金は下落。株高を受けた利食い売りで12週ぶりの高値水準から下げている。株安基調がやや緩んだことが金売りにつながっているが、原油が堅調に推移するなど、ドルの上昇が考えづらい状況になりつつある。金相場の下値余地はきわめて限定的であろう。

貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムのロングを維持。非鉄は堅調さを維持。銅は4,500ドル台を維持。アルミも1,500ドルに乗せている。

ただし、ニッケルが反落し、これまで急伸していた亜鉛も3日ぶりに反落した。市場の関心はドル相場や中国経済、さらに原油相場に向かっている。

銅は原油との連動性が高く、その銅が非鉄市場全体を牽引していることから、非鉄市場関係者も原油相場の動向に注目している。原油高になれば生産コストが上昇し、非鉄相場が押し上げられることになるため注目しておきたい。

非鉄のトレード戦略は、銅、アルミ亜鉛、鉛のロングを維持。ニッケルは上値が重いため、売られ過ぎの水準だが、一旦ショートにする。

原油は3日続伸した。主要産油国による協調減産への期待から買いが入り始めている。ロシアのノバク・エネルギー相がOPEC加盟国と非加盟国が2月に閣僚級会合を開催する見通しであると発言したことが材料視されている。

サウジアラビアは既に生産量を最大5%ずつ削減する提案を行っていると報じられている。一方、OPEC内でも湾岸諸国の代表が市場安定化に向けてサウジと協力する姿勢を表明している。

これらを受けて、世界的な需給不均衡の解消が進み、原油相場は持ち直すとの見方が広まり始めている。

一方でイランが制裁解除を機に輸出量を増やすとみられており、これらの材料を市場がどう織り込むかにも注目したい。一方、米ベーカー・ヒューズは、16年に世界で石油掘削リグ稼働数が最大30%減少するとの見方を示している。

15年は50%超の落ち込みとなったが、原油相場に下げ止まりの兆しが見えないことから、今年も減少傾向が続くとしている。リグ稼動数の減少で産油量が減少すれば、これも需給緩和の解消につながり、原油相場の押し上げにつながることが想定される。

エネルギーのトレード戦略は、WTI、ブレント、RBOBガソリン、ヒーティングオイル、ICEガスオイル、天然ガスのロングを維持。

産油国による減産合意に関する機運の高まりで、ショート筋の買戻しが誘発されやすい地合いにある。今日は週末・月末でもあり、ヘッジファンドも1月の運用成績を確定させたいとの意向から、買戻しを急ぐ可能性がある。これが原油を押し上げることも十分に想定される。

いずれにしても、今後は株式とコモディティがディカップリングの動きに入るだろう。その結果、「コモディティ高/株安」の構図がより鮮明になるだろう。

繰り返すように、今後は2019年まではコモディティのパフォーマンスが株式を上回る期間であり、コモディティ市場での運用が不可欠な期間に入る。コモディティのトレードを行うことが、勝ち組に入る近道であり、その体制を早く整えることが肝要である。