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1カ月後の日経平均株価の見通し…個人投資家「2,863人」の回答は?

2026/7/10 16:00

 2,800名超の個人投資家からアンケートを集計。日経平均の先行きDIが前回から低下し、過度な強気見通しが修正される結果となりました。一方、為替市場では米国の金利高止まり観測などを背景に、ドル円の円安見通しが強まっています。中東情勢を巡る楽観論が広がる中、投資家の心理変化と市場の展望を探ります。

目次
  1. はじめに
  2. 日経平均の見通し「過度な強気が修正され、DIの値は低下」
  3. 外国為替DI:7月見通し「市場の焦点が再び金融政策へ移る中、円安基調が継続」
  4. 今後、投資してみたい金融商品・国(地域)

はじめに

 今回のアンケート調査は2026年6月29日(月)から7月1日(水)にかけて実施、2,800名を超える個人投資家からの回答を頂きました。

 2026年6月末の日経平均株価は7万0,062円で取引を終え、5月末の終値6万6,329円からは3,733円を超える上昇となりました。月間ベースでは3カ月連続の上昇となり、この期間の上げ幅の合計(約1万9,000円)は2万円に迫っています。

 改めて月間の値動きを振り返ると、「高値更新から下落、そして再び高値を更新した後に上値が重たくなる」といった具合に、前月と似たような値動きをたどりました。

 具体的に見ていくと、中東情勢に対する不安後退と、旺盛な投資需要を背景とするAI・半導体相場の継続が追い風となり、初旬の日経平均は6万8,000円台まで上昇しました。

 ただ、同時にAI相場の過熱感も意識され、中旬にかけては売りに押される場面が目立ち、一時6万2,000円台前半まで下落しました。それでも相場の先高観は続き、株価が反発した後は7万円水準を一気に突破し、7万2,000円台の後半まで値を伸ばしていきました。

 その後、月末にかけては7万円台の攻防となりましたが、月間を通じて値動きが荒く、月間値幅(高値と安値の差)は1万円を超えています。

 日経平均のDIについては、強かった前回調査の反動もあり、1カ月先・3カ月先ともに後退しました。一方、為替の見通し(米ドル円)については、債券市場で金利(利回り)があまり低下しなかったことや、米国の早期利上げ観測の後退、高市政権の財政政策の思惑などが絡んで、円安見通しが加速する結果となりました。

 次回もぜひ、本アンケートにご協力をお願いいたします。

日経平均の見通し「過度な強気が修正され、DIの値は低下」

 今回調査における日経平均の見通しDIは、1カ月先がプラス13.41、3カ月先はプラス17.64となりました。前回調査の結果がそれぞれプラス40.75、プラス21.89でしたので、DIの値はともに低下した格好です。

 とりわけ1カ月先DIの低下が目立っていますが、回答の内訳グラフを見ても分かるように、強気派の割合が30%を超えています。

1カ月後の日経平均見通しDI:13.41
出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成
※四捨五入の関係で合計が100にならない場合がある

 前回調査の強気派の割合(50.40%)が過半数を超えていただけに、今回のDIの結果は、見通しが弱気に傾いたというよりも、「過度な強気見通しが修正された」といえそうです。

 最も、弱気派の割合(17.53%)が前回(9.65%)から増加していることや、中立派が過半数を占めていることから、「ここ3カ月のあいだで見せてきた株価上昇の勢いがそろそろ落ち着いてきそう」という心理も今回の調査結果から透けて見えるように思われます。

 実際に、3カ月先DIの内訳グラフを見ても、前回とあまり構成が変わっていないほか、DIの値自体も1カ月先とあまり差がありません。そのため、強気の見通しは崩れていないものの、これまでの楽観ムードからやや慎重になりつつある様子がうかがえます。

3カ月後の日経平均見通しDI:17.64
出所:楽天DIのデータより楽天証券経済研究所作成
※四捨五入の関係で合計が100にならない場合がある

 こうした中で迎えた7月相場も日経平均は荒っぽい値動きが続いています。6月は上昇基調が続きましたが、7月相場については上値が切り下がる展開が目立っており、これまでのけん引役となっていたAI・半導体関連銘柄を中心とするグロース株の上昇基調が一服しつつあるような印象となっています。

 その一方で、バリュー株への買いが活発となり、7月に入って東証株価指数(TOPIX)が最高値を更新するなど、株式市場内での「循環物色」が相場を支えている格好になっています。月の半ばからは日米企業の決算発表が本格化しますが、決算の行方を探りつつ、再びグロース株への買いが勢いを取り戻せるかが、今月の焦点になりそうです。

 2022年11月30日に、ChatGPTが一般公開されたのを機に始まったとされるAI相場は、早くも3年半の月日がたちましたが、AI技術の飛躍的な進歩や投資の加速に伴って、AIがこなせる領域も拡大しており、旺盛な投資需要はまだまだ続くことが見込まれています。

 株式市場もそれに歩調を合わせる格好で上昇してきました。決算シーズンでは、「投資の規模に見合った業績の成長を達成できているか」「競争が激化していく中で優位性を有しているか」「需要に応えるだけの投資を継続できる財務体質か」などを論点に、「先取りした期待に現実が追い付いているか?」を確認していくことになるでしょう。

 7月相場は2026年後半の株式市場の方向感を占う重要な月になりそうです。

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