金は世界的な景気先行き懸念を背景とした株安が進行したことから、安全資産としての買いが入っている。投資家のリスク回避姿勢は鮮明であり、一時1,200ドルの大台を超える場面もあった。

また原油安も金買いにつながっているもようである。ただし、節目に到達したことから、目先は手仕舞い売りが出やすくなる可能性がある。株価が反発するかにも注意が必要であろう。

ただし、これまで指摘し続けてきたように、金相場はすでに底打ちし、上昇に転じるとの見方は適格だったといえる。今後も株安基調が続けば、金相場の上昇基調は崩れないだろう。

貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムのロングを維持。非鉄は下落。最大需要国の中国が春節の連休に入っており、動きづらい展開にある。

また原油相場が下落したことや欧米株安なども売り材料視されたようである。さらに最近の上昇でテクニカル的に過熱感があったことも、手仕舞い売りにつながった面があろう。

ただし、ドル安基調が下値を支えており、大きく崩れる感じはしない。今週は中国勢が不在であり、上値の重い展開が続く可能性がある。

非鉄のトレード戦略は、亜鉛をロングに転換し、鉛のロングを維持。アルミのショートと銅のロングは一旦解消し、スクウェアにする。

ニッケルはショートを維持する。ポジションを小さくし、次の動きに備えることにしたい。原油は3日続落。世界的な石油の供給過剰の長期化を懸念する売りが出ている。WTIは30ドルの大台を割り込んでおり、再び懸念が台頭するとの指摘もある。

またOPEC加盟国とロシアなど非加盟の有力産油国による協調減産への期待が剥落していることも下押し材料となっている。ベネズエラのデル・ピノ石油・鉱業相はサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物相と「生産的な」会談を行ったと報じられているが、協調減産に向けた具体的な動きは確認できていない。

市場の関心は米国の石油在庫統計に向かっている。市場予想では、原油在庫は前週比390万バレル増、ディスティレート在庫は同140万バレル減、ガソリン在庫は同40万バレル増となっている。

原油相場は方向感を失った状態にある。ただし、下値をさらに切り下げるような感じはしない。ただし、上値の重さは明白であり、CTAなどが買戻しを入れざるを得ないような材料が出ない限り、相場浮上は期待しづらい。

目先はポジション調整をしながら、明確な反発を待つことになるだろう。

エネルギーのトレード戦略は、WTIとRBOBガソリンのショートを維持。ブレントはロングにする。ヒーティングオイル、ICEガスオイル、天然ガスはすべてポジションを解消し、スクウェアにする。リスク量を落とし、次の展開を待ちたい。