金は反落した。米国経済指標の堅調さを受けた株高・ドル高が圧迫したようだ。FRBの追加利上げ観測もやや強まっているようである。

一方、パラジウムは好調な米新車販売を好感して急伸している。2月の米新車販売台数は前年同月比6.9%増の134万4,225台だった。ガソリン安や低金利が追い風となったほか、1月下旬に東海岸を襲った暴風雪の影響で販売が2月にずれ込んだことも影響したようだ。年換算では1,754万台と前年を上回っている。

金相場は中国の2月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が低水準だったことなどから買われる場面もあったが、株高・ドル高には勝てない。一方、1月のインドの金輸入量は前年同月比62%増の93.3トンだったと報じられている。

税金の賦課にもかかわらず、インドの金需要が堅調であることが示された格好だ。インドは金消費で世界第2位だが、金相場が上昇基調に入る中での予想外の輸入増であり、金需要の堅調さを示す強材料といえるだろう。

貴金属のトレード戦略は、金のロングを維持したい。

非鉄はやや上値の重い展開。中国の2月の製造業PMIが市場予想を下回ったことが重石になっているようだ。ただし、欧州株が底堅く推移し、米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことで、欧米株が上昇したことで下値は支えられている。

中国の2月の製造業PMIは49.0と前月から0.4ポイント悪化し、11年11月以来の低水準となった。節目の50割れは7カ月連続である。中国経済の成長に下振れ圧力が依然あることが示されたといえるだろう。

また非製造業PMIは52.7と、依然として50を上回っているが、これも2カ月連続で悪化しており、中国政府が目論むサービス業の拡大にもかげりが見え始めている。

非鉄のトレード戦略は、アルミと亜鉛をロングにし、銅はスクウェアを維持。ニッケルは買戻す。鉛はロングと維持している。

原油は続伸した。供給過剰懸念がやや後退したことが買い材料となったようだ。ロシアのノバク・エネルギー相が、ロシアやサウジアラビアなど有力産油4カ国が合意した増産凍結について、既に15カ国以上が支持する意向を示しているとの報道が買戻しのきっかけになったようだ。

また米国経済指標の堅調さやそれを受けた株高も材料視された可能性が高い。ロイターによると、市場関係者の原油価格予想は、16年の平均価格は需要低迷を背景に40ドル強にとどまる見通し。

また主要産油国が先月増産凍結で暫定合意したことについては、供給過剰の解消にはほとんど効果がないとの見方が示されている。

ブレント原油の平均予想価格は40.10ドルで、前月調査から2.40ドル下方修正され、9カ月連続の低下となった。WTIについては38.90ドルで、前月調査を2.10ドル下回った。

17 年の予想については、ブレントは53.90ドル、WTIは52.20ドルとなっている。エネルギーのトレード戦略は、天然ガスを買戻す。ポジションは一旦すべてをスクウェアとし、次の展開を待つことにしたい。

基本的にはWTIが45ドルを明確に超えない限り、本格的な上昇基調に入ることは出来ないと考えている。