金は下落。株高を受けてリスク回避姿勢が後退した。原油相場の上昇は材料視されていない。ドラギECB総裁は定例理事会後の記者会見で、3 月の理事会で追加緩和に踏み切る可能性を示唆。これをきっかけに欧州株が軒並み上昇し、ユーロが対ドルで下落したことが圧迫要因だった。

原油の反発は材料視されていない。ユーロドルの下落が続くとは思えない。今月末までは今の動きが続く可能性があるが、その後は再びドルが売られるだろう。貴金属のトレード戦略は、プラチナはショートだが、金・銀・パラジウムのロングを維持する。

非鉄は総じて上昇。株高・原油高を好感したといえる。ドラギECB総裁の追加緩和示唆も押し上げにつながったといえる。非鉄相場はそもそも下げる余地がほとんどない。これ以上ドルが上昇しないのであれば、下げる理由もない。非鉄のトレード戦略は、銅、アルミ、ニッケル、亜鉛、鉛のロングを維持する。

原油は大幅反発。特段の材料はなかったが、米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫週報で、米国内の原油在庫が前週比400 万バレルの大幅増加となり、市場予想の280 万バレル増を上回ったものの、 前日に発表された米石油協会(API)統計では460 万増と比較すると増加幅が小さかったことや、クッシング原油在庫が19 万1000 バレル増にとどまったことが好感されたようだ。

市場関係者は需給環境に変化がないことから、この日の反発が続くかは不透明との見方が多い。しかし、需給環境はすでに以前からわかっていることであり、いまさら価格に与える影響はほとんどない。

やはり先物市場での買戻しが主体的な材料になるだろう。一方、イラクのアブドルマハディ石油相は、イラク南部で今年、最大日量40 万バレルの増産が見込まれるとしている。欧米の制裁解除を受けたイランの原油増産方針や、イラクの生産増などもあり、石油市場における供給過剰は長期化するとの見方が多い。

その一方で、OPEC臨時総会開催の可能性については、「OPEC非加盟国と減産で協調できれば、臨時総会開催を支持する」と明言した。一方、ベネズエラのデルピノ石油相は、OPECの加盟国と非加盟国双方に対し、2 月に原油安への対応を協議することを呼び掛けている。

同石油相は「われわれの1バレルあたりの生産コストは、現在の原油価格を下回っている」としている。原油安の国家財政への悪影響の深刻さは増しており、何かしらの方策が採られる可能性は否定できない。今後の動きに注目しておきたい。リビア国営石油会社(NOC)のサナラ会長は、現在の同国産油量は日量36 万2000 バレルとしている。これは11 年の最高水準である同160 万バレルを大きく下回っている。

エネルギーのトレード戦略だが、天然ガスのショートは維持。WTI、ブレント、RBOBガソリン、ICEガスオイルをロングにする。ただし、ヒーティングオイルをショートとする。

久しぶりのロング戦略である。株価の戻りが想定されるため、短期的には石油関連銘柄も戻す可能性がある。底打ちの可能性も出始めている。まずはロングポジションを構築し、今後の行方を見極めたい。今月は株式指数先物や通貨トレードでの大きく収益が出ているため、余裕があるため慌てる必要はない。下げに転じればすぐにショートに転じるだけである。これまで通り、トレンド重視の姿勢で臨みたい。