今月の質問「2026年の新米シーズン間近!コメの価格、まだ高い?もう安い?」
楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 吉田哲
楽天証券では毎月、当社のお客さまを対象としたアンケートを実施しています。今回のアンケート調査は2026年8月24日(月)から26日(水)にかけて行いました。今月は、2,338名の方に回答していただきました(年代別のシェアは、20~30代が5.13%、40~50代が45.98%、60代以上が48.89%でした)。
毎月数千人のお客さまにお答えいただくアンケート「楽天DI」は、日本の個人投資家の動向を測る有力な手掛かりと言えます。
本稿では、月替わりでテーマを決めて実施している「今月の質問」の回答結果をまとめています。早速結果を見てみましょう。
質問1:足元のコメの価格について、昨年のこの時期に比べてどう感じていますか?
出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成
当該質問において回答者の61.9%が「安い」を選択しました。次点は「変わらない」(16.4%)、それに「高い」(15.1%)、「わからない」(6.6%)が続きました。
8月にコメの小売価格が年初から3割程度安くなった旨が報じられました。こうした下落基調を、ほとんどの方が感じていることがうかがえます。
一方で、「銘柄米」「コメ全体」「ブレンド米など」の三つに分けると、ブレンド米などについては、昨年と比べてもほとんど変わらないという報道もあります。本質問で「高い」あるいは「変わらない」を選択された方の中には、ブレンド米などの価格について回答された方がおられた可能性もあります。
質問2:この一年間で、あなたのコメに関わる食生活や購買活動はどのように変わりましたか。(複数選択可)
出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成
当該質問において、回答者の31.7%が「コメに関わる食生活や購買活動は変わっていない」を選択しました。次点は「コメを食べる量が変わった」(15.2%)、それに「コメの特売情報や価格の安い店を探すようになった」(15.0%)、「代替品(パンなど)を購入するようになった」(12.9%)などが続きました。
3割強の人が、コメに関わる食生活や購買行動は変化していないと回答しました。「令和の米騒動」と呼ばれた社会的な大きな波を、ある意味冷静に乗り越えた方が比較的多かったと言えます。
同時に、特売情報や安い店を探したり、パンなどの代替品を購入するようになったり、コメに関わる食生活や購買活動に具体的な変化が生じた方もおられました。コメを食べる量が変わった方もおられました。高値を意識して食べる量が減った方や、相対的に安いブレンド米を食べる量が増えた方など、さまざまなケースがあるとみられます。
質問3:SNSの情報に振り回されないようにしたい、日本のサプライチェーンの不安定さに気をつけたい、という例を示した上で「令和の米騒動」を通じ、今後の投資活動について感じたことは?
大変にたくさんのご回答をいただき、全てを紹介することはできないため、回答いただいた内容を生成AIでカテゴリー化し、当該カテゴリーに属する単語の出現回数が多い上位10位を掲載しています。
出現回数が最も多かったカテゴリーは、「投資関連(投資、資産運用など)」(158回)でした。次点は「対象物(米、コメ、お米など)」(151回)、それに「経済指標(価格、物価など)」(125回)、「情報・メディア(情報、メディア、報道など)」(123回)、「心理・行動(振り回される、不安、冷静など)」(98回)などが続きました。
以下は、回答の一部です(できるだけ文意を変えず、一部を修正しています)。
- 情報の真偽を見極め、冷静に判断する重要性を学ぶ機会になった。(20代)
- 生活の自立性を高めるため、自給自足の視点も大切にしたい。(20代)
- 投資先企業の事業構造を深く理解する姿勢は大事である。(30代)
- 「食料供給の安定性」は、ポートフォリオ見直しの一つの視点になる。(30代)
- 激しい価格変動に動じないポートフォリオ作りを目指したい。(40代)
- 需給動向の仕組みを改めて学び、冷静な投資判断力を養いたい。(40代)
- どんな市場環境でも、長期的な視点で投資判断を続けていきたい。(50代)
- 食料安全保障という分野は、将来的にさらに有望になると思う。(50代)
- 日本の農業の持続可能な仕組みとは何かを考える機会になった。(60代以上)
- 一時の情報に左右されない冷静さが重要であると再認識した。(60代以上)
今回の騒動を通じて、多くの人が「需給バランス」などの経済の基本原理を意識したことがうかがえます。また、報道における偏りやSNSにおける誤情報などに対する警戒心が強まったケースもあったことが見受けられました。
多くの人の間で令和の米騒動が、投資家として経済の基本原理や情報の真偽を自分で確かめることの重要性を認識するきっかけになったことでしょう。
今回は、「2026年の新米シーズン間近!コメの価格、まだ高い?もう安い?」というテーマで行った各種質問の回答結果をまとめました。今後もさまざまなテーマを用意し、個人投資家の皆さまのお考えを伝えていきます。