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日経平均:注目の割安銘柄TOP10、アサヒGHDや京王電鉄も(西 勇太郎)

2026/6/18 8:00

 日経平均が7万円に到達し、上昇トレンドが今後も継続するかについて強気・弱気の意見が交錯しています。今回は、こうした先行きが不透明な状況で買っても安心感を得られる、割安な日経225構成銘柄を紹介します。

目次
  1. PBR(株価評価)とROE(収益性)の比例関係を利用して割安銘柄を探索
  2. 6位:三菱マテリアル
  3. 7位:アサヒグループHD
  4. 8位:JR西日本、10位:京王電鉄
  5. 9位:住友電気工業

PBR(株価評価)とROE(収益性)の比例関係を利用して割安銘柄を探索

 今回は、日経平均株価225構成銘柄において、グローバル同業他社比較の観点で割安度が高い銘柄を紹介していきます。

 株式の評価と収益性がおおむね、図のような比例関係にあるため、この比例関係を利用して各銘柄の割安度合いを分析しました。

<株価評価と収益性はおおむね比例関係>

株価評価と収益性はおおむね比例関係
出所:各社資料より作成

 分析の対象になったのは、日経平均を構成する225社のうち、同業他社との間で株価純資産倍率(PBR)(株価評価)と自己資本利益率(ROE)(収益性)の比例関係が認められる137社(日経平均に占めるウエート合計は76%)です。これらの企業について、同業他社比での割安・割高を分析するとともに、その割安・割高が解消された場合の各社の株価について計算しました。

 137社について現在の株価からの上昇率が高い順に並べ、先週、トップ5をお届けしました。

 今回は割安銘柄6~10位をお届けします。

 以下が、日経平均構成銘柄の中で、グローバル同業他社比較の観点で割安感が高い銘柄の6~10位企業です。

<日経平均構成割安銘柄6~10位>

順位 社名 証券
コード
株価 PBR 割安感解消
PBR 株価 上昇率
6 三菱マテリアル 5711 4,898 0.9 1.7 9,500 94%
7 アサヒグループHD 2502 1,504 0.8 1.6 2,800 86%
8 JR西日本(西日本旅客鉄道) 9021 2,570 1.0 1.8 4,800 86%
9 住友電気工業 5802 12,320 3.5 6.4 22,400 81%
10 京王電鉄 9008 728 0.9 1.6 1,300 78%
※株価は2026年6月16日終値
出所:各社資料などより作成

6位:三菱マテリアル

 世界の上場銅精錬・加工企業には三菱マテリアル(5711 東京)以外に、アウルビス(NDA フランクフルト)、KGHMポルスカ(KGHA ミュンヘン)、アンホエ・トゥルーチャム(002171 深セン)、JX金属(5016 東京)、三井金属(5706 東京)、DOWAホールディングス(5714 東京)などがあります。

 これら上場銅精錬・加工企業主要11社について散布図を作成すると、株価評価と収益性がおおむね比例関係にあることが分かります。その中で、三菱マテリアルは割安方向にずれています。現在三菱マテリアルの株価は4,898円(PBR0.9)ですが、この割安感が解消された場合のPBR(散布図の青破線に乗る水準)は1.7であり、相当する株価は9,500円です。

 三菱マテリアルの株価が割安となっている主因の一つとして、2027年3月期に在庫評価益の反動減を主因とした経常減益が予想されていることが挙げられます。ただし、当期純利益ベースでは増益が見込まれている上、その後も安定した収益蓄積が予想されます。

<世界の主な銅精錬・加工企業11社のROEとPBRの関係>

世界の主な銅精錬・加工企業11社のROEとPBRの関係
出所:各社資料より作成

7位:アサヒグループHD

 世界の上場ビール企業にはアサヒグループホールディングス(2502 東京)以外に、ハイネケン(HEIA アムステルダム)、キリンホールディングス(2503 東京)、タイ・ビバレッジ(TBEV シンガポール)、サンミゲル・フード・アンド・ビバレッジ(FB フィリピン)、青島ビール(600600 上海)、サッポロホールディングス(2501 東京)などがあります。

 これら上場ビール企業主要15社について散布図を作成すると、株価評価と収益性がおおむね比例関係にあることが分かります。その中で、アサヒグループHDは割安方向にずれています。

 現在アサヒグループHDの株価は1,504円(PBR0.8)と低迷していますが、この割安感が解消された場合のPBR(散布図の青破線に乗る水準)は1.6であり、相当する株価は2,800円です。

 アサヒグループHDの株価が割安となっている要因は、2025年にサイバー攻撃を受けて受発注システムが停止し業績が悪化したことや、2025年12月期の決算も現時点で発表できていないこと(7月8日発表予定)、当期純利益(会社予想)が前年比38%減の1,200億円であること、などです。

 ただし、2025年12月期の当期純利益がマイナスといっても過去10年間の平均水準は維持するものであること、サイバー攻撃による影響はおおむねなくなる中で2026年12月期は増益に転じることが見込まれるなど、今後も安定した収益蓄積が予想されるため、株価の変動がなければ、割安感がさらに高まっていくことになります。

<世界の主なビール企業15社のROEとPBRの関係>

世界の主なビール企業15社のROEとPBRの関係
出所:各社資料より作成

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