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メモリ株レポート(マイクロン・テクノロジーが2026年8月期3Q決算を発表。目標株価を1,500ドル→1,700ドルへ引き上げる。キオクシアの業績予想を上方修正し、目標株価を12万円→14万円へ引き上げる)

2026/6/29 17:30

 マイクロン・テクノロジーの2026年8月期3Qは、売上高4.46倍、営業利益15.36倍。価格効果が大きく、今2Q比でも大幅増収増益となった。2026年から最大2030年年末までの戦略的顧客契約を16件締結。上限価格と販売数量を決めるものが多い模様。マイクロン、キオクシアの業績予想を上方修正し、目標株価を引き上げる。

目次
  1. 1.マイクロン・テクノロジーの2026年8月期3Qは、売上高4.46倍、営業利益15.36倍。
  2. 2.マイクロンの2026年8月期、2027年8月期楽天証券業績予想を上方修正する。業績好調が続こう。
  3. 3.マイクロン・テクノロジーの今後6~12カ月間の目標株価を前回の1,500ドルから1,700ドルに引き上げる。
  4. 4.DRAM、NANDの市況と市場動向。DRAM価格は高止まり、NANDは本格上昇中。
  5. 5.マイクロンの決算発表を受け、キオクシアホールディングスの楽天証券業績予想を上方修正する。
  6. 6.キオクシアの今後6~12カ月間の目標株価を、前回の12万円から14万円に引き上げる。

毎週月曜日午後掲載

本レポートに掲載した銘柄:マイクロン・テクノロジー(MU、NASDAQ)、キオクシアホールディングス(285A、東証プライム)

1.マイクロン・テクノロジーの2026年8月期3Qは、売上高4.46倍、営業利益15.36倍。

 マイクロン・テクノロジーの2026年8月期3Q(2026年3-5月期、以下今3Q)は、売上高414.56億ドル(前年比4.46倍)、営業利益333.18億ドル(同15.36倍)となりました。会社側ガイダンスの売上高335億ドル、営業利益255.40億ドルを大幅に上回りました。DRAM、NANDとも価格上昇が大きく寄与しました。

 このため、売上総利益率は今1Q56.0%、今2Q74.4%、今3Q84.6%へ、営業利益率は同45.0%→67.6%→80.4%へ大幅に上昇しました。

 セグメント別に見ると、クラウドメモリ・ビジネスユニット(以下クラウドメモリBU。大手クラウドサービス向けメモリソリューション(DRAM)と、全てのHBM)は、売上高137.69億ドル(前年比4.07倍)、営業利益107.93億ドル(同6.86倍)となりました。主に汎用DRAMの価格上昇により大幅増収増益となりました。

 コア・データセンターBU(中規模クラウドサービス、企業向けメモリソリューション(DRAM)と全てのデータセンター向けストレージソリューション(NAND))は、売上高115.24億ドル(同7.53倍)、営業利益95.19億ドル(同31.01倍)となりました。このセグメントもDRAM、NANDの価格上昇が寄与しました。

 モバイル&クライアントBU(スマートフォン向け、パソコン向けDRAM、NAND)は、売上高115.21億ドル(同3.54倍)、営業利益98.73億ドル(同20.48倍)となりました。DRAM、NANDの価格上昇の影響を受けましたが、価格上昇に伴いビット出荷量が小幅減少しました。

 自動車&組み込みBUは売上高46.34億ドル(同4.11倍)、営業利益34.93億ドル(同27.72倍)となりました。このBUも価格上昇が寄与しました。

 営業利益率は、最も市況性が高いモバイル&クライアントBUが85.7%と最も高く、次いでコア・データセンターBU82.6%、クラウドメモリBU78.4%、自動車&組み込みBU75.4%の順になりました。クラウドメモリBUの営業利益率はHBMの利益率が汎用DRAMよりも低いと思われるため、コア・データセンターBUよりも低くなっていると思われます。

 HBMは年に1回翌年の価格と数量を決める契約になっている模様であり、今年分は昨年夏に決まったと思われます。そのため、DRAM市況が急騰する途中でのHBMの価格交渉になってしまい、DRAM価格急騰の影響を十分反映していないと思われます。2026年夏に2027年分の契約を決めると思われますが、DRAM大手3社=HBMメーカー3社(SKハイニックス、サムスン電子、マイクロン)ともに、大幅な価格上昇がなければHBMを増産しないスタンスになる可能性があります。

表1 マイクロン・テクノロジーの業績

表1 マイクロン・テクノロジーの業績
株価(NASDAQ) 1,132.33ドル(2026年6月26日)
時価総額 1,277,268百万ドル(2026年6月26日)
発行済株数 1,145百万株(希薄化後、Diluted)
発行済株数 1,128百万株(希薄化前、Basic)
単位:100万ドル、%
出所:会社資料より楽天証券作成。
注1:当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。
注2:EPSは完全希薄化後(Diluted)発行済株数で計算。ただし、時価総額は完全希薄化前(Basic)で計算。

表2 マイクロン・テクノロジー:新ビジネスユニット別業績(四半期)

表2 マイクロン・テクノロジー:新ビジネスユニット別業績(四半期)
単位:100万ドル、%
出所:会社資料より楽天証券作成

表3 マイクロン・テクノロジー:テクノロジー別売上高

表3 マイクロン・テクノロジー:テクノロジー別売上高
単位:100万ドル、%
出所:会社資料より楽天証券作成

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