お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
「金・原油ともに下落、ドル高を嫌気」
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

「金・原油ともに下落、ドル高を嫌気」

2017/6/20
NY連銀のダドリー総裁のタカ派的な発言を受けて、米長期金利が上昇し、ドルが上昇したことが背景にある。
facebook twitter 印刷する

金相場は下落し、一時約5週間ぶり安値を付けた。

NY連銀のダドリー総裁のタカ派的な発言を受けて、米長期金利が上昇し、ドルが上昇したことが背景にある。ただし、英国のEU離脱交渉が始まったことで不透明感が台頭するとの思惑から、下げ幅は限定的だった。

ダドリー総裁は、「インフレ率は若干低いものの、雇用が改善し、賃金が上昇すればインフレ率も上がるだろう」と発言したことで、FRBによる緩やかな金融引き締めが継続されるとの見方が強まったことが、金相場を押し下げている。

現在の金相場は政治リスクや地政学的リスクなどとの連動性は薄れており、むしろドルや金利動向に連動している。英国政府やEU離脱交渉の開始に関する不透明感は、多少は金相場の支援材料にはなろうが、本質的な材料にはならないだろう。

当面は、市場がFRBによる利上げは年内にあと1回あるとみるようであれば、目先はドルが強含む可能性があるものの、織り込みが進めば、今度は資産圧縮の市場への影響に向かう可能性があり、これが金相場を支える可能性があるだろう。

基本はドル安傾向であり、目先のドルの上昇自体が金相場の長期的なトレンドを損なうようなことにはならないだろう。

非鉄相場は堅調に推移。

アルミも1,880ドルの重要なサポートを維持して反発しており、1,900ドルを超えると再び上値を試す動きに入るだろう。銅も5,800ドルを超えると再び強気トレンドに戻ることになる。ニッケルは9,000ドルを回復しており、ここを固められるかがポイントになろう。そのうえで、9,375ドルを超えると、9,800ドルを試す動きに入るだろう。亜鉛は2,550ドルを回復し、上昇基調に戻しつつある。鉛も続伸しており、基調は戻り始めている。2,180ドルを超えると再び大相場に発展しそうな勢いである。

中国経済への懸念は常に付きまとうが、これはすでに数年間のテーマであり、実際にバーストしていない。中国経済だけを懸念していると、強気相場についていけないことになる。過度な懸念は無用であろう。

原油は反落。

7カ月ぶりの安値を付けている。リビアやナイジェリアの産油量の増加により、OPEC主導の減産効果が薄れる兆しが強まったことが売りにつながったようである。また、タンカーを利用した貯蔵が増加しているとの報道や、西アフリカや欧州から米メキシコ湾岸に原油を振り向ける動きがあること、さらにメキシコ湾岸から軽質スイート原油が輸出されていることも需給緩和観測につながっているようである。また、ゴールドマン・サックスは米国の産油量について、「米国内の掘削リグ稼働数が維持された場合、10~12月期の産油量が大幅に増える」と予想している。一方でアジアでは需要の伸びが頭打ちになる兆しが出ているとしている。

弱気な見方を示していることになるが、最近は多くの市場で見通しが外れ続けている点に注意しておきたい。一方、サウジアラビアの4月の原油輸出量は日量700万6,000バレルと、前月の723万2,000バレルから減少した。また、4月の産油量は日量994万6,000バレルで、前月の990万バレルから増加したもよう。原油在庫は392万7,000バレル減の2億6,392万7,000バレル。同国の原油在庫は15年10月に過去最高の3億2,943万バレルに達していた。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

つみたてNISA
人気記事ランキングTOP
トウシル TOP

 

このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください「金・原油ともに下落、ドル高を嫌気」

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

「金・原油ともに下落、ドル高を嫌気」

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
フレッシャーズ
 
タイムトリップ
 
動画でわかる
 

 

 

 

 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。