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Synspective vs QPSHD 大型受注GET!宇宙関連ツートップ 買うならどっち?

2026/3/3 14:45

 高市政権の積極財政への期待から「宇宙」が注目される。東証グロース市場には関連企業が多く、特にSynspectiveとQPSHDは、世界でもわずか5社しかいない小型SAR衛星プレーヤー。両社とも防衛省からの大型受注もあり期待大。Synspective(290A)とQPSHD(464A)、ここから買うならどっち?

目次
  1. 今回のお題 大型受注GET!SAR衛星ツートップ
  2. A: Synspective(290A)
  3. B: QPSHD(464A)
  4. あなたなら、どっちを買う?
  5. 銘柄投票にぜひ参加してみてください

今回のお題 大型受注GET!SAR衛星ツートップ

 2月の衆院選では、自民党が特別多数を得る歴史的圧勝となりました。直後から日経平均株価&TOPIXが史上最高値を更新したのは、高市政権による積極財政アジェンダの実行期待も当然含んでいるはず。いわゆる“17の戦略分野”のロードマップは3月にも策定されますが、そのテーマ性に含まれるのが「宇宙」です。

 宇宙関連は、最高値には程遠い微妙な東証グロース市場に多く存在。なかでも時価総額が大きいSynspective、QPSHDはテーマ性に加え、タイミングよく防衛省関連での大型受注も獲得しています。非常に楽しみな存在ながら、上場市場が“日経平均が上がっても大して上がらない(下がる時も多々ありな)東証グロース市場”…。市場不人気の逆風に打ち克ち、高い成長性を反映するでしょうか?世界でもわずか5社しかいない小型SAR衛星プレーヤーであるSynspective(290A)QPSHD(464A)、ここから買うならどっち?この2社で比べてみます。
 

Synspective(290A) QPSHD(464A)

 上記両社の株価のポイントや株価データを見ながら、双方を比較し、皆さんの相場観で購入検討するならどちらにしますか?

A: Synspective(290A)

出所:筆者作成 週足チャート 昨年来

ここがGOOD👍

政府やJAXAと近い宇宙ベンチャー

 慶応義塾大学発の宇宙ベンチャーで、小型SAR衛星を開発・製造しています。従来の主流だった地球観測衛星は光学衛星ですが、マイクロ波を照射するアプローチのSAR衛星には特徴があります。最大の特徴は、天候や時間の影響を受けず、撮影が可能ということ。つまりは衛星データを24時間撮り続けられるわけで、連続的変化の抽出に優れています。

 小型SAR衛星を展開する企業は世界でわずかに5社で、参入障壁は激高とも言えるビジネス。今回の比較対象としているQPSは競合ですが、上場タイミングという点ではQPSに次ぐ2番手でした。同社の強みでいうと、小型SAR衛星でもより小型化(100㎏級)、低コスト化を実現した製造能力が挙げられます(ちなみに、QPSの機体の重量は約180㎏)。

 ビジネスモデルとしては、SAR衛星で取得した観測データを、政府や民間の顧客に販売したり、解析したソリューションを提供。これらをワンストップで行う世界でも希少な企業です。 設立の経緯として、内閣府主導の「ImPACT」プログラムというイノベーションプロジェクトを起源としており、政府やJAXAとの関係性が強い点が評価ポイントです。

右肩上がり確定のトップライン

 日本政府を相手に契約実績を積み上げ、2025年~2029年にかけて宇宙戦略基金第1弾から、約5年間で238億円の助成が予定されています。さらに、直近決定した防衛省の人工衛星画像の購入案件が大注目で、当初受注額は約961億円のビッグディール(契約期間は2026年2月~2031年3月)になりました。これは、協力企業として名前の挙がる東証グロース上場の同社、QPSHD、アクセルHDの3社で最大額です。

 5年で961億円という受注額は、25年12月期の同社の売上高23.76億円に対して約40年分相当!とんでもないですね(^^; そして、この961億円の決算期別の配分は、26年12月期に74億円、27年12月期に149億円、28年12月期に215億円、29年12月期に261億円、30年12月期に261億円。来期に倍増、その後も右肩上がりに増加していきます。

 この受注額が確定したことで、確実な大幅増収により、26年12月期以降の確実な大幅経常増益が見込めます。宇宙関連株って赤字イメージありますが、今後は黒字確実、かつ大幅増益確実。ここまで確かなグロース株、滅多にありませんよね。

ここが心配😢

衛星打ち上げの失敗がリスク

 衛星の打ち上げを果たしていくことが成長シナリオの全てといえるビジネスモデル。それでいえば、衛星打ち上げ時期の延期には弱く、そういったニュースが出た場合はマイナス材料視されてしまいます。

 同社では、2028年以降を目標に、衛星30機以上の体制確立を目指すという数値目標を掲げています。それだけに、目標通りに打ち上げられない場合はアナリストによる業績予想の引き下げ(=目標株価引き下げ)につながってしまうためリスク要因です。

グロース市場の地合い影響不可避

 時価総額は1,600億円超で、グロース市場全体でも時価総額4位に位置しています(QPSは同14位で1,000億円超)。QPSHDの後に上場したのですが、IPOの段階から二番手上場の同社は、QPSを上回る時価総額スタートでした。当時はQPSより売上高も小さいのに、同社の時価総額が大きい逆転現象に首をかしげるところもありましたが…。時価総額が大きい分、指数影響度も高く、指数(グロース市場全体)とも高い感応度があります。地合いが悪化した場合、もらい事故的に巻き込まれるのは仕方ないといえます。

 なお、小型SAR衛星の打ち上げ費用がかさむため、前期までは赤字企業でした。赤字企業が類似会社との株価比較をする際、PSR(株価売上高倍率)という株価指標を使います。PSRでQPSと比較してみると…今26年12月期予想のPSRは同社が25.4倍、QPSが24.3倍でほぼ同等。もし、売上計画未達になる事象が発生した場合、ライバル企業が存在するゆえの株価調整リスクも存在します。

Synspective レーダーチャート ※各指標の数値に基づき独自基準でスコア化

出所:筆者作成

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