EV部門の不振で業績低迷も長期見通しは有望、「フィジカルAI時代の先駆者」に

現地コード 銘柄名
01810

小米集団

(シャオミ)

株価 情報種類

29.02HKD
(5/4現在)

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 中国の有力ハイテク企業、小米集団の2026年1-3月期決算について、BOCIは前四半期比14%の減収を見込む。EV納車台数の40%以上の落ち込みが背景。中核事業(スマートフォンやIoT製品)の粗利益率は悲観的な市場予想を上回るとしながらも、スマートEV部門の不振が響くとみて、同社全体の1-3月期の調整後純利益を55億元と予測した。

 短期的な業績回復の兆しはみえないとしつつも、同社が過去に実証してきた強靭(きょうじん)さを前向きに評価。長期的には、「ヒト・車・家」型のエコシステムと自社開発のフルスタックのAI技術を強みに、小米集団は急成長するフィジカルAI時代の先駆者として台頭するとの見方。目標株価を引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 BOCIは1-3月期の売上高が前四半期比14%減少するとみているが、これは自動車販売台数の大幅減が主因。中核事業は堅調を維持し、スマホ、IoT製品ともに売上高がほぼ前四半期比横ばいで推移すると予想。粗利益率はスマホ部門で9.5%超に反転上昇、IoT製品部門では25%に回復する見通しを示した。

 対照的に、EV部門は大幅減収と粗利益率の2ポイント超の悪化で、20億-25億元の部門営業赤字を計上するとの見方。同社全体の調整後純利益に関しては、売上高営業費用率の安定などを理由に55億元を見込み、市場予想を上回るとみている。

 この先に目を向けると、まずスマホ部門ではメモリチップ価格の高騰による影響が特に低価格モデルで大きく、同社のコスパ重視戦略も足かせ。BOCIは2026年の出荷台数の推移が業界平均を下回るとみる。部門利益率は通期で8%との目標を達成する見通しという。IoT製品部門は堅調を維持し、通期ではほぼ前年並みを確保するとの見方。

 一方のEV部門は国内需要の低迷と新型モデルの投入ペースの鈍化を背景に、通期で55万台という野心的な目標の達成はかなり難しい状況にあるとした。

 BOCIは2026-2027年の販売台数見通しを50万台、65万台に下方修正。部門売上高予想を25-31%減額し、1,240億元、1,550億元に設定している。設備稼働率の低下や競争激化、原材料の高騰、AI関連支出の増大を受け、EV部門の営業赤字は当面続くとみている。

 BOCIはスマホ出荷の低迷、IoT製品の売上高の減速、自動車部門の苦戦を考慮し、2026-2027年の調整後純利益に関する予想を260億元、360億元に下方修正した。同社株価は年初から25%余り下落し、ショートポジションの増加という弱気シグナルもみられる。

 短期的なファンダメンタルズの改善は現時点では見通せないものの、2015年の製品刷新当時から2022年の景気後退期に至る時期に、景気循環的な回復をけん引してきた同社の強さを高く評価し、長期的には「フィジカルAI時代の先駆者」になると予想。株価の先行きに対して強気見通しを維持している。