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金は株高基調を受けて4日ぶりに反落した。ただし、1,200ドルの大台は維持している。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金は株高基調を受けて4日ぶりに反落した。ただし、1,200ドルの大台は維持している。

2016/2/23
金は株高基調を受けて4日ぶりに反落した。ただし、1,200ドルの大台は維持している。原油高も売り材料視されているようだ。
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金は株高基調を受けて4日ぶりに反落した。ただし、1,200ドルの大台は維持している。原油高も売り材料視されているようだ。

またドル高基調も重石になっている。英国のEU離脱に関する不透明感からポンドの下落し、欧州通貨が軒並み売られる中でユーロ安が進んだこともドル建て金相場の重石になっている。

短期的な株式の買戻しが続けば、目先は上値の重い展開が続く可能性がある。

貴金属のトレード戦略は、金・銀は昨日ショートにした。あくまで短期ベースでの株高・金下落を見込んだポジションだったが、結果的にいまのところは上手く機能している。

今日は銀だけを買戻し、スクウェアにする。昨日はプラチナもロングにした。今日はさらに買い増しをする。パラジウムはショートを維持する。

非鉄は総じて堅調だった。中国株や原油相場の上昇が買い安心感につながった。また非鉄需要の回復と底入れへの期待感も高まっているようだ。

銅は2月4日の高値4,720ドルを超えると、昨年12月29日の高値4,750ドルがターゲットになる。これも超えるようだと、地合いは一気に好転することになろう。ただし、目先は買われ過ぎ感が強まっている。その前に日柄調整が必要かもしれない。

このようなパターンはニッケルも同じである。ただし、アルミは昨年12月24日につけた高値1,564ドルを上抜いており、強さが感じられる。一部に中国が備蓄積み増しに動くとの観測も背景にあるようだ。

また亜鉛も直近高値を明確に上抜いており、現在の非鉄銘柄の中では群を抜いて強い動きになっている。鉛は軟調で、安値圏から抜け切れていない。25 日線の1,735ドルを下回っており、まずはこれを上抜けるが先決であろう。

中国の1 月の銅地金輸入量は前年同月比7.8%増の32万3,870トンと堅調だった。またニッケル地金輸入量も3万5,088トンと、前年同月比338.2%の大幅増。一次アルミ地金輸入量は同25%増の6,524トン、亜鉛地金輸入量は同150.2%増の5万9,283トンだった。

国内の減産や国際価格の下落で輸入量を増やしている可能性がある。国際銅研究会(ICSG)によると、15年11月の世界銅市場は2万7,000トンの供給不足だった。10月は1万4,000トンの供給不足だった。

11月の世界銅生産量は196万トン、消費量は199万トンだった。非鉄のトレード戦略は、昨日はアルミ・銅はロングを維持し、ニッケル・亜鉛はロングに転換した。

また鉛はロングを維持した。結果的に、すべての銘柄が上昇し、ひとまず上手くいっている。今日はこれらのポジションを維持する。

原油は大幅反発。国際エネルギー機関(IEA)による需給見通しや主要産油国による増産凍結への期待などが材料視されたようだ。IEAは「世界的な石油需給は2017年までに徐々に均衡する」との見方を公表。

さらに米シェールオイル生産量については、今年は日量60万バレル減少し、17年にはさらに20万バレル減少する可能性があるとの見通しを示している。IEAのビロル事務局長は「原油価格は80ドルの水準が生産国と消費国の双方にとって好ましい」との見方を示している。

これらを受けて、市場では供給過剰状態が次第に改善されるとの期待が高まっている。また先週末に米国内の石油掘削リグ稼働数が26基減と9週連続で減少したことも引き続き材料視されたようだ。

一方、サウジやロシアなど産油4カ国が前週に合意した増産凍結については、他の産油国が同意するかに注目が集まっている。ロシアのノバク・エネルギー相は「増産凍結に関する協議は3月1日までに終了する」としている。またサウジのヌアイミ石油鉱物資源相が23日に米ヒューストンで開催される会合で基調講演を行う予定で、その発言内容にも注目が集まっているようだ。

一方でイラクは、今後5年間で産油量を日量700万バレル超に引き上げ、そのうちの600万バレルを輸出に回す方針を表明。イランはこれまでも制裁前の水準に生産量を引き上げる考えを繰り返し示している。

またOPECのバドリ事務局長は、「OPECと非OPECの産油国は世界的な供給圧力を弱めるために、他の措置を講じるかもしれない」と発言し、原油相場の持ち直しに向けたさらなる対策の可能性を示唆している。

いずれにしても、原油相場の地合いは徐々に好転しているように思われる。産油国の危機感がここにきて急速に高まっていることが、市場にもようやく浸透し始めている。またチャート面でもダブルボトムを形成したと考えられる。

今後は産油国の動向を織り込む形で節目の35ドル、さらには40ドルの大台を試す動きに向かうのではないかと考える。

エネルギーのトレード戦略は、WTI、ブレント、RBOBガソリンはロングを維持。ヒーティングオイルとICEガスオイルはスクウェアのままとする。天然ガスのショートは維持。

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