金は3日ぶりに反発した。原油は下げたが、株価の下落によるドル安で買われたもよう。

また世界経済の見通しへの懸念から、米利上げのペースに疑念が生じていることも背景にあるといえそうだ。FOMCではFF金利が0.25-0.50%で据え置かれる見通しであり、金相場にはポジティブに作用するだろう。

基本的に見方は全く変わらない。貴金属のトレード戦略は、金・銀・プラチナ・パラジウムのロングを維持。非鉄は小幅に反落した。原油安や株安が嫌気されたもよう。中国景気に対する懸念も根強く、上値を積極的に買う動きに乏しい状況は変わっていないようだ。

しかし、下値を売り込んでも仕方がない水準にまで下げている。安値圏での推移を背景に将来の供給増への備えが出来ていない状況を考慮すれば、長期的には買い場であろう。

非鉄のトレード戦略は、銅、アルミ、ニッケル、亜鉛、鉛のロングを維持する。原油は反落。上値の重さが露呈した格好である。市場では、世界的な供給過剰懸念が再燃したため売りが加速したとの説明があるが、すべてあと付けである。34ドルにあるテクニカルポイントを上抜けるのはまだ早いということであろう。

21・22日の上昇幅は08年以降で最大だったが、これは投機筋のショートの巻き戻しが主体であり、戻り局面では高値つかみをした投資家の手仕舞い売りも出ることから、なかなか上値を抜け切れないのが実態である。ほぼすべての需給材料はすでに織り込まれており、今後はこのポジション動向で上値を試すことになる。

ショート筋の買戻しを誘発するような材料が出てくれば、一気に水準を切り上げる可能性は十分にある。その最大の材料になりそうなのが、産油国による電撃的な減産合意である。

カタールのサダ・エネルギー相は、「OPECが臨時総会を開く必要性について依然として検討している」と言及。OPECのバドリ事務局長も「原油相場を圧迫している大量の過剰在庫を解消するため、OPECとOPEC非加盟の主要産油国すべてが協調する必要がある」としている。

またロシア石油大手ルクオイルのフェドゥン副社長も、「ロシアは石油価格下支えのため、OPECと世界市場への供給削減で協調し始める必要がある」としている。その上で同副社長は「ルクオイルが今年は減産を計画している」としており、産油国が減産に向けて協調体制を整え始める可能性がある。この動きには十分な注意が必要である。

一方、イラクは15年12月の産油量が過去最高を記録したとしている。エネルギーのトレード戦略だが、22日は予定通り、WTI、ブレント、RBOBガソリン、ヒーティングオイル、ICEガスオイルのロングを維持。今日は天然ガスもロングに転換する。

上記のように、産油国間での減産に関する交渉機運が高まれば、ショート筋の買戻しが先行して進むことになる。この動きを捉えるためにも、あらかじめロングにしておくのが得策であろう。