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個人投資家の皆さまからの「金(ゴールド)」関連のご質問に答えます

2026/7/14 7:30

 7月12日(日)、パシフィコ横浜にて、「投資って、エンタメだ。」をテーマに、「楽天証券 27th FES」が開催されました。筆者は、登壇して話をしたり、ブースでたくさんのお客さまと個別にお話をしたりしました。本レポートでは、この日のお客さまとの会話で挙がった主なご質問とその回答をまとめます。

目次
  1. 投資は「能動的なエンタメ(娯楽)」だ
  2. どれくらい金(ゴールド)に投資すべき?
  3. 金(ゴールド)とプラチナの違いとは?
  4. 円安は金(ゴールド)投資に影響するの?
  5. 今後、金(ゴールド)相場はどうなるの?
  6. [参考]貴金属関連の具体的な投資商品例

投資は「能動的なエンタメ(娯楽)」だ

 投資はエンタメ(娯楽)になり得るのか…7月12日の朝、会場に向かいながら考えていました。投資という、経済、政治、法律、文化、技術、情報、歴史など、さまざまな社会的事象の影響を受ける分野が、習慣や楽しむことの集合体である娯楽になり得るのか、という疑問です。

 筆者は、人間は基本的に「知ることを心地よいと感じる生き物」であると考えています。好奇心を持っているためです。知らなかったことを知ったり、さらに知りたいと思っていたことについて十分な情報を獲得した瞬間に、安心したり興奮したりします。人間の体はそうできているのです。

 だからこそ人間は、知る余地が無限にある状態である「未知」に引かれ、知らないことを能動的に克服しようとするのです。流れてくるものを受けたり浴びたりするだけの受動的な状態と全く異なります。未知を克服しようとする能動的な行為の先に、安心や興奮があるのです。未知こそ、安心・興奮の源泉なのです。

 投資の世界は未知にあふれています。価格動向の先行き、資産額の動向の先行き、攻め方、守り方など、多くの未知が存在します。こうした未知が多数存在する投資の世界は、「能動的にエンタメ(娯楽)を享受する世界」だと言えるでしょう。やはり「投資って、エンタメ」なのです。

 実際に、楽天証券 27th FESの会場は熱気に包まれていました。講演中に壇上から見た多数の来場者の方々の食い入るような表情や、ブースでお話をさせていただいた方々の、「よく分かりました」とおっしゃった時の笑顔を目の当たりにしました。

 こうしたことから想像すると、イベント全体を通じ、少なくない方(いや、多くの方)が、能動的に個々の未知を克服することに成功し、安心や興奮を獲得されたのではないかと思いました。

 筆者は今回のイベントで、投資が多くの方々の日常に「能動的なエンタメ(娯楽)」として存在していることを再確認しました。そして、情報を発信する側は、情報の受け手の未知を克服する一助になるよう、過去の常識にとらわれず、積極的に情報を発信しなければならないと思いました。

図1:楽天証券 27th FESの一場面(展示されている純金は警備員に見守られている)

図1:楽天証券 27th FESの一場面(展示されている純金は警備員に見守られている)
出所:筆者提供

どれくらい金(ゴールド)に投資すべき?

 講演の際、進行の方とのやりとりにおいて、金(ゴールド)をどれくらい運用資産に含めるか、という話になりました。ブースでの個別のお客さまとの会話でも同様の話題が出ました。

 筆者は、「金(ゴールド)」ではなく「貴金属」を、全体の1割くらい、含めてみてはどうかと考えています。図2のように、伝統的な投資戦略とされている「株式:債券=60:40」を、「株式:債券:貴金属=60:30:10」とするイメージです。

図2:これまでの投資戦略と、想定されるこれからの投資戦略

図2:これまでの投資戦略と、想定されるこれからの投資戦略
出所:筆者作成

 金(ゴールド)を含む貴金属は、保有していても利息も配当も得られません(関連個別株を除く)。インカムゲインがないのです。このため、貴金属は運用資産全体(ポートフォリオ)のメインにはなり得ません。

 また、貴金属の10に、株式の60ではなく債券の40の一部を充てた背景は、株式が投資のメインであると考えているためです。投資商品の多さ、税制の制度上のメリットの多さ(NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)など)、世の中の注目度合いなどを考慮すれば、メインは債券ではなく株式、となると思います。

 ここで述べている貴金属は、金(ゴールド)とプラチナです。銀(シルバー)も貴金属の一つですが、貴金属の中でも比較的上下の値動きが激しい傾向があります。筆者の感覚としては、「銀(シルバー)は値動きの大きい金(ゴールド)」です。

 このため、金(ゴールド)、そして金(ゴールド)と価格の水準における対比が大きいプラチナを、貴金属の10を構成する銘柄と想定しています。この10の枠を、図3のように、積立をメインとし、状況に応じて随時(スポット)を併用して使います。

図3:貴金属投資のイメージ(投資開始時点)

図3:貴金属投資のイメージ(投資開始時点)
出所:筆者作成

 積立については、iDeCoで金(ゴールド)の投資信託の積立をしたり、純金積立や投資信託、あるいは楽天証券のかぶツミ®を利用しながら金(ゴールド)とプラチナ関連の投資商品(上場投資信託(ETF)や関連個別株)の積立を行ったりします。

 また、これらと同時進行で、随時(スポット)、関連ETFや個別株、商品先物、商品CFDなどで売買することを想定します。

 2015年ごろ以降、プラチナの価格が金(ゴールド)よりも安い状況が続いているため、価格(単価)が安いことが月々の保有数量を増やすきっかけになり、最終的な資産の額が大きくなり得る「積立」においては、プラチナに分があります。

 このため、投資可能期間が比較的長い、若い世代の方々においては、プラチナを金(ゴールド)よりも多めに積立をする、などの工夫が有効であると考えます。

 また、保有する貴金属関連の金融商品の種類についてのご質問もいただきました。このご質問への回答は、「現在のお客さまのメインの金融商品による」です。

 例えば、米国や日本の株価指数に連動することを目指す投資信託(ETF)をメインの金融商品にされているお客さまであれば、保有する貴金属関連の金融商品は投資信託(ETF)が望ましいと考えられます。

 もしまだ、投資信託もETFも保有されていなければ、まずは現物である純金積立で積立を開始されるのも、良いかもしれません。純金積立の場合、保有数量が一定の量を超えた場合、金(ゴールド)やプラチナの現物を受け取ることもできます(別途、手数料がかかります)。

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