金は反落。FOMCの政策決定前にはポジション調整による売りが出た。ただし、FOMC声明を背景に再び買われている。市場の予想通り、政策金利は据え置かれたが、最近の世界的な株安や原油安に関する言及がなされたことや、米国経済に対する見方も下方修正されたことで、早期の追加利上げ観測が後退。これにより、金利を生まない資産である金を買う動きが見られている。

またこの日のFOMCを受けた株安も金にとっては安全資産としての買いが入るなどプラス材料となった。このような状況になると金相場は堅調に推移しやすい。金市場の地合いはかなり強くなっていることを認識しておく必要があるだろう。

貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムのロングを維持する。プラチナやパラジウムも強くなっており、期待が持てる動きになりつつある。非鉄は上昇。銅は4,500ドルを維持している。原油相場の堅調さも下値を支えているといえる。また中国の銅輸入量の増加も意識されている。

亜鉛は供給不足観測を背景に値を大きく伸ばし始めている。非鉄相場にも反転・上昇相場への転換の萌芽が見られる。2009年初めのころの中国主導での急伸相場へ転換の可能性を感じさせる動きである。下値からも放れつつあり、持続的な上昇につながる可能性がありそうだ。

非鉄のトレード戦略は、銅、アルミ、ニッケル、亜鉛、鉛のロングを維持する。原油は続伸。タス通信など複数のメディアが「ロシアがOPECと協調減産について協議する方針を固めたもよう」と報じたことが買いを誘っている。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の米国内の原油在庫は前週比840万バレル増加。市場予想の同330万バレル増を上回ったが、前日に発表された米石油協会(API)の在庫統計での同1,140万バレル増を大幅に下回ったことから、在庫増自体は材料視されなかったようだ。

またEIA在庫統計では、ディスティレート在庫が同410万バレル減と、市場予想の同190万バレル減を大幅に超える減少となったことも材料視された。FOMCでは政策金利の据え置きが決定され、声明文を受けて株価が急落したものの、原油相場への影響は限定的であり、いよいよ株式とのディカップリングの動きが加速する可能性が高まりつつある。

投資マネーが株式から原油を含むコモディティ市場に移行するようだと、これまで4年間低迷してきたコモディティ相場が一気に息を吹き返してくるだろう。今後の市場の関心は、ロシアを含めた産油国間での減産に関する協議の行方に向かうだろう。

この勢いを利用して、原油相場の水準を戻さないと、格好の機会を逃すことになるだろう。産油国が賢明であるかが問われているといえる。

エネルギーのトレード戦略は、WTI、ブレント、RBOBガソリン、ヒーティングオイル、ICEガスオイル、天然ガスのロングを維持。想定していたような産油国間での減産に関する交渉機運が高まりつつある。

この機運がさらに高まれば、ショート筋の買戻しは不可避となり、大きく上昇する可能性がある。戻り局面では、原油ETFの手仕舞い売りが上値を抑えるだろうが、ショートポジションの買戻しの圧力がそれを上回るだろう。

株安・原油高となっているが、今後はこのふたつの市場がディカップリングの動きに入り、「コモディティ高/株安」の構図がより鮮明になるだろう。繰り返すように、今後は2019年まではコモディティのパフォーマンスが株式を上回る期間である。コモディティ市場での運用を行うことが勝ち組に入る近道である。コモディティの勉強を行い、実際にトレードができる環境を整えることをお勧めする。