失敗から学んだ「守破離」。独自の銘柄選定ルールとは

トウシル:YouTubeのチャンネル「シニアちゃんの株主優待Vlog」を拝見するといつも楽しそうなお姿なので、最初から順調だったのかと思っていました。そうでもなかったんですね。

明るい声で淡々と楽しそうに今月の投資戦績や配当金について語る「シニアちゃんの株主優待Vlog」。高配当株にコツコツ投資してたら年間100万円の不労所得をゲットし、老後の不安が軽くなった。目標は高く年間240万円!年金プラス月20万円で「長生きリスク」の解消を目指す

シニアちゃん:全然です! もう失敗ばかりでした。値下がりが怖くて売ってしまったり、逆に高値づかみをしてしまったり。

 良品計画(7453)なんて買った途端に暴落しちゃったので、何度もナンピン(保有している通貨や株の価格が下がった際に、追加で購入して平均取得単価を下げる取引方法)しちゃったんです。でも、そうやって市場に居続けるうちに、だんだんと自分のスタイルが見えてきました。

トウシル:シニアちゃん流の投資術がどのように確立していったのか気になります!

シニアちゃん:最初は桐谷さんの本を熟読して「配当利回りと優待品の合計が4%以上ある銘柄」を選ぶという桐谷さんルールを忠実に守っていました。これが武道でいう「守」ですね。そうして続けていくうちに、だんだんと増配の力に気づき始めました。

 企業が増配をしてくれて、買った時の値段に対する利回りがどんどん上がっていきます。これに気づいてからは、現在の利回りだけでなく株主還元に対する姿勢を重視するようになりました。このあたりが「破」ですかね。

トウシル:ついに桐谷師匠(笑)の教えから独立を始めたんですね。現在の「シニアちゃんルール」はどのような形になったのでしょう?

シニアちゃん:私が今、銘柄選びで大切にしているのは、以下の五つのポイントです。

[1]累進配当を宣言しているか
[2]高配当(3.5%以上目安)か
[3]大型株か
[4]株主優待があるか
[5]財務状況が良いか

 特に[1]の累進配当は重要視しています。過去の実績だけでなく、IRページや中期経営計画を読み込んで「減配しません」「利益が出たら還元します」と未来の約束をしてくれている企業が大好きです!

トウシル:未来を約束してくれる企業。すてきな表現ですね!

シニアちゃん:今は利回りが少し物足りなくても、この会社なら将来もっと増やしてくれるはず、と信じて買います。実際、メガバンクや5大商社などは今の株価で見ればそこそこの利回りですが、私の買値ベースだと利回り10%を超えている銘柄もあります。

「一緒に夢を見られるか」が、私が長く保有できる銘柄の条件になりました。これが私なりの「離」ですね。守破離*を通して、独自の投資スタイルを確立できたと思います。

**守破離(しゅはり)とは:物事を学ぶ過程で成長するべく三つのステップのこと
守(しゅ):基本を忠実に守り、師の教えを徹底的に模倣する段階。
破(は):学んだ内容を応用し、自分なりの工夫を加える段階。
離(り):型から離れ、自立した新たな境地を切り開く段階。