金は3日続伸。株安や原油安などを受けて安全資産としての買いが入っている。1月の米CPIがコアで前年同月比1.4%上昇し、インフレの兆候を示す内容となったことから、一時的に上下に振れる場面があったものの、その後は米国株の下落が買い材料視された。

金融市場の不透明感から、FRBによる3月利上げの可能性は大きく後退している。これが金相場を支えるとの見方は変わらない。

今後も株価動向次第の展開が続くだろうが、長期的には金相場は上昇に向かうとの見方は全く変わらない。日欧のマイナス金利導入による金保有コストの低下は金相場の強固なサポート材料である。

貴金属のトレード戦略は、金・銀はショートにする。あくまで短期ベースである。株価の反転を背景にいったん売られる可能性がある。その下げを取れるかを試したい。プラチナはロングにし、パラジウムは再びショートにする。

非鉄は堅調に推移。原油安などを受けて上値が重くなる場面もあったが、ドル安が下値を支えたようだ。銅は節目の4,600ドルを回復し、アルミも1,550ドルを超える動きになっている。

またニッケルが急伸し、地合いの好転を感じさせる動きにある。鉛・亜鉛も強い。弱い原油市場を横目に、非鉄市場に徐々に買いが戻ってきた感じがある。

一方、中国の亜鉛精錬業者は加工費を大幅に引き下げることに同意したもよう。この背景には供給減少があるという。豪州などの大型亜鉛鉱山の資源が枯渇する一方で、生産が見込まれる新たな大規模鉱床がないため、亜鉛供給が減少しているようである。

また価格下落による減産も影響し始めている。中国国内の亜鉛鉱山も相場下落で閉鎖しており、これらの供給縮小が徐々に価格に聞き始めているようである。

非鉄のトレード戦略は、アルミ・銅はロングを維持。ニッケル・亜鉛はロングに転換する。鉛はロングを維持。原油は大幅反落。供給過剰懸念の再燃を受けて売りが優勢になっている。

米エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が前週比210万バレル増の5億410万バレルとなり、記録的な水準にまで膨らんだことも嫌気されている。また株安も売りにつながったようである。

サウジアラビアやロシアなど主要産油国が増産凍結で合意し、イランなど他の産油国も支持を表明したものの、その実効性には懐疑的な見方も依然として多いため、積極的に上値を買う動きは見られない。

米国内掘削リグ稼働数は前週比27 基減の514基となったが、市場の反応は限定的だった。ガソリンやヒーティングオイルも続落となっている。原油相場は基本的には底入れしたとみているが、まだまだ不安定である。

様々な思惑や材料を背景に乱高下しようが、徐々に下値固めの動きが鮮明になり、売り方の買戻し主導で水準を切り上げることになるだろう。しばらくは我慢だが、中長期的な方向性は下ではなく、上と考えている。

エネルギーのトレード戦略は、WTI、ブレント、RBOBガソリンはロングを維持。ヒーティングオイルとICEガスオイルはスクウェアにする。天然ガスのショートは維持とする。