先週までの振り返り:コンデンサーや電源装置などAI周辺株が大盛況!原油安で空運株も上昇

 先週の日本市場では、AIサーバー向け需要拡大が続く電流制御の積層セラミックコンデンサー株という「新たな主役」が市場を席巻しました。

 今期2027年3月期の営業利益予想が前期比50%増と実際の業績も好調な太陽誘電(6976)が実に62.8%高。

 車載用や太陽光発電向け以外にAIサーバーのアルミ製電解コンデンサーも製造する日本ケミコン(6997)が51.0%高。

 自動車メーカーのホンダ系列で、AIデータセンター向け蓄電装置の量産化に乗り出している武蔵精密工業(7220)が70.5%高。

 従来、太陽誘電や村田製作所(6981)はアップル(AAPL)のiPhoneなどスマートフォン関連、武蔵精密工業は自動車関連株と見なされていましたが、新たなAI関連株の「発掘」が一大テーマになっている株式市場のある意味、「掘り出し物」銘柄として急騰しました。

 また、原油価格の下落でANAホールディングス(9202)が7.4%高となるなど、ジェット燃料の価格低下が収益増に結びつく空運業が業種別上昇率2位に浮上。

 米国・イランの和平合意でホルムズ海峡が開放される期待が高まったため、原油由来の原材料を使っていることで3月以降売り込まれてきたゴム製品、化学、繊維製品、建設業、輸送用機器セクターが業種別上昇率上位に躍り出ました。

 逆に日本最大の原油採掘企業INPEX(1605)が6.1%安、長期金利の低下が収益伸び悩みにつながるみずほフィナンシャルグループ(8411)が3.5%安となるなど、鉱業や銀行セクターが業種別下落率下位に沈みました。

セクター・業種別騰落率(5月29日)

銘柄 騰落率 備考・要因
金属製品 +9.26% 半導体ウエハ製造のSUMCO(3436)の25.7%高が貢献
空運業 +6.83% 原油価格下落や
中東の航空需要復活期待
電気機器 +5.98% 村田製作所(6981)、TDK(6762)など
コンデンサー株急騰
銀行業 ▲3.05% 長期金利低下で利益確定売り
鉱業 ▲5.86% 原油価格下落で続落