CLOSE
人気記事ランキングから探す
CLOSE
初心者でも大丈夫!NISAの始め方がわかる
つみたて投資枠と成長投資枠って?

つみたて投資枠と成長投資枠って?

積立額別!利回りシミュレーション

積立額別!利回りシミュレーション

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAをもっと詳しく知ろう
高齢者向けNISAって何?

高齢者向けNISAって何?

NISAで買える金関連銘柄の選び方

NISAで買える金関連銘柄の選び方

割安度やパフォーマンスで比べる

割安度やパフォーマンスで比べる

資産形成が有利になる制度とは

資産形成が有利になる制度とは

CLOSE
人気のテーマから探す
最新!株主優待NEWS
米国株の選び方
利回り3%以上を狙う!高配当株の選び方
新しいあなた 新しいNISA
トウシル編集部オススメのテーマから探す
本気の節税ならiDeCo!
投資のヒントがいっぱい!個人投資家インタビュー
新しいあなた 新しいNISA
家計の不安にさよなら!お金のトリセツ

インデックスファンドの選び方、純資産総額が小さ過ぎると不利な面も(窪田真之)

2026/8/1 8:00

 日経平均、S&P500、全世界株式(オールカントリー)などの指数(インデックス)に連動することを目指して運用されるファンドを「インデックスファンド」と呼びます。今回は、「純資産総額を見るべき理由」といったインデックスファンドを選ぶ上で知っておきたいポイントを解説します。 

目次
  1. インデックスファンドのパフォーマンスはインデックスを少し下回るのが普通
  2. 投信ファンド内の有価証券売買にともなうコスト、「見えないコスト」にも注意
  3. 純資産残高の小さい投信ファンド、設定解約が大きい投信ファンドは要注意
  4. 巨額ファンドは運用効率を高めるための工夫がやりやすい

インデックスファンドのパフォーマンスはインデックスを少し下回るのが普通

 日経平均インデックスファンドを買えば、「配当込み日経平均株価と同じ運用成績が得られる」と思っている方もいるでしょうが、厳密に言えばそれは間違いです。

 ベンチマーク(ファンドが連動することを目指すインデックス)を少しだけ下回るパフォーマンスとなるのが普通です。なぜなら、管理手数料・売買コストなどがファンドのパフォーマンスから差し引かれるからです。

 従って、インデックスファンドに投資する際は、なるべく手数料の小さいファンドを選ぶべきです。それについては、よく理解している個人投資家が近年増えています。

 一方、それ以外のコストについては、よく理解していない投資家が多い印象です。今日は、純資産総額が小さすぎることによって、想像以上に大きなものとなり得る、マーケットインパクト・コストについて説明します。

 ただ、その前に、まずは管理手数料などの最も重要なコストについて、解説します。

【1】投資信託を購入する時、手数料は必ず見てください

 投資信託の目論見書には、手数料について書いてあります。図表は、実在するグローバル運用ファンドをモデルとして概要を記載したものです。

実在のファンドをモデルに手数料の詳細を記した図表
出所:実在する投信ファンドをモデルとして筆者作成

 購入時手数料3.3%はかなり高いという印象です。ただし、この手数料はあくまでも上限であり、販売会社や購入金額によって異なります。ファンドによって異なるので一概には言えませんが、一般的にはネット証券は、購入時手数料が低めです。

 他にも、いろいろな手数料・費用がたくさん書いてあって分かりにくいので、以下、簡単に説明します。

手数料の詳細を説明する図表
出所:筆者作成

 目論見書を開いたら、まずは購入時手数料と運用管理費用をしっかり見てください。この二つがとても重要です。それ以外はあまり気にしなくていいのですが、一つだけ、ファンドによっては極めて大きな金額となる手数料があります。

 それが、「有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる手数料」です。実際どれだけコストがかかったか、運用報告書で見ることができます。

「その他の費用・手数料」を含む費用の総額を純資産総額で割った比率は、2024年4月から、「総経費率」として運用報告書などに記載されるようになりました。それについて、詳しく説明します。

投信ファンド内の有価証券売買にともなうコスト、「見えないコスト」にも注意

 投信ファンド内の有価証券売買にともなうコストは、ファンドによっては大きくなることもあります。実際に1年間でどれくらいかかったか、「運用報告書」で見ることができます。

 ファンドアナリストでないと、「運用報告書」まで細かく見ることはないかもしれませんが、図表のように報告されています。私も投資している、日経平均インデックスファンドのデータです。

実在する投信ファンドをモデルにした、日経平均インデックスファンドのデータを記した図表
出所:実在する投信ファンドをモデルとして筆者作成

 信託報酬率は0.277%と低く、売買委託手数料(ファンド内で有価証券を売買する際に証券会社などに支払う手数料)も、1年間でたったの0.001%、ファンド監査費用も0.001%だけなので、トータル0.279%と低コストで運用されていて良いと思います。

 ただし、実は、ここに出ていない「見えないコスト」があります。私は、投信のファンドマネージャーをやっていたので、それがよく分かっています。

 それは、ファンド内の有価証券取引の時にかかる、「マーケットインパクト・コスト」と「取引スプレッド・コスト」です。

◆マーケットインパクト・コスト

 株を売買する時、売買によって価格を動かすことがあります。それが、マーケットインパクト・コストです。例えば株価1,000円の銘柄を売る時、1,000円で売れればよいですが、ちょっと下の999円などになることもあります。その1円の差が、マーケットインパクト・コストです。売買を仲介する証券会社に支払う手数料とは別に、売買にかかるコストです。

◆取引スプレッド・コスト

 為替取引や債券の取引だけでなく、近年では日本株の売買も、機関投資家ではスプレッド取引となることが多くなりました。詳しい説明は割愛しますが、売買手数料はかからなくても、スプレッド分、取引コストが発生しています。

 上の二つのコストは、運用報告書に出ていない「見えないコスト」です。どこにも出ていないので、投資家としては知るすべがありません。

 ただし、この見えないコストが大きいと、結果としてファンドの運用成績に響きます。日経平均インデックスファンドで言うと、ベンチマーク(日経平均トータルリターン)に対して実際のパフォーマンスが下回ることになります。

 上記の投信ファンドは、運用報告書に出ている期間で、ベンチマークより0.3%下回る運用成績となっています。信託報酬などの運用費用が0.279%差し引かれていますから、残り約0.02%は、見えないコストと考えられます。

 このファンドは、私が選別して投資しているインデックスファンドであり、ベンチマークに近いパフォーマンスを出していて満足しています。

純資産残高の小さい投信ファンド、設定解約が大きい投信ファンドは要注意

 追加型投資信託では、毎日、追加設定や解約があります。追加があれば、運用を担当するファンドマネージャーは、ファンドで有価証券を追加購入しなければなりません。解約があれば、解約資金をつくるために、保有有価証券を売却しなければなりません。

 あまりに頻繁に追加設定や解約があると、売買コストがかさんで、運用成績が悪化するので要注意です。

 といわれても、皆さまは、どういう投信ファンドが追加設定や解約が大きいのか分からないと思います。一つだけ、覚えておいてほしいことがあります。純資産総額が小さいファンドは、売買コストが大きくなる可能性が高いということです。

 純資産総額が10億円に満たないようなファンドは、避けた方が良いと思います。この規模のファンドに5億円の資金追加があれば、50%も追加があったのと同じことです。ファンドで負担するマーケットインパクト・コストは極めて大きくなります。日経平均インデックスファンドであれば、日経平均よりも低いリターンになる可能性が高いということです。

 もちろん、純資産総額が小さいファンドが「全てダメだ」と言っているわけではありません。純資産総額が小さいファンドの中に、取引コスト負担が大きくなるファンドが出やすいというだけです。しかし、あえて10億円以下のファンドを選ばない方が良いでしょう。

 できれば、純資産総額が1,000億円以上のインデックスファンドを選んだ方がいいと私は思います。

 例えば、日経平均インデックスファンドで、イメージ図のA「日経225ノーロードオープン」B 「日経225インデックスファンド」C「日経225インデックス(ノーロード)」の三つから選ぶとしたら、みなさまはどれにしますか?

<日経平均インデックスファンドの基準価額(イメージ図)>

日経平均インデックスファンドの基準価額(イメージ図)
出所:実在するファンドをモデルとして筆者作成

 AとCには、ファンド名「ノーロード」と付いています。購入時手数料が無料という意味です。Bには、ノーロードとついていませんが、これも購入時手数料は無料です。

 私は、上記三つの投信ファンドならば、Bを選んで投資します。Aは管理手数料が高いので避けます。管理手数料が一番低いのはCですが、純資産が8億円しかなく、売買にともなう「見えないコスト」が大きくなる可能性があるので投資は避けます。

 ところで、同じ日経平均インデックスファンドなのに、なぜ基準価額が違うのか、不思議に思った方はいますか? どのファンドも最初は1万円からスタートしています。ただ、スタートした時期が異なるため、現在の基準価額が違っているだけです。早くに始まったファンドほど高くなっています。

巨額ファンドは運用効率を高めるための工夫がやりやすい

 純資産総額が大きいインデックスファンドは、インデックス採用銘柄をたくさん保有しています。それを利用して、欧米などでは、インデックスファンドがインデックス銘柄をセットで買いたい機関投資家にプレミアムをつけて売ったり、セットで売りたい機関投資家からディスカウントして買ったりできる場合もあります。

 また、日本でもインデックスファンドで保有する日本株などの有価証券を貸出(レンディング)に活用して貸株料を稼ぎ、その一部をファンドに還元することを始めようとしている運用会社もあります。詳しくは以下、三菱UFJアセットマネジメントの発表を参照してください。

有価証券の貸付(レンディング)に関する約款変更のお知らせ

アプリで投資を学ぼう
【ポイントGET】トウシルアプリにポイントミッション機能が付いた!
トウシルの公式アプリに「ポイントミッション機能」を追加しました。
記事を読むなどのミッションクリアで楽天ポイントGET!
お金と投資の学びをもっとおトクに。
facebook twitter メールで送る 印刷
閉じる×
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせくださいインデックスファンドの選び方、純資産総額が小さ過ぎると不利な面も(窪田真之)
記事についてのアンケート回答確認

インデックスファンドの選び方、純資産総額が小さ過ぎると不利な面も(窪田真之)

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 詳細こちら >>

※リスク・費用・情報提供について >>

関連記事
バックナンバー
トウシルおすすめの記事
アクセスランキング
デイリー週間月間
アクセスランキング
デイリー週間月間
新着記事
公式SNS

配信:記事配信時 随時
X(Twitter)には一部配信しない記事もあります

HOME TOP