金は上昇。世界景気の先行き不透明感が広がる中、ドル安が買い材料視されている。昨年10月末以来の高値をつけ、1,140ドル台に乗せてきた。

米ADPが発表した1月の非農業部門就業者数は20万5,000人増加し、昨年12月の26万7,000人からは伸びが鈍化したが、依然として労働市場の堅調さを示す数字と受け止められたが、金市場での反応は限定的だった。

むしろ、1月の米ISM非製造業景況指数が予想以上に低下したことで、米国経済の先行き不安が広がり、リスク回避の動きが活発化したことや、利上げ観測が後退したことでドルが売られたことが金買いにつながっている。

ドル安基調が鮮明になりつつあり、金市場にはきわめてポジティブな材料が整いつつある。また株価の上値が重いことで、安全資産としての買いも入りやすい。1,150ドルの節目を試す展開になるだろう。

貴金属のトレード戦略は、金・パラジウムのロングを維持。銀とプラチナもロングに転換する。

非鉄は上昇。原油相場の持ち直しやドル安が材料視され、強い動きになっている。最大消費国である中国の旧正月休暇入りを控えてポジション調整の買いが入ったとの見方もある。

非鉄相場の地合いはきわめて強く、底値を脱した可能性が高まりつつある。非鉄のトレード戦略は、銅、亜鉛、鉛のロングを維持。アルミとニッケルはショートを維持する。

原油は3日ぶりに反発。米国内の原油在庫は急増していたが、ドル安の進行が買いを誘ったもようである。また、ロシアのラブロフ外相がOPEC加盟国と非加盟国が合同会合開催で合意できれば、ロシアもこうした合同会合に参加する用意があると発言したことも支援材料となったもようである。

しかし、ロシアのOPEC担当のウラジミール・ウォロンコフ氏はOPECと非加盟国が原油生産について、「近く協議する公算は小さい」との見解を示しており、合意に向けた協議については不透明な状況にある。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した1月29日までの週の原油在庫は前週比780万バレル増と、市場予想の同480万バレル増を大幅に上回った。ディスティレート在庫は同80万バレル減、ガソリン在庫は同590万バレル増だった。

在庫統計の発表直後は売り買いが交錯したが、安値圏では安値拾いの買いが入っており、売り一巡後は騰勢を強める展開となっている。徐々に下値は限定的との見方が広がりつつあるようだ。

また上昇すれば、投機筋のショートカバーが入りやすいこともあり、ドル安基調がより鮮明になれば、再び上値を試す可能性は十分にある。エネルギーのトレード戦略は、WTI、ブレントを再度ロングにする。

RBOBガソリン、天然ガスのショートは維持する。またヒーティングオイル、ICEガスオイルもロングを維持する。原油は一日で大きく反発し、再度上値を試す動きに入った。この動きが続く可能性があると見込んで、再度ロングで攻めることにしたい。