7位:京セラ、15位NGK

 世界の上場ファインセラミックス企業には京セラ(6971 東京)、NGK(5333 東京)以外に、日本特殊陶業(5334 東京)、フェローテック(6890 東京)、Chaozhou Three-Circle(300408 深セン)、Shandong Sinocera Functional Material(300285 深セン)、MARUWA(5344 東京)などがあります。

 これら上場ファインセラミックス企業主要10社について散布図を作成すると、株価評価と収益性がおおむね比例関係にあることが分かります。その中で、京セラとNGKは割安方向にずれています。現在京セラの株価は3,593円(PBR1.3)ですが、この割安感が解消された場合のPBR(散布図の青破線に乗る水準)は2.6であり、相当する株価は7,200円です。

 また、現在NGKの株価は7,424円(PBR2.6)ですが、この割安感が解消された場合のPBR(散布図の青破線に乗る水準)は4.5であり、相当する株価は1万2,500円です。

 京セラ、NGKともに、高い株価がついている中国企業に比して多くの事業に携わっていることがあだとなって、コングロマリットディスカウントが発生している面があります。両社とも今後も安定的に収益を積み上げていく見通しとなっており、株価の変動がなければ、割安感がさらに高まっていくことになります。

<世界の主なファインセラミックス企業10社のROEとPBRの関係>

世界の主なファインセラミックス企業10社のROEとPBRの関係
出所:各社資料より作成

9位:住友金属鉱山

 世界の上場各種金属採掘企業には住友金属鉱山(5713 東京)以外に、ジャンシー・コッパー(600362 上海)、CMOCグループ(603993 香港)、ニューモント・コーポレーション(NEM NYSE)、Boliden(BOL ストックホルム)、テック・リソーシズ(TECK NYSE)、Valterra Platinum(VALT ロンドン)、Yunnan Tin(000960 深セン)などがあります。

 これら上場各種金属採掘企業主要10社について散布図を作成すると、株価評価と収益性がおおむね比例関係にあることが分かります。その中で、住友金属鉱山は割安方向にずれています。現在、住友金属鉱山の株価は8,251円(PBR1.1)ですが、この割安感が解消された場合のPBR(散布図の青破線に乗る水準)は2.1であり、相当する株価は1万5,900円です。

 住友金属鉱山の株価が割安となっている要因は、今年度に銅や金の下落リスクや製錬マージンの悪化を織り込んで減益予想としていることが一因です。しかし市場予想は増益トレンドが継続するというもので、会社予想が保守的となっている可能性があります。ちなみに2026年3月期については、当初会社予想を大きく上回る実績となりました。

<世界の主な各種金属採掘企業10社のROEとPBRの関係>

世界の主な各種金属採掘企業10社のROEとPBRの関係
出所:各社資料より作成

13位:ディー・エヌ・エー

 世界の上場ゲーム企業にはディー・エヌ・エー(2432 東京)以外に、テンセント(00700 香港)、シー(SE NYSE)、任天堂(7974 東京)、バンダイナムコホールディングス(7832 東京)、エレクトロニック・アーツ(EA NASDAQ)、コナミグループ(9766 東京)、ネクソン(3659 東京)、スクウェア・エニックスホールディングス(9684 東京)、カプコン(9697 東京)、MIXI(2121 東京)などがあります。

 これら上場ゲーム企業主要19社について散布図を作成すると、同様に比例関係にあることが分かります。その中で、ディー・エヌ・エーは割安方向にずれています。現在ディー・エヌ・エーの株価は2,403円(PBR1.1)ですが、この割安感が解消された場合のPBR(散布図の青破線に乗る水準)は1.9であり、相当する株価は4,100円です。

 ディー・エヌ・エーは同業他社に比して収益のボラティリティが高い上、今期増収見通しながら、前期に爆発的な初動寄与を生んだ「ポケポケ」の反動減を考慮して営業減益見通しとなっている点が弱気材料です。これまでの収益のボラティリティの高さは否定しようがありませんが、市場の利益見通しは増益となっており、会社見通しが保守的過ぎる可能性はあります。

<世界の主なゲーム企業19社のROEとPBRの関係>

世界の主なゲーム企業19社のROEとPBRの関係
出所:各社資料より作成

14位:コムシスHD

 世界の通信工事企業にはコムシスホールディングス(1721 東京)以外に、ダイコム・インダストリーズ(DY NYSE)、エクシオグループ(1951 東京)、ミライト・ワン(1417 東京)、MYRグループ(MYRG NASDAQ)、電気興業(6706 東京)、シンクレイヤ(1724 東京)、ベイシス(4068 東京)などがあります。

 これら上場通信工事企業主要10社について散布図を作成すると、同様に比例関係にあることが分かります。その中で、コムシスHDは割安方向にずれています。現在コムシスHDの株価は5,395円(PBR1.6)ですが、この割安感が解消された場合のPBR(散布図の青破線に乗る水準)は2.6であり、相当する株価は9,100円です。

 コムシスHDについては実績が会社予想を下回りがちな点が嫌気されていますが、今期についてはNTT向け工事の増加やデータセンター関連のネットワーク工事増加が見込まれること、市場予想も会社予想に近い水準で増収増益見通しとなっていることから、現在の割安株価が是正される可能性はあると考えます。

<世界の主な通信工事企業10社のROEとPBRの関係>

世界の主な通信工事企業10社のROEとPBRの関係
出所:各社資料より作成