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投資のヒントがいっぱい!個人投資家インタビュー

株価が半値になったときの三つの選択肢。税理士投資家はこう動く! 

2026/3/26 11:00

 3月に入り株価が乱高下しています。株価が反落した場合、こんなとき「買うべき」「いや、様子を見るべき」と考え方が分かれます。ではどのように向き合うべきでしょうか?

目次
  1. 株価が大きく下がった時の投資家の考え方は三つ
  2. 過去の事象から「可能性」を考える
  3. 筆者が「25日線ルール」を徹底する理由とは
  4. 何かを選択する場合は裏目に出た場合のリスクを常に考える癖を

株価が大きく下がった時の投資家の考え方は三つ

 トランプ関税やイラン紛争などにより、近年、日経平均株価が乱高下しています。株価が大きく下がったとき、個人投資家の考え方は次の三つに分かれます。

【1】早めに保有株を売却する
さらなる下落で大きな損失を被ることを回避するため、下落初期で売却する
【2】何もしない
長期的に保有し続ければ株価は上昇する可能性が高いと考え、下落局面も動かない
【3】買い向かう
株価が大きく下がったときは株を安く買えるので、利益を得るチャンスの到来と捉える

 筆者は【1】の考え方を取っていますが、バイ・アンド・ホールド派であれば【2】ですし、逆張り派であれば【3】になるでしょう。

 なぜ筆者は【1】なのかと言えば、株価が大きく下がっているとき、さらに大きく下がった場合の損失リスクを回避したいと考えているからです。

過去の事象から「可能性」を考える

 過去と将来は同じではありません。ただ、マーケットの過去を振り返ることで、数々の事象が起こり得る「可能性」は何となく探ることができます。

 例えば日経平均株価が10~20%程度の調整であれば1~2年に1度程度起こり得ますが、日経平均株価が50%を超す下落となると、10~20年に1度レベルに起こり得る可能性となってきます(ちなみにバブル崩壊からの30年間で、日経平均株価は60%超の下落が3回起きています)。

 また、約100年前に世界大恐慌が起こり、このときには「日経平均株価」という指標はありませんでした。よって当時と比較することはできませんが、NYダウは高値から安値まで約89%(つまり10分の1)まで暴落しました。

 ですから、日経平均株価が例えば10~20%下落したところで買い向かう行動は、そこから多くのケースでは上昇するものの、運が悪いとさらに大きく下落する可能性もある、というように考える必要があります。

 このときのポイントとしては、過去5年、10年程度のスパンで考えるのは短すぎるということです。過去100年で何が起きて、そのときどのくらい株価が下落したか、を歴史として知っておくことが重要なのです。

筆者が「25日線ルール」を徹底する理由とは

 筆者のコラムを長年ご覧いただいている方はご存じの通り、筆者は株式の売買ルールとして「25日移動平均線ルール」を実行しています。

 保有株については25日移動平均線を割り込んだら売却するというシンプルなものですが、なぜ筆者がこのルールを採用しているかご存じですか?

 それは「可能性が低い事象であってもできる限りリスクを回避するため」です。

 例えば2008年のリーマン・ショックの際は、筆者は売買ルールを守らなかったため大きな損失を被りましたが、もし25日移動平均線ルールを守っていたら、大きな損失を回避することができていました。

 また、2020年2~3月のいわゆる「コロナ・ショック」時は、25日移動平均線ルールを徹底したことにより、難なく切り抜けることができました。

 もちろん、この方法は売却後に急騰して買い直せなかった場合、利益を取りこぼすという弱点がありますが、それ以上に筆者は大きな損失を回避することを重視していますので、この方法にたどり着きました。

 仮に今後世界大恐慌級の下落になったとしても、このルールは大きな損失の回避に役立つと考えています。もし切り抜けられない(例えば前触れもなく突然日経平均株価が半値になるなど)のであれば、筆者もダメージを受けますが、他の投資家も全員ダメージを受けるため、そうなったら仕方ないと諦めます。

何かを選択する場合は裏目に出た場合のリスクを常に考える癖を

 投資には「絶対」はありません。「過去5年間、20%以上の下落はなかったから今回も同じだろう」などとは決して思わないようにしてください。

 筆者自身もリーマン・ショックの際、株式投資に詳しい人から「過去10年の動きでみたらこの水準で下げ止まっているから今回も止まるはずだ」と教えてもらったのを信じた結果、「100年に1度レベル」のリーマン・ショックの暴落で大きなダメージを受けたのを今でもよく覚えています。

 株式投資というのは、一度でも再起不能なダメージを受けてしまうと、失意のままに退場させられてしまうほど恐ろしいものです。特に信用取引、先物などレバレッジを効かせた投資をしている場合はなおのこと注意が必要です。

 株価が大きく下がったときに「保有」もしくは「買い向かい」の選択を下す場合は、裏目に出た場合のリスクを常に考えた上で行動を実行するようにしてください。

 筆者は株式投資は「いかに利益を最大化するか」ではなく「いかに大きな損失を回避するか」が重要だと考えています。今後大きな下落が生じたとき、この言葉の意味が良く理解できると思います。

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