2026年8月の米国株式市場の振り返り(2026年9月配信)

「揺れる世界、進む市場」

市場概況

 米国株式市場は8月、インフレ懸念の再燃、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を巡る見通しの変化、中東における地政学的緊張の高まりなど、変動の激しいマクロ環境にもかかわらず上昇しました。同月は、S&P 500が3度にわたり過去最高値を更新したほか、好調な決算を受けてテクノロジー株が大幅に持ち直すなど、材料の多い1カ月となりました。

 一方、月末には、投資家が金利見通しを改めて見直したことから、リスク回避姿勢が強まりました。最終的には、堅調な企業ファンダメンタルズがマクロ面の逆風を上回り、S&P 500は8月に2.7%上昇し、年初来の上昇率は13.1%となりました。

 市場の内訳を見ると、相場上昇の裾野は全体として広い状態が続きました。S&P 500均等加重指数は2.1%上昇し、年初来の上昇率は15.6%となり、時価総額加重のS&P 500を上回りました。

 一方、S&P 500 Top 50は8月に2.9%上昇したものの、年初来では6.0%の上昇にとどまり、主要な大型株指数の中で最も低いパフォーマンスとなっています。均等加重指数がS&P 500およびS&P 500 Top 50の双方を引き続き上回っていることは、市場の上昇が一部の超大型株にとどまらず、より幅広い企業へと広がっていることを示しています。

 一方、小型株のパフォーマンスは相対的に低調でした。S&P MidCap 400は0.2%上昇した一方、S&P SmallCap 600は0.6%下落しました。もっとも、こうした短期的な弱さにもかかわらず、小型株は年初来では米国の主要な時価総額別セグメントの中で最も高いパフォーマンスを維持しています。

 S&P SmallCap 600の年初来上昇率は20.8%と、S&P 500の13.1%を上回っています。

≫≫続きを読む(※PDFが開きます)