CLOSE
人気記事ランキングから探す
CLOSE
初心者でも大丈夫!NISAの始め方がわかる
つみたて投資枠と成長投資枠って?

つみたて投資枠と成長投資枠って?

積立額別!利回りシミュレーション

積立額別!利回りシミュレーション

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAをもっと詳しく知ろう
高齢者向けNISAって何?

高齢者向けNISAって何?

NISAで買える金関連銘柄の選び方

NISAで買える金関連銘柄の選び方

割安度やパフォーマンスで比べる

割安度やパフォーマンスで比べる

資産形成が有利になる制度とは

資産形成が有利になる制度とは

CLOSE
人気のテーマから探す
最新!株主優待NEWS
米国株の選び方
利回り3%以上を狙う!高配当株の選び方
新しいあなた 新しいNISA
トウシル編集部オススメのテーマから探す
はじめての波乱相場どうすれば?
高市相場の終着点は?これからの日本株戦略
本気の節税ならiDeCo!
投資のヒントがいっぱい!個人投資家インタビュー

エビデンスとナラティブ「金(ゴールド)」の本当の買い方(長期投資編)

2026/4/14 7:30

 投資家を含む市場関係者の一部では、現在も、金価格が上昇すると株価が下落していると認識されています。しばしば、金価格が上昇するシナリオを述べると「物騒なことを言うな」という趣旨の、やんわりとしたお叱りをいただくことさえあります。本レポートでは、物語(ナラティブ)に左右されない、現代の金相場の本当の姿に迫ります。

目次
  1. 株安でも金(ゴールド)安が起きている
  2. 株高でも金(ゴールド)高が起きている
  3. 金(ゴールド)高は株安の原因ではない
  4. エビデンス(証拠)とナラティブ(物語)
  5. エビデンス(証拠)を伴う長期のテーマ
  6. [参考]貴金属関連の具体的な投資商品例

株安でも金(ゴールド)安が起きている

 図1は、S&P500種指数(月間平均)の推移を示しています。グレー(灰色)の帯は、価格が比較的大きく下落したタイミングを示しています。○○危機や、△△ショックなどと呼ばれた急落時です。

図1:S&P500の推移(月間平均)と10度のショック

出所:ブルームバーグのデータより筆者作成
 価格(月間平均)の急落直前を起点、回復開始を終点とすると、ブラックマンデーは1987年10月から1987年12月まで、貯蓄貸付組合(S&L)危機+景気後退は1990年7月から1990年10月まで、ITバブル崩壊は2000年3月から2003年3月まで、リーマン・ショックは2007年10月から2009年3月まで、だといえます。

 また、欧州債務危機・米国格下げショックは2011年5月から2011年10月まで、チャイナショックは2015年5月から2016年2月まで、コロナ・ショックは2020年2月から2020年3月まで、インフレ・利上げショックは2022年1月から2022年10月まで、トランプ関税ショックは2025年2月から2025年4月まで、イラン戦争ショックは2026年2月から2026年3月(継続中)まで、だといえます。

 図2は、こうした1980年以降の10度のショック・危機と呼ばれた価格急落時の、S&P500、そしてニューヨークの金(ゴールド)先物の騰落率を示しています。

図2:S&P500の10度のショック時の騰落率(NY金先物とともに 月間平均ベース)

出所:ブルームバーグのデータより筆者作成

 2010年ごろ以前は、株安(S&P500下落)時に、金(ゴールド)高が目立っていましたが、それ以降は、金(ゴールド)相場がそれほど上昇しない、あるいは株とともに下落する動きが目立っています。

 おおまかには、2010年ごろ以前は、株の急落時に金(ゴールド)価格が上昇する傾向があったといえますが、それ以降は、この傾向が低下しているといえます。

株高でも金(ゴールド)高が起きている

 図3は、S&P500における危機・ショック期以外の、タイミングを示しています(赤の帯)。

図3:S&P500の推移(月間平均)上昇・堅調期(ショック期以外)

出所:ブルームバーグのデータより筆者作成

 図4は、こうしたS&P500における危機・ショック期以外のS&P500、そしてニューヨークの金(ゴールド)先物の騰落率を示しています。

図4:S&P500の10度の上昇・堅調期の騰落率(NY金先物とともに 月間平均ベース)

出所:ブルームバーグのデータより筆者作成

 2010年ごろ以前は、しばしば、株高(S&P500上昇)・金(ゴールド)安が起きましたが、それ以降は、ほとんどのタイミングにおいて、株と金(ゴールド)が同時に上昇しています。

 おおまかには、2010年ごろ以降は、株高と金(ゴールド)高が、ほとんど同時に進行してきたといえます。

金(ゴールド)高は株安の原因ではない

 先ほどの、図2、4を踏まえると、2010年ごろ以降、金(ゴールド)はほとんどのタイミングで上昇し続けてきたことが分かります。

「長期視点」では、2010年ごろ以降、株が上昇しても下落しても、金(ゴールド)相場は上昇してきたといえます。図5がこのことを示しています。

図5:S&P500とNY金(ゴールド)先物の価格推移(月間平均)

出所:ブルームバーグのデータより筆者作成

 S&P500と金(ゴールド)の相関係数は、1980~2009年が「0.19(ほぼ無相関)」、2010~2026年(3月まで)が「0.82(比較的強い相関)」でした。2010年以降、株と金(ゴールド)が同時に上昇してきたことが分かります。このことは、必ずしも金(ゴールド)高が株安の要因にならないことを示しています。

 図5に示したとおり、株と金(ゴールド)の値動きの関係に劇的な変化が生じたタイミングは、2010年ごろだったといえます。ここで重要なキーワードは、「エビデンス(証拠)」と「ナラティブ(物語)」です。

 相違点は複数ありますが、共通点もあります。「人々の行動のきっかけ」です。エビデンス(証拠)が明示されていたり、美しくワクワクするナラティブ(物語)が添えられていたりする商品の売り上げは、そうでない商品に比べて大きくなるといわれています。

 消費者の心理を「エビデンスがしっかりしているから信頼できる」「ワクワク感が生じて購入後が楽しみになった」などの状態に誘引することにより、売り上げ増加が期待されます。こうした消費者の特性を逆手に取り、多くのマーケターやコンサルタントらは、日夜、エビデンスを用意したり、ナラティブを創造したりしています。

図6:エビデンスとナラティブについて

出所:各種資料をもとに筆者作成

「長期視点」では、図2、4、5で確認したとおり、2010年ごろ以降、「株と金(ゴールド)は逆相関」という通説は、直観的には伝わるものの、数値・事実を伴わない物語(ナラティブ)になっている可能性があります。

 たしかに、「株と金(ゴールド)は逆相関」というナラティブ(物語)は、直感的に伝わりやすく、図2で示した2010年ごろ以前に見られた、株が急落している時に金(ゴールド)が急騰していた様子は、「金(ゴールド)は株のマイナスを補完する立役者」というナラティブ(物語)を生み、今でも一部に根強く残っています。

 とはいえ、2010年ごろ以降、金(ゴールド)が、株が上昇しても下落しても、長期上昇トレンドを演じていることを考えれば、2010年ごろ以前にできたナラティブ(物語)に頼った分析は、通じにくくなっていると言わざるを得ません。

 もともと、エビデンス(証拠)とナラティブ(物語)は、対立関係ではなく補完関係であることを考えれば、金(ゴールド)相場の分析においては、「エビデンス」の要素を大きくし、エビデンス(証拠)とナラティブ(物語)を併用することが望まれます。

次ページへ

アプリで投資を学ぼう
【ポイントGET】トウシルアプリにポイントミッション機能が付いた!
トウシルの公式アプリに「ポイントミッション機能」を追加しました。
記事を読むなどのミッションクリアで楽天ポイントGET!
お金と投資の学びをもっとおトクに。
facebook twitter メールで送る 印刷
閉じる×
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせくださいエビデンスとナラティブ「金(ゴールド)」の本当の買い方(長期投資編)
記事についてのアンケート回答確認

エビデンスとナラティブ「金(ゴールド)」の本当の買い方(長期投資編)

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 詳細こちら >>

※リスク・費用・情報提供について >>

関連記事
バックナンバー
トウシルおすすめの記事
アクセスランキング
デイリー週間月間
アクセスランキング
デイリー週間月間
新着記事
メールマガジン

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

配信:記事配信時 随時
X(Twitter)には一部配信しない記事もあります

HOME TOP