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金は小幅反発。前日の急落の反動から安値拾いの買いやポジション調整の買いが入ったようだ。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金は小幅反発。前日の急落の反動から安値拾いの買いやポジション調整の買いが入ったようだ。

2016/2/18
金は小幅反発。前日の急落の反動から安値拾いの買いやポジション調整の買いが入ったようだ。この日は株価が大きく上昇したが、それでも金が買われる背景には、世界的な低金利があるのだろう。
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金は小幅反発。前日の急落の反動から安値拾いの買いやポジション調整の買いが入ったようだ。この日は株価が大きく上昇したが、それでも金が買われる背景には、世界的な低金利があるのだろう。

1月26・27日開催のFOMCの議事要旨では、委員の多くが年明け以降の世界的な株安や原油安などによって「先行き不透明感が増した」と警戒感を示し、複数の委員は今後の利上げについて「米国経済の底堅さや物価上昇が確認できるまで待つのが賢明」としていた。

これを受けて、当面は追加利上げがないとの見方が強まり、緩和的な金融政策が続くことへの期待が金相場にもポジティブに作用しているようだ。安全資産としての買いではなく、現金との比較で優位になりつつある点に注目すべきであろう。

この日発表された米国経済指標はまちまちだった。1月の米鉱工業生産指数は0.9%上昇。上昇幅は14年11月に並ぶ大きさだった。1月の米住宅着工件数は年換算で109万9000戸と、前月比3.8%減だった。

住宅着工許可件数は120万2000戸で0.2%減少。鈍化傾向だった鉱工業生産は反転し、好調だった住宅指標が悪化している。全体的にはまちまちであり、景気回復の兆しは見えないといえるだろう。

貴金属のトレード戦略は、金・銀を再度ロングにする。プラチナはスクウェアのままとし、パラジウムはショートを維持する。

非鉄はまちまちだった。欧米株高や原油高を背景に銅やニッケルには買いが入ったが、アルミや鉛、亜鉛は売られた。株高となったが、非鉄市場にはあまり影響がなかった。

中国勢が戻ってきたが、動きは見られないようだ。ただし、底堅さは確認される動きであり、原油相場が堅調さを取り戻せば、さらに上値を試す可能性は十分にある。

一方、ノルウェーのアルミ大手ノルスク・ハイドロは、16年の世界アルミ需要の増加見通しを3~4%とし、従来予想の4~5%から引き下げている。非鉄のトレード戦略は、アルミ・銅のロングを維持。ニッケルは新規にショートを構築する。亜鉛はロングを維持し、鉛は新規にロングを構築する。

原油は急反発した。サウジアラビアやロシアなど有力産油4カ国が合意した増産凍結にイランも加わるとの期待が高まり、買戻しを誘っている。サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタールの有力4産油国の石油相は、産油量を1月の水準で凍結することで前日に合意。

ベネズエラなど産油3カ国がイランに増産凍結を要請したとの報道を受けて買いの勢いが強まった。イランは欧米による経済制裁が解除されて以来、石油輸出の拡大に向け増産意欲を示していたが、イランのシャナ通信によると、同国のザンガネ石油相が1月の生産水準を維持するとの立場を示したもようである。

核開発問題を背景とした経済制裁の解除を受けて、イランはこれまで増産方針を打ち出していた。また報道によると、リビアのOPEC代表団は、サウジアラビアやロシアなどが提案した増産凍結を支持する意向を示している模様。

増産凍結は必ずしも需給緩和状態の改善につながるわけではないが、少なくともさらに緩和状態が悪化することは避けられる。現状の需給環境がすでに織り込まれているとすれば、この合意に向けた動きは買い材料と捉えてよいだろう。

一方、米石油協会(API)が公表した石油在庫統計では、12日時点の原油在庫は前週比330万バレル減と、市場予想の同390万バレル増に反して減少となった。クッシング在庫も同17万5000バレル減だった。製油所の原油処理量は日量2万7000バレル減、ディスティレート在庫は200万バレル減だった。

エネルギーのトレード戦略は、WTI、ブレント、RBOBガソリン、ヒーティングオイル、ICEガスオイルのロング、天然ガスのショートを維持。さらに石油相場全体が上昇に向かうことで、収益拡大を狙いたい。

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