シニアこそ個別株のつながりを。「寂しくない投資」を目指そう

トウシル:新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)が始まり、世の中は全世界株式(オール・カントリー)などのインデックス投資一色という雰囲気もあります。シニアちゃんは、インデックス投資についてはどうお考えですか?

シニアちゃん:若い人、私の息子や娘世代には「絶対にインデックスがいいよ。時間は味方だし、一番合理的だから」と勧めています。でも、私たち50代、60代のシニア世代にとっては、必ずしも正解ではないと思っているんです。

トウシル:年代によって投資戦略は変わりますよね。なぜシニア世代にはおすすめしないのでしょう?

シニアちゃん:理由は二つあります。一つは「時間が足りない」こと。「30年後に資産が倍になります!」と言われても、その時に自分が健康で、そのお金を使って遊べるかは分かりませんよね。

 もう一つは「取り崩しの恐怖」です。インデックス投資の出口戦略は一般的に、資産を取り崩して売却することになりますが、徐々に資産額が減っていくのを見るのは心配性の私には精神的に毒です。今は寿命も延びてるじゃないですか。80歳、90歳になってから「長生きして資産が尽きたらどうしよう」という不安と戦い続けるのは絶対つらいですよ。

トウシル:確かに、資産が目減りしていくストレスは相当なものでしょうね…。

シニアちゃん:その点、高配当株投資なら「金の卵を産むニワトリ」を持っているようなものなので、元本(ニワトリ)を売らずに、卵(配当金)だけを食べて生活できます。これなら資産が減る恐怖におびえることなく、入ってきたお金を気持ちよく使えます。それに、優待株って面白いんですよ。持ってるだけで幸せな気分になれるんです。

トウシル:持ってるだけで幸せ! お父さまが楽しそうだった理由を理解できたのではないでしょうか?

シニアちゃん:そうかもしれません。私、個別株投資には「孤独を癒やす力」があると思っているんです。私は今、子供も独立して独身で一人で暮らす「おひとりさま」ですが、個別株を持っていると、年に数回、企業からすてきなラブレター(決算報告書)とプレゼント(株主優待)が届きます。

 ポストを開けて、企業からの封筒がたくさん入っていると「私は社会とつながっているんだ」「企業の一員として経済を回しているんだ」という所属欲求が満たされるんです。

 この充実感は、インデックス投資では味わえません。退職して社会との接点が減ってしまうシニア世代にこそ「寂しくない個別株投資」をおすすめしたいんです。

トウシル:寂しくない投資。まさにシニアちゃんの優しさが詰まったキーワードですね。

シニアちゃん:ありがとうございます。もちろん、リスク管理は必要ですが、日本株なら為替リスクもありませんし、応援したい企業の株を持つことは精神衛生上も良いと思います。株価が下がっても配当は変わりませんし。それにね、私のVlogでもたくさんお伝えしていることなんですが、何といっても「株主優待」が楽しくて仕方ないんですよ。

 前編では、投資を始めたきっかけから、シニア世代ならではの「個別株投資の意義」まで、熱い思いを伺いました。後編では、シニアちゃんのポートフォリオを彩る具体的な優待銘柄や、ご自身のYouTube活動の裏話、そして気になる「出口戦略」についてお話を伺っていきます。

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