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投資のヒントがいっぱい!個人投資家インタビュー

1カ月で4,000万円が吹っ飛んだリーマンショックからの復活劇 税理士投資家・足立武志さんインタビュー後編

2026/5/31 11:00

 トウシルにて「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」「 知らなきゃ損する!今日から使える税金のキホン」の二つの人気連載を執筆している税理士の足立武志さん。ご自身も日本株メインでがっつり投資に取り組む個人投資家でもあります。後編では、個人投資家としての一面を伺っていきます!

目次
  1. 買った翌日にストップ高!「自分は投資の天才だ!」と思ったが…
  2. 1カ月で4,000万円の損失で、投資スタイルが変わった
  3. 大型日本株のキャピタルゲイン狙いを貫くワケ
  4. 日経平均乱高下、税理士投資家が買った銘柄は?

買った翌日にストップ高!「自分は投資の天才だ!」と思ったが…

トウシル:新聞の株価欄を食い入るように見ていた足立少年が(笑)、実際に投資を始めたのはいつからですか?

足立さん:社会人になってすぐですね。上司が株式投資好きで、株価チャートの本をよく見ていたんです。その方が、本当に面白そうに株式投資についてしゃべるもんだから、自分ももともと興味があったし、やってみよう!と。

 当時はネット証券などなかったので、対面証券で口座を開いて、何にも勉強しないで、自分のカンだけで選びました。

トウシル:最初に買った銘柄って覚えていらっしゃいますか?

足立さん:合計3銘柄を購入しました。30万円ほどの投資金を三つに分けて投資を開始しました。

トウシル:初陣はいかがでしたか?

足立さん:それが、3銘柄買ったうちの一つ、今はもう経営統合で上場廃止になった企業なんですが、「日本金属工業」という銘柄が、買った翌日にストップ高になり、大勝利です!

トウシル:それは好調な出だしですね! なぜその銘柄を選んだんですか?

足立さん:チャートを見ると、株価が上がったり下がったり、とにかく上下の幅が激しい銘柄だったんです。「安いときに買って、高くなったときに売ればよいのでは?」と単純に考えて、ちょうどそのときすごく下がっていたんですよ。三つとも、その上下の差が激しいものを選んだと記憶しています。そのうちの一つが当たりました。

トウシル:最初からキャピタルゲインを狙っていたんですね。かなりの…ギャンブラーですね。

足立さん:そうですね(笑)。今でこそ連載で「決算をちゃんと見ろ」「自分が決めたルールを守れ」とか書いてますが、当時は何も考えてないですよ。安く買って高く売って利益を出そう!という一点張り(笑)。

トウシル:「投資、楽勝!」って思いませんでしたか?

足立さん:思いました(笑)。こんな簡単に上がるもんなんだなって。だけどやっぱりそれはビギナーズラックで、その後はとんと勝てずに、ダラダラとカンに頼った投資をしていました。

今でこそ「ルール厳守、数字が全て」のロジカルな投資術で着実に株式投資をしている足立さんだが、「初心者時代は、業績も見ず、上下幅が激しい銘柄をカンで選んでダラダラと負けていました」。今の足立さんなら過去の自分に大説教をしているはず

トウシル:すみません。ちょっとホッとしました(笑)。でも最初から「渋めの中小型株狙い」で、「チャートは見ていた」というのが、やはり認知度の高い銘柄や身近な銘柄を買おうとしちゃう初心者と少し違いますね。

足立さん:でもしょせんギャンブル的投資ですよ。しばらくはマイナスが続いたと記憶しています。

トウシル:すみません。ますますホッとしました(笑)。

足立さん:ただね、損切りだけは初めからできていたんです。値下がりした株をズルズル持ってる「塩漬け株」だけはなかった。

トウシル:それはスゴイ! 初心者が必ずといっていいほど足を取られる「あり地獄」の一つなのに。どうして損切りできたんですか?

足立さん:自分でもよく分からないのですが、損を抱えたまま持ち続けるというのが、性格上、耐えられないんですね。ただ、その失敗で、やっと公認会計士・税理士としての経験が生きてきます。「ちゃんと業績見たほうがいいな」と。

トウシル:そうですよね? 業績や社長さんの腕力を長年見てきた足立さんも、失敗して初めてそこへ到達したんですね。

足立さん:やっぱり身銭を切って痛い目を見ないと気づかないことって多いです(笑)。しかも株価と業績が必ずしも連動しないこともある、ということを知りました。会社四季報で増収増益予想なのに、株価収益率(PER)は低く株価が割安に見える銘柄を買ったこともありましたが、全然株価が上がらない。それどころか株価は下げ続けている。

 そういう企業はだいたい次の会社四季報で業績を下方修正しているんです。割安っていうだけで買っちゃダメだ、っていうことに気づいたのが30歳手前くらいですね。

 その後、ITバブルがはじけるんですけど、幸いなことにその時はそんなにお金を持っていなかったので、光通信(9435)だとかソフトバンク(9434)とかのスター銘柄は高額すぎて買えなかったから、被害を被らずに済んでいます。

 潮目が変わったのはその後です。ITバブル崩壊後、多くの銘柄の株価がかなり安くなりました。そのすきにコツコツ買い集めていた銘柄が、2005年ごろ、小泉バブルでぐんぐん景気も株価も上昇して、スゴイ額になった。億の世界が見え始めて、正直、「勝った!」って思いました(笑)。

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