正解

 PBR1倍割れ銘柄に多く見られる特徴は、【1】【4】【6】です。

【1】財務内容が悪いと思われている
【4】ROEが低い
【6】成長性が低いと思われている

 一方、【2】【3】【5】は、PBRの高い銘柄によく見られる特徴です。

【2】財務内容が良いと思われている
【3】ROEが高い
【5】成長性が高いと思われている

PBR1倍割れ銘柄に投資するならば、どのような銘柄が良い?

 既に自明かもしれませんが、PBR1倍割れで、以下、【2】【3】【5】の特徴を持った銘柄があれば、積極的に投資していきたいところです。

【2】財務内容が良いと思われている
【3】ROEが高い
【5】成長性が高いと思われている

 それら全てを満たす銘柄はなかなかありません。【2】【3】【5】のうちの一部だけ満たす銘柄でも良いとは思います。

<「PBR1倍割れ」参考銘柄の株価指標:2026年4月14日時点>

出所:配当利回りは2026年3月期1株当たり配当金(会社予想)を4月14日株価で割って算出、PERは4月14日株価を2026年3月期1株当たり利益(会社予想)で割って算出。QUICKより楽天証券経済研究所作成

 上記は、いずれもPBR1倍割れで、私が今、投資して良いと判断している銘柄です。JR東海(東海旅客鉄道:9022)以外は、配当利回りも高めで魅力的です。以下の通り、財務内容や収益力も問題ないと考えています。

<上記参考銘柄のROE・自己資本比率・最高益更新年:2026年4月14日時点>

<上記参考銘柄のROE・自己資本比率・最高益更新年:2026年4月14日時点>
出所:ROEは2026年3月期の会社予想利益から計算、QUICKより楽天証券経済研究所作成

 ROEは、王子ホールディングス(3861)は4.5%とやや低めですが、他は特に問題ありません。自己資本比率はどれも40%を超えていて、財務は良好と言えます。トーモク(3946)やJR東海は2025年3月期に続き、2026年3月期も純利益で最高益を更新する見込みです(まだ決算発表されていません)。

 安田倉庫(9324)は、2026年3月期に6年ぶりに純利益で最高益を更新している見込みです。

なぜ今、PBR1倍割れが注目されるか?

 東京証券取引所の上場企業で、「PBR1倍割れ」銘柄が約33%(約3分の1)を占めています。財務内容が悪くて、収益力に問題があってPBR1倍を割れている銘柄ばかりならば、やむを得ませんが、そうではありません。財務内容が良好で、収益力も安定しているのに、PBR1倍を割れている企業が、日本にはたくさんあります。

 自社株買いを増やしてROEを高めるなど、株価を上げる努力が足りないことが原因と考えられます。

 これに対して、東京証券取引所は、PBR1倍割れなど株式市場での評価が低い企業に対して、「株主価値改善策の開示と実施」を要請しました。これを受けて、PBR1倍割れなど割安株で、自社株買いを増やすなどの動きが出ています。

 また近年、PBR1倍割れなど、株価の安い企業に対して、「合意なき買収」を仕掛ける動きが増えてきたことも、企業経営者に株価を引き上げるインセンティブを与えています。

 そういう背景があって、今、日本株市場で、PBR1倍割れ銘柄の上昇が目立つようになり、注目されています。

株式投資のテクニカル・ファンダメンタルズ分析を勉強したい方に

 最後に、テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析をしっかり勉強したい方に、私の著書を紹介します。ダイヤモンド社より、株価チャートの読み方をトレーニングする「株トレ」(黄色の本)と、決算書の見方など学ぶ「株トレ ファンダメンタルズ編」(水色の本)が出版されています。どちらも一問一答形式で株式投資の基礎を学ぶ内容です。

「株トレ」 シリーズ2点 書影