金は上下動する激しい展開。一時1,175ドルまで上昇する場面があったが、1月の米雇用統計が強弱入り交じる内容だったことで、売り買いが交錯したようだ。非農業部門就業者数は15万人超の増加にとどまり、前月実績の26万2,000人増を大きく下回った。

一方で失業率は約8年ぶりの低水準に改善し、インフレ指標として注目される平均時給も前年同月比で2.5%増となるなど、強い内容だった。雇用統計の発表を受けて、金市場では利上げの時期や回数など米金融政策の先行きについての思惑が交錯し、当初は利益確定の売りが優勢となったものの、その後は再び買われている。金相場はすでに底打ちし、上昇基調に入っているものと考えられる。

利益確定売りが上値を抑える場面もあるが、今後はこれらの売りをこなしながら、株安・ドル安を背景に長期的に上値を切り上げる展開になろう。貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムのロングを維持。非鉄はドル安などを背景に続伸。銅は一時4700ドル台に乗せる場面があるなど、基調は非常に強い。最大消費国である中国の旧正月休暇入りを控え、ショートカバーも入っているようだが、非鉄はやや上値の重い展開。米雇用統計を受けたドル高進行を受けて、手仕舞い売りが出た。

また8日から中国が旧正月の休みに入ることも上値を抑えた可能性がある。今週は中国の休暇で動きづらい展開になる可能性がある。ただし、原油相場が大きく振れる展開になれば、非鉄相場も上下に大きく変動する可能性はある。

いずれにしても、今週は上値をどんどん追いかける週にはならないだろう。非鉄のトレード戦略は、銅、鉛のロングを維持。アルミと亜鉛をショートに転換する。ニッケルはショートを維持する。これにより、全体的にバランスをとり、収益の変動を抑制させたいと考える。原油はドル高を背景に売りが出た。

またOPEC加盟国とロシアなど非加盟国による協調減産に関する合意への期待もやや後退しており、週末でもあることから売りが出やすかったといえる。協調減産に関しては、今後の報道を待つしかない。一方、米国の石油掘削リグ稼働数は前週比31基減の467基となった。これは10年3月以来の低水準で、減少は7週連続となった。

前年同週のリグ稼働数は1,140基。15年は週間平均で18基、年間では963基減少した。年間の減少幅としては、少なくとも1988 年以降で最大だった。米国の15 年12 月の原油輸出量は日量39万2,500バレルで、前月の31万9,900バレルを上回った。

エネルギーのトレード戦略は、WTIとブレントをショートに転換する。ヒーティングオイル、ICEガスオイルのロングを維持。RBOBガソリン、天然ガスのショートは維持する。