金は小幅上昇。米国経済指標が予想を下回ったことを受けたドル安が材料視されたようだ。ドルの上値がやや重くなっており、金の下値もしっかりしている。

今週は重要経済指標の発表が相次ぐことから、その後のFRB当局者の発言に注目が集まることになろう。またイエレンFRB議長が29日に講演する予定であり、今後の金利政策の方向性が示されるかに注目が集まっている。

ただし、イエレン議長は自身の失言で過去に痛い目に遭っていることもあり、次回会合での利上げを示唆するような発言はないだろう。市場を驚かすような発言はないと考えられる。

4月1日の米雇用統計やISM製造業景況指数の内容次第では、市場は大きく動く可能性もある。非農業部門就業者数が20万人を越えれば、年内の2回利上げ観測が十分に高まり、さらにそれ以上の回数の利上げの可能性が高まる可能性もあろう。

一方、SPDRゴールド・トラストの保有高は24日時点で2,648万オンスと、2013年12月以来の水準に増加している。投資家の金投資の動きは止まっていない。

非鉄市場は昨日まで休場。今日から取引が再開される。

原油は小幅続落。新規材料不足であり、上値の重い状況が続いている。WTIは4日続落である。欧州市場が引き続きイースター休暇だったことも、全般的な薄商いにつながったようだ。

増産凍結に向けた主要産油国による協議が4月17日に予定されているが、最終合意に至るとの楽観的な見方が後退しつつある。米国内では原油在庫が記録的な水準に膨らんでおり、これも圧迫要因である。

また先物市場での投機筋の買いポジションが大きく膨らんでおり、下落し始めた場合のポジション調整の売りが出やすいことも懸念材料である。WTIが40ドルを明確に超えるまでは、上昇を見込みづらい状況は変わっていないと思われる。