシアが、サウジアラビアなど有力産油4カ国が合意している増産凍結に関して、すでに15カ国以上が支持する意向を示していると発言したとの報道も支援材料になっているのだろう。またベネズエラのデルピノ石油相が、 今月中旬に開かれる産油国会合では増産凍結に加え、さらなる行動についても議論される可能性があると発言したとの報道も買いを誘った面があろう。

ベネズエラは、3月中に開催される増産凍結に関する会合に産油国15 カ国以上が出席するとの見通しを示している。米国原油在庫が過去最高水準にまで膨らんでいるにもかかわらず、原油相場が下げなくなってきているところに、原油相場の底打ちの可能性が見える。

その一方で、春の米国内の製油所の保守点検シーズンに原油在庫が一段と増加することで、原油相場が再び急落するとの指摘もある。しかし、最終的には相場は大きな流れを形成して方向が決まっていくものである。

WTIは40ドルの節目を超えた段階で、ようやくあらたな上昇相場への足がかりが出来ると考え、それまでは慌てて動くことは避けたいと考えている。

エネルギーのトレード戦略は、天然ガスを新規にショートするが、それ以外は見送り姿勢を継続する。

基本的にはWTIが45ドルを明確に超えない限り、本格的な上昇基調に入ることは出来ないと考えている。