金は続伸。一時3カ月ぶり高値を付けるなど、上昇基調が鮮明になっており、節目の1,150ドルを超えている。世界経済や金融不安を受けて、FRBが年内の追加利上げを見送りとの観測がドル安・金買いにつながっている。

ドルは今後、さらに軟調に推移する可能性があり、これが金相場の下値を支えるだろう。これに原油高が伴えば、さらに上値を追いやすくなる。地合いは大きく変わったと考えてよいのではないか。

貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムのロングを維持。プラチナが900ドルを回復するなど、ようやく地合いが好転し始めている。プラチナの上昇余地は大きい。南アランドが対ドルで上昇し始めていることも、今後はプラチナ相場の上昇を後押しすることになりそうだ。

非鉄はドル安などを背景に続伸。銅は一時4,700ドル台に乗せる場面があるなど、基調は非常に強い。最大消費国である中国の旧正月休暇入りを控え、ショートカバーも入っているようだが、非鉄はすでに底打ちし、地合いは大きく転換したように思われる。

旧正月明けに中国筋がさらに買い増すようだと、上値を試す展開が続くだろう。この動きは2009年初めごろに似ているように感じる。このまま水準を大きく切り上げる可能性は十分にある。

非鉄のトレード戦略は、銅、亜鉛、鉛のロングを維持。アルミはロングに転換。ニッケルはショートを維持する。非鉄のポジションは順調に利益を拡大させている。特に銅や鉛の上昇が大きく、収益貢献が大きい。

原油は反落。ドル安進行を受けた買いが一巡すると、上値では利食い売りなどが出たもようである。足元の供給過剰が長期化するとの懸念や世界経済の先行きに対する不安もあり、戻り局面では売りが出やすい地合いは変わっていないようである。

WTIは35ドルを超えることが、本格的な戻り基調入りには不可欠であると考える。一方、OPECやロシアなどの産油国による協調減産に向けた動きが依然不透明であることも圧迫材料になりやすい。

一部報道では、ベネズエラのデル・ピノ石油・鉱業相はOPEC加盟国と非加盟国による緊急会合の開催について、イランやロシアなど産油6カ国が賛成していると表明したが、ロシアのOPEC担当のウラジミール・ウォロンコフ氏は、OPEC加盟国と非加盟国が原油生産について近く協議する公算は小さいとの認識を示しており、それぞれの立場で発言内容が交錯している。まだまだ先が見えないというのが実態であろう。続報を待つしかないだろう。

ただし、原油は基本的にはすでに底打ちしたと考えている。あとは材料やそれに対する投機筋のショートカバーのタイミング次第ということになるだろう。

エネルギーのトレード戦略は、WTI、ブレント、ヒーティングオイル、ICEガスオイルのロングを維持。RBOBガソリン、天然ガスのショートは維持する。昨日は天然ガスが急落しており、収益貢献をしている。