金は3日ぶりに反発した。世界的な景気先行き不透明感や株安から投資家のリスク回避姿勢が強まっている。中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き下げると発表したが、投資家の反応は鈍く、株価も上値が重い。

2月のシカゴ地域景況指数(PMI)が47.6と、前月の55.6から大幅低下するなど、米国経済の先行きに不安が広がったことも、安全資産とされる金に買いが向かう一因になっている。ユーロ安が進行しているが、むしろユーロ建て金価格が上昇しており、これも買い材料視されている可能性がある。

また米国経済指標の悪化で利上げ観測が遠のきつつあることも、ドル建てで取引される金には追い風である。2月は月間ベースでは過去4年で最大の上げ幅を記録しており、金市場への関心が今後さらに高まることになりそうだ。月間ベースの上昇率は10%超となり、12年1月以来の上昇率となる。

貴金属のトレード戦略は、金のロングを維持。銀は買戻しでスクウェアにする。プラチナは安いところで買い増したい。パラジウムもショートを買戻す。

非鉄は堅調な展開。ドル高基調だが、原油が下げ渋っていることが背景にあるのだろう。中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き下げたが、これがどの程度影響しているかは不透明である。

今後も原油市場に左右される展開が続きそうである。非鉄のトレード戦略は、アルミ・銅・亜鉛はスクウェア。ニッケルはショート、鉛はロング。

原油は反発。世界的な需給不均衡の解消期待が買戻しを誘ったようだ。また中国人民銀行が預金準備率の引き下げたことを材料視する向きもあるが関係ないだろう。

供給面では、サウジアラビアなど主要産油国による増産凍結への期待や直近の米石油掘削リグ稼働数が09年12月以来の低水準にまで落ち込んだことが材料視されているようだ。

米国内でも生産調整が徐々に進むかを中止することになるだろう。米国の昨年12月の産油量が3カ月連続で減少し、14年12月以来の低水準となったことも材料視されやすいだろう。

また需要も昨年8月以来の増加になったもよう。さらにOPECの産油量が過去最高付近にあった過去数カ月の水準から減少していることも下値を支える可能性がある。このところ、減産にきわめて消極的だったサウジが「全ての主要生産者と接触している」と表明したことも市場に安心感を与えているのかもしれない。

しかし、どれも明確な相場押し上げ要因とはいえない。やはり、最終的には減産合意が不可欠なのだろう。ただし、一方で産油量が明確に減少してくれば、それは十分な押し上げ材料になると考えられる。

今後も主要産油国の産油量の動向に注目することになる。原油相場はダブルボトム的な動きに見えるが、43-44ドルを明確に上抜けない限り、上昇は期待しづらいとの見方は変わらない。

エネルギーのトレード戦略は、ヒーティングオイルを買戻しでスクウェアにする。天然ガスは再度ショートにする。

WTI、ブレント、RBOBガソリン、ICEガスオイルはスクウェアのままとしている。原油相場は株価との連動性が薄れつつある。株安基調でも原油相場は上昇しており、この動きが投資マネーの株からコモディティにシフトする動きにつながるかにも注目しておきたい。