CLOSE
人気記事ランキングから探す
CLOSE
初心者でも大丈夫!NISAの始め方がわかる
つみたて投資枠と成長投資枠って?

つみたて投資枠と成長投資枠って?

積立額別!利回りシミュレーション

積立額別!利回りシミュレーション

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAをもっと詳しく知ろう
高齢者向けNISAって何?

高齢者向けNISAって何?

NISAで買える金関連銘柄の選び方

NISAで買える金関連銘柄の選び方

割安度やパフォーマンスで比べる

割安度やパフォーマンスで比べる

資産形成が有利になる制度とは

資産形成が有利になる制度とは

CLOSE
人気のテーマから探す
3月・9月は株主優待サンキュー祭!
利回り3%以上を狙う!高配当株の選び方
米国株の選び方
新しいあなた 新しいNISA
トウシル編集部オススメのテーマから探す
本気の節税ならiDeCo!
はじめての波乱相場どうすれば?
投資のヒントがいっぱい!個人投資家インタビュー
スペースX、上場!宇宙ビジネス投資を大研究

金(ゴールド)投資に欠かせないコツとは?

2026/8/18 7:30

 足元、金(ゴールド)相場は1カ月で約10%も反発しました。短中期の値動きは、有事・株・ドルの三つ、中長期・超長期の値動きは中央銀行・現代ならではの有事で捉えます。値動きの背景、投資商品選びなど、現代の金(ゴールド)投資の要点をまとめます。

目次
  1. 金(ゴールド)価格、1カ月で10%上昇
  2. 短中期視点の変動は三つのテーマで発生
  3. 全体像は「七つのテーマ」で把握できる
  4. 金(ゴールド)関連投資商品選びのコツ
  5. 投資戦略は長期と短期で明確に分ける
  6. [参考] 貴金属関連の具体的な投資商品例

金(ゴールド)価格、1カ月で10%上昇

 図1は、2026年7月15日と8月14日の終値を比較した、主要銘柄の騰落率です。このおよそ1カ月間で、金(ゴールド)は9.4%、上昇しました。銀の12.9%には及ばなかったものの、S&P500種指数の2.8%、ダウ工業株30種平均の2.0%などを上回っています。

図1:主要銘柄の騰落率(短期)(2026年7月15日と8月14日の終値を比較)

図1:主要銘柄の騰落率(短期)(2026年7月15日と8月14日の終値を比較)
出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成

 一方、ドル指数は0.7%下落しました。後に述べますが、ドル指数が下落したことは、今回の金(ゴールド)の反発を考える上で重要なポイントです。

 図2は、2025年1月以降のNY金(ゴールド)先物の価格推移を示しています。2026年の初めに、5,000ドルを超えて史上最高値を更新しました。また、3月2日のイラン戦争勃発直後に再び高値圏に達しました。

 しかし、その後は大きく下落し、図1の騰落率の基準とした7月15日前後に、4,000ドルを割り込む場面が見られました。そしてそこから反発に転じ、足元では4,400ドル近辺で推移しています。

図2:NY金(ゴールド)の価格推移(中心限月・日足) 単位:ドル/トロイオンス

図2:NY金(ゴールド)の価格推移(中心限月・日足) 単位:ドル/トロイオンス
出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成

 イラン戦争が勃発した直後の3月から7月中旬にかけて金(ゴールド)価格は大きく下落しました。その後、ホルムズ海峡をめぐるさまざまな交渉が行われ、懸念がやや後退したタイミングで金(ゴールド)価格が反発しました(10%の上昇)。

 これらは事実です。いずれも、見なかったことにすることは誰にもできません。現在の金(ゴールド)相場は、「有事=金(ゴールド)高」という一つの公式だけで値動きを説明することはできないのです。

 金(ゴールド)相場の行方や、それをもとにした金(ゴールド)の投資戦略を考える際は、複数のテーマが同時にもたらす上昇・下落圧力を整理・相殺することが大変に重要です。この点は、現代の金(ゴールド)投資の胆(きも)です。

短中期視点の変動は三つのテーマで発生

 筆者は、先ほど述べた「短中期視点の金(ゴールド)相場」を動かすテーマは、三つあると考えています。「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」です。

 伝統的な有事とは、戦争、テロ、金融危機などによって不安心理が強まり、資金の逃避先として金(ゴールド)が物色されるきっかけになる事象です。

 代替資産は株との関わりで、株高が金(ゴールド)相場の下落要因、株安が上昇要因になるという考え方、代替通貨はドルとの関わりで、ドル高が金(ゴールド)相場の下落要因、ドル安が上昇要因になるという考え方です。

図3:短中期視点の金(ゴールド)市場を取り巻く環境

図3:短中期視点の金(ゴールド)市場を取り巻く環境
出所:筆者作成

 ここで述べたいことは、この三つが金(ゴールド)相場に対し、必ずしも同じ方向の圧力をかけるわけではないこと、それらの圧力が同時にかかること、そしてそれらが相殺されることです。

 例えば2026年3月のイラン戦争勃発後は、戦争の長期化懸念やエネルギー供給への懸念が「伝統的な有事」のムードを大きくし、金(ゴールド)相場に上昇圧力をかけました。

 一方で、AIブームや巨大新規公開株(IPO)などを背景とした株高が「代替資産」起因の下落圧力を、原油高騰によるインフレ懸念を受けた米利上げ観測・ドル高が「代替通貨」起因の下落圧力をかけました。

 これらの複数の圧力が相殺され、結果として金(ゴールド)相場は下落しました。伝統的な有事が発生しても、金(ゴールド)相場が下落したのは、このためです。

図4:短中期視点の金(ゴールド)相場変動の背景(2025年1月~)

図4:短中期視点の金(ゴールド)相場変動の背景(2025年1月~)
出所:筆者作成

 7月中旬になり、状況が変わりました。イラン戦争の当事国間の協議進展への期待が大きくなり「伝統的な有事」のムードが後退し、金(ゴールド)相場に下落圧力がかかりました。

 しかし、ウクライナ戦争の長期化懸念やイラン戦争に関わるホルムズ、バブ・エル・マンデブの両海峡をめぐる不透明感が大きくなったことで、伝統的な有事のムードが大きくなり、上昇圧力がかかりました(同時進行した東アジア情勢の不透明感の増幅も無縁ではないでしょう)。

 このように、「伝統的な有事」において、上下、異なる方向の圧力が同時に発生しました。

 同じタイミングで、AIブームへの期待感と警戒感が交錯し、米国の株価指数が上昇する局面で下落圧力が、下落する局面で上昇圧力がかかりました。「代替資産」において、上下、異なる方向の圧力が連続して発生しました。

 さらには、原油相場の短期視点の反落・インフレ懸念の後退期待をきっかけとし、米利上げ観測の後退、そしてドル指数が反落した(図1を参照)ことを受け、「代替通貨」起因の上昇圧力がかかりました。

「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」、こうした三つのテーマがもたらす、さまざまな上下の圧力の「合計」が、足元の金(ゴールド)相場を反発させているといえます。現代の金(ゴールド)相場が一つのテーマで動いていないことを、改めて認識する必要があります。

全体像は「七つのテーマ」で把握できる

 先ほどの三つのテーマは、短中期の値動きをカバーしています。中長期や超長期の値動きをカバーするテーマは、これらではありません。伝統的な有事や株・ドルとの関係で、長期視点の金(ゴールド)相場の方向性を見通すことは難しい、ということです。

 図5は、金(ゴールド)相場の全体像を把握するために欠かせない資料です。ドル建て金(ゴールド)価格を動かす要因を七つのテーマに整理しています。先述の短中期の「伝統的な有事」「代替資産」「代替通貨」のほか、中長期の「宝飾需要」「鉱山会社」「中央銀行」、そして超長期の「非伝統的な有事」です。

 特に2010年ごろ以降、重要性が増しているテーマが、「中央銀行」と「非伝統的な有事」です。中央銀行は外貨準備の多様化や長期的な価値保全などを意識し、金(ゴールド)を戦略的な資産として保有しています。「非伝統的な有事」もまた、中央銀行の金(ゴールド)保有の強い動機になっていると考えられます。

 こうした動きは、伝統的な有事が発生した時などに一時的に増える投機的な動きと異なり、中長期的な金(ゴールド)相場の動きを支える「土台」になり得ます。

図5:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ(七つのテーマ)

図5:ドル建て金(ゴールド)価格の変動イメージ(七つのテーマ)
出所:筆者作成

 超長期では、2010年ごろから目立っている世界的な「非伝統的な有事」が、「土台」を強固にしているといえます。

 世界分断、民主主義後退、自国優先主義の台頭、通貨や資源の武器利用の横行、長期視点のインフレ継続など、戦争やテロなどの目に見える分かりやすい伝統的な有事ではない、目に見えにくいが確かに社会に存在している有事が、個人や機関投資家や中央銀行などの幅広い市場参加者に、長期視点で金(ゴールド)を保有する強い動機を与えていると考えられます。

 短期視点の金(ゴールド)相場の上下と、こうした中長期・超長期のテーマがもたらす支え(土台)は、別のものであるといえます。仮に短期視点の急落が生じても、長期視点の土台が消滅したわけではないのです。

次ページへ

アプリで投資を学ぼう
【ポイントGET】トウシルアプリにポイントミッション機能が付いた!
トウシルの公式アプリに「ポイントミッション機能」を追加しました。
記事を読むなどのミッションクリアで楽天ポイントGET!
お金と投資の学びをもっとおトクに。
facebook twitter メールで送る 印刷
閉じる×
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください金(ゴールド)投資に欠かせないコツとは?
記事についてのアンケート回答確認

金(ゴールド)投資に欠かせないコツとは?

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 詳細こちら >>

※リスク・費用・情報提供について >>

関連記事
バックナンバー
トウシルおすすめの記事
アクセスランキング
デイリー週間月間
新着記事
公式SNS

配信:記事配信時 随時
X(Twitter)には一部配信しない記事もあります

HOME TOP