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決算レポート:アドバンスト・マイクロ・デバイス(データセンター向けCPUが好調)

2026/5/11 17:35

 AMDの2026年12月期1Qは、37.8%増収、83.1%営業増益。AIデータセンター向けCPUが好調で、推論関連の制御、計算処理に使うCPUが増加している。AIにおけるCPUの役割は今後さらに大きくなろう。また、今3Q以降に新型AI用GPU「MI450」シリーズを発売する予定。好業績が続こう。目標株価を610ドルとする。

目次
  1. 1.AMDの2026年12月期1Qは、37.8%増収、83.1%営業増益。
  2. 2.AIデータセンターの中でCPUの役割が重要になっている。
  3. 3.2026年12月期、2027年12月期とも、AIデータセンター向けを主軸に業績好調が予想される。
  4. 4.AMDの今後6~12カ月間の目標株価を610ドルとする。

毎週月曜日午後掲載

本レポートに掲載した銘柄:アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD、NASDAQ)

1.AMDの2026年12月期1Qは、37.8%増収、83.1%営業増益。

 アドバンスト・マイクロ・デバイス(以下AMD)の2026年12月期1Q(2026年1-3月期、以下今1Q)は、売上高102.53億ドル(前年比37.8%増)、営業利益14.76億ドル(同83.1%増)となりました。データセンター向けCPUに牽引され好業績でした。

 セグメント別に見ると、データセンターが売上高57.75億ドル(前年比57.2%増)、営業利益15.99億ドル(同71.6%増)となりました。ただし、前4Q比では増収減益となりました。最新機種である第5世代EPYC「Turin(チューリン)」(コードネーム)の売上高がデータセンターの50%以上となりました。第4世代EPYC「Genoa(ジェノア)」「Bergamo(ベルガモ)」も好調で、「Turin」「Genoa」「Bergamo」の販売数量が好調でした。

 また、AI用GPU「Instinct」シリーズもAIデータセンター向けに好調でした(売上高の開示はなし)。

 一方で、データセンターの営業利益率は27.7%増となり前1Q25.4%からは上昇しましたが、前4Q32.6%からは低下しました。研究開発費が増えただけでなく、データセンター用サーバー用CPUの販路拡大のために販管費が増えました。

 クライアント&ゲーミング(パソコン向けCPU、パソコン向けGPU、家庭用ゲーム機向けチップセット)は、売上高36.05億ドル(同22.6%増)、営業利益5.75億ドル(同15.9%増)となりました。売上高はクライアント28.85億ドル(同25.8%増)、ゲーミング7.20億ドル(同15.9%増)となっており、パソコン用CPUの「Ryzen」シリーズが好調でした。ゲーミングはゲーム機向けは前年割れでしたが、パソコン用GPU「Radeon」が増収となりました。このセグメントの今1Q営業利益率は16.0%となり、前1Q16.9%、前4Q18.4%から低下しましたが、ゲーム機向けの減収の影響に加え、メモリ等の部品価格上昇の影響が少し出始めたと思われます。

 エンベデッド(組み込み)は、売上高8.73億ドル(同6.1%増)、営業利益3.38億ドル(同3.0%増)となりました。テスト、計測、エミュレーション、航空宇宙、防衛、通信が順調に伸びました。また、FPGAだけでなく、x86製品の組み込み製品とセミカスタム製品の採用が拡大しました。営業利益率は38.7%と前1Q39.9%から低下しましたが、高水準でした。

 今1Qの全社売上総利益率は52.8%となり、前1Q50.2%からは上昇しましたが、前4Q54.3%からは低下しました。季節性の影響と思われます。全社営業利益率も今1Qは14.4%となり、前1Q10.8%からは上昇しましたが、前4Q17.1%からは低下しました。今1Q研究開発費は23.97億ドル(前年比38.7%増、前4Q比2.9%増)、研究開発費を除く販管費は12.53億ドル(前年比41.4%増、前4Q比4.6%増)となりました。CPU、AI用GPUともに開発が活発で研究開発費が増加しました。また、前述したようにデータセンター用、サーバー用CPUの販路拡大のために販管費が増加しました。

表1 AMDの業績

表1 AMDの業績
株価 455.19ドル(2026年5月8日)
時価総額 736,497百万ドル(2026年5月8日)
発行済株数 1,637百万株(完全希薄化後、Diluted)
発行済株数 1,618百万株(完全希薄化前、Basic)
単位:百万ドル、%、倍
出所:会社資料より楽天証券作成。
注1:当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。
注2:EPSは完全希薄化後(Diluted)発行済株数で計算。ただし、時価総額は完全希薄化前(Basic)で計算。
注3:会社予想は予想レンジの平均値。

表2 AMD:セグメント別業績(四半期)

表2 AMD:セグメント別業績(四半期)
単位:100万ドル
出所:会社資料より楽天証券作成

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