※この記事は2025年11月16日に掲載されたものです。

まーしーさんプロフィール

まーしーさんプロフィール画
米国株を中心に分散投資を行う米国投資家。団体職員として勤務する傍ら、2019年に米国株投資を開始。33歳を迎えた2021年に金融資産が1億円を超える「億り人」となる。著書『33歳で年収300万円台でも 米国株投資で爆速1億円』(ポプラ社)。
note:まーしー
X:まーしー@米国株投資家(フォロワー約5.2万人:2025年11月現在)

生きるためだけに働くのは嫌だ!資産形成の始まりは定額貯金から

トウシル:まーしーさんは地方在住で、ごく普通の団体職員として働きながら資産1億円を達成された「億り人」として知られています。資産形成に目覚められたきっかけはなんだったのでしょうか?

まーしー:僕が「資産をつくろう!」と思ったきっかけは、大学3年生のときに経験した「リーマンショック」なんです。

トウシル:2008年ですね。就職活動が非常に厳しかった時代です。

まーしー:私は地方在住なのですが、50社以上受けてもまったく内定がもらえませんでした。

 それまでは正直、ちゃらんぽらんな学生生活を送っていたのですが(笑)、社会の厳しさを痛感し、強制的に「本気モード」のスイッチを入れざるを得なくなりました。今までの自分が全否定されたような感覚で、本当につらかったですね。

トウシル:50社! リーマンショック世代=就職氷河期世代は、本当につらい思いをされた年代ですよね…。

まーしー:地方では選べる企業も少なくて、どうにもならなかったですね。幸い1社、正社員として就職できましたので、就職浪人はなんとか免れることができました。

トウシル:おお、一安心!

まーしー:ところがですね。配属された経理部門は、良くも悪くも会社のあらゆる数字が見えてしまう部門なんです。会社の給与体系や実際に社員が受け取っている給与額を見てしまったことで、自分のおおよその生涯年収が分かってしまいました。

 このまま定年まで勤め上げても、年収600万円くらいが限界だろう、と。将来の自分は、ただ生きるために働くのかもしれないと考えたときに、未来に希望が持てなくなっちゃったんですよね。そこで、いずれ違う人生の道を選ぶ日に備えて、徹底した倹約と貯金を始めました。

トウシル:なるほど。将来への危機感が原動力になったのですね。まーしーさんが配信されているnoteでは、「入社後3年間ですさまじいペースで貯金をした」と書かれていましたが、具体的にはどんなすさまじさだったのでしょう?

まーしー:1年目は毎月3万円、2年目は5万円、3年目には10万円を貯金し、ボーナスも年80万円ほど貯蓄に回していました。当時は実家暮らしで家賃がかからなかったのが大きいですね。

 他にも携帯電話を格安SIMに乗り換えたり、生命保険には一切入らなかったり、できる節約は全てやりました。

トウシル:やると決めたら徹底的ですね! 相当切り詰めたのでは…?

まーしー:当時の年収は400万円に届かないくらいでした。とにかく、「生きるために働く」という状態からいかに早く抜け出すか。そればかり考えていました。

 1、2年目で貯蓄のペースをつかんだのもあり、3年目は金額が上がってもそれほど負担にはなっていません。元々倹約するのは得意だったんですよね。

インデックス投資で成功後、リターンを求めて迷走…

トウシル:貯金一筋だったまーしーさんが、投資を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

まーしー:職場の財形貯蓄の金利を見たのを機に、投資の利回りを調べたのがきっかけですね。財形貯蓄の金利は普通預金よりは高めでしたが、それでも年0.数%の世界です。この金利が将来どれくらいの利益になるのか計算するために、インターネットでいろいろ調べていました。

 そこで投資の世界には、年4〜7%といった信じられないような利回りがあることを知ってしまったんです。「銀行預金ではほとんど増えないのに、あれ? これどういうこと?」って思いますよね(笑)。そこから少しずつ投資を始めるようになりました。

トウシル:0.数%と最大7%を比べれば、衝撃は大きいですよね。最初の投資はインデックス投資ですか?

まーしー:最初は手堅く社債から始め、2年後の2015年に社債を売却した資金を元手にインデックス投資を始めました。有名な投資ブロガーさんたちの記事を参考にし、先進国、新興国、日本へ分散投資しています。

トウシル:どの程度の金額から始めたのでしょうか。

まーしー:当時800万円あった金融資産の中から、300万円を投資に回しました。初めての投資なので怖い思いがなかったわけではありませんが、ある程度の金額を入れないとリターンもないだろうな、と思って。

トウシル:最初から300万投入はなかなかの胆力かと。その投資信託は順調に増えていったのでしょうか。

まーしー:とんでもないです(笑)。始めてすぐに2015年のチャイナショックが起きてしまい、ポートフォリオの3〜4割を占めていた新興国株がとんでもない勢いで下落していきました。今まで貯め続けていたお金が消えていくのはショックでしたね…。「あっ、やっちまったな」と思いました。

トウシル:投資初心者には厳しい洗礼ですね! そこでびっくりしてろうばい売りしてしまう人も多そうですが、まーしーさんは売ろうとは思いませんでしたか?

まーしー:それは全然なかったです。「下がっているときに口数を増やせば、回復したときに大きく伸びる」という知識はありましたので、むしろ「今は買い増すべきタイミングだ」と考え、淡々と積立を続けました。結果的に2015年後半には相場は回復し、毎月積み立てていた分も含めて資産総額は1,000万円を超えました。

トウシル:まさにV字回復!

まーしー:正直ほっとした気持ちもありましたが、それ以上に、下落相場を慌てずに乗り越えられたことは、自分の中で大きな成功体験になりました。