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日経平均6万円突破も、安値更新も多い「ねじれ相場」、この先の戦略は?

2026/5/14 11:00

 ゴールデンウイーク明けの日経平均株価は5%超の急上昇となり、6万円を大きく突破しました。しかしその一方で年初来安値更新銘柄も多数にのぼり、いわゆる「ねじれ相場」になっています。このような中、どのように投資戦略を考えていくべきでしょうか?

目次
  1. 日経平均株価6万円超えの一方で…
  2. 急騰した保有株はどうすればよいのか?
  3. 今から強い銘柄を買っても大丈夫?
  4. 安値更新銘柄なら安く買えるから安心?

日経平均株価6万円超えの一方で…

 ゴールデンウイーク明けの5月7日、まさに日経平均株価が乱舞しました。株価は一時6万3,091円14銭まで上昇、上昇率も5%を大きく超えました。

 しかし個別銘柄も全面高となったかというとそうではなく、値下がり銘柄も全体の3割ほどありました。日経平均株価が3,000円以上の上昇となったにもかかわらずです。

 また、驚くことに5月7日は東証プライム市場の年初来安値更新銘柄が80銘柄を超えており、日経平均株価が6万円を大きく超えて史上最高値となったとは思えないような「ねじれ相場」となっています。

急騰した保有株はどうすればよいのか?

 5月7日はキオクシアホールディングス(285A)、三井金属(5706)、イビデン(4062)などがストップ高になるなど、半導体関連株を中心に株価が急騰しました。

 筆者が用いているルールでは、巡航速度の上昇であれば、25日移動平均線割れで売却すればよいのですが、株価が急騰すると、25日移動平均線からの乖離(かいり)が大きくなってしまいます。

 例えば株価6万円、25日移動平均線4万円、といった状況では25日移動平均線からのプラス乖離が50%になっていますが、もしここから株価が急落して25日移動平均線を割れてから売却、となると、4万円割れになってから売却することになり、利益が大きく減ってしまいます。買値によっては損失になってしまいかねません。

 逆に、ここからの急落を恐れて今の6万円の株価で売った後、さらに株価が急上昇して10万円まで到達する、となると利益を取りこぼしてしまいます。

 しかし、株価はいつまで上がるのか、いくらまで上がるのか、下がり始めたらどれくらいのスピードでいくらまで下がるのか、を事前に予測することはできません。

 また、株価がバブル化して25日移動平均線からの乖離率が大きくなればなるほど、天井を付けた後の株価の下落は急速になります。

 下手をすると、25日移動平均線割れに至っても株価が下げ止まらないという可能性もあります。

 株価が急騰した銘柄の絶好の売り時を事前に把握するのは極めて困難であり、売却してご自身で納得できる水準であれば、それが売り時である、と考えるほかありません。

今から強い銘柄を買っても大丈夫?

 筆者の周りの個人投資家の方の声を聞くと、「今回の株価上昇にうまく乗れなかった」という方がとても多いです。

 でも、今回の株価上昇は、半導体関連株や、日経平均株価の影響度が高い銘柄を中心とした、かなり局地的な上昇といえます。従って、それらに首尾よく投資できている方でなければ、株価上昇の恩恵をあまり受けられていないのが実態ですが、個人的にはそれで問題ないというか仕方ないと思います。

 そして株価上昇にうまく乗れなかった方からよく聞かれるのが「今から買っても大丈夫?」というものです。

 これについては正直筆者であっても株価がいくらまで上昇するかなど分かりませんから、お答えはできないのですが、筆者が考えていることはお伝えしたいと思っています。

 まず高値更新しているような強い銘柄、つまり今回の株価上昇のシンボルストック的な銘柄については、バブル化しつつあるので、「どこまで上がるか分からない」のが率直なところです。

 ただ、かなり株価が上昇していますから、「利益を得ること」よりも「大きな損失を出さないこと」を優先した方が良いかな、と思います。

 もし買った後株価が急落し、25日移動平均線も大きく割り込むことになれば、損切りをしたとしても大きな損失につながりかねません。

 買うのであれば25日移動平均線に近づいたところで押し目買いをするなど、できるだけ安く買う&損切りとなった場合の損失をできるだけ小さく抑える、という工夫が大切と考えます。

安値更新銘柄なら安く買えるから安心?

 安値更新しているような下降トレンド銘柄も足元でかなり増えていますが、これらの銘柄については、筆者は保有しないようにしていますし、新規買いも控えるようにしています。

 5月7日には任天堂(7974)、サンリオ(8136)、オリエンタルランド(4661)などが年初来安値更新となりましたが、「移動平均線割れでさっさと売っておけば、ここまで損失が膨らまなかったのに」というのが、筆者の率直な思いです。

 また、「移動平均線割れをしているのに株価が下落している途中に買い向かうことをしなければ、さらなる下落に苦しむことはなかったのに」とも思います。

 安値更新をしているということは、まず間違いなく25日移動平均線を割り込んでいて、下降トレンドにあるわけです。言い換えれば、売りたい人が買いたい人を上回っている状態なのですから、それが解消したら、つまり株価が底打ちして反転上昇して移動平均線超えとなってから買えばよいのです。

 今後本格的な下げ相場が到来した場合、多くの銘柄が下降トレンド継続の動きになると思われます。今回含み損を抱えてしまって苦しい状況になっている方は、今後は同じ失敗を繰り返さないようにしていただければと思います。

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