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投資の彩りを楽しむ!60歳からの投資術「コア・サテライト戦略」とは?

2026/3/3 7:30

 60歳からの資産運用は全世界株式インデックスファンドだけで十分か? そんな疑問をお持ちの方へ、今回は運用の軸は世界株式インデックスファンドで維持しつつ、個人向け国債で守りを固め、REITや優待株を「サテライト」として添える運用戦略を解説します。リスクを抑えつつ、自分らしい味付けで投資を楽しむ、心豊かな老後を守る新常識です。

目次
  1. 1.運用の基本は「コア・サテライト戦略」
  2. 2.「守りのお金」には個人向け国債(変動10年)
  3. 3.「サテライト」で投資の彩りを楽しむ選択肢
  4. 4.慎重に見極めたい「優先順位の低い」選択肢
  5. 5.ポートフォリオを組むと取り崩しの難易度が一気に上昇する
  6. 6.シンプルな運用が「豊かさ」を生む

「老後の資産運用は、世界株式インデックスファンド一本で本当に大丈夫だろうか?」

「それだけで十分だと言われても、もう少し自分なりのこだわりや、安心感や楽しみが持てる要素を加えたい……」

 そんなふうに思われている方もいらっしゃると思います。結論から言えば、運用の核(コア)に世界株式を配置するという大原則は揺るぎませんが、そこに「自分なりの味付け」を加えることで、精神的な満足度とリスク管理を両立させることは十分に可能です。

「世界株式インデックスファンド」については前回の記事をご覧ください

関連記事
60歳からの投資も世界株式インデックスファンドが最適なワケ

1.運用の基本は「コア・サテライト戦略」

 60歳からの投資を最適化する鍵は、「コア・サテライト戦略」という考え方にあります。これは資産を役割ごとに「コア(中核)」と「サテライト(衛星)」の二層に分けて管理する手法です。

  • コア(中核)

 運用資産全体の8割以上を目安にします。基本的には、世界中の企業に広く分散投資し、低コストで着実な成長を目指す「世界株式インデックスファンド」を配置します。

  • サテライト(衛星)

 運用資産全体の2割以下にとどめます。少し高いリターンを狙ったり、優待を楽しんだりと、投資に「自分らしさ」を加えていきます。

「世界株式以外の選択肢」を検討する際は、まずこのサテライト枠の範囲内で行うことが、失敗しないための鉄則です。そして、運用にはあまり手間をかけたくないという場合には、サテライトはなしで、コア100%という選択肢ももちろんアリです。

運用の基本となる「コア・サテライト戦略」
運用の基本となる「コア・サテライト戦略」

2.「守りのお金」には個人向け国債(変動10年)

 世界株式インデックスファンドを補完する最も有力、かつ堅実な選択肢が「個人向け国債(変動10年)」です。介護資金や医療費など、絶対に減らしたくない「守りのお金」の置き場所として最適です。

  • 元本保証

 国が発行するため極めて安全性が高く、銀行預金よりも安心感があるという見方もできます。

  • 金利上昇に強い

「変動10年」タイプは機関投資家向けの国債利回りに連動して受け取れる利息が増えるため、金利上昇局面でも有利に働きます。

  • 高い流動性

 発行から1年経過すればいつでも国が1万円単位で買い取ってくれるため、急な出費にも柔軟に対応可能です。

 なお、投資信託には「債券ファンド」もありますが、管理をシンプルにするなら「個人向け国債と世界株式インデックスファンドの配分比率」を変えるだけでリスク調整は十分可能です。債券ファンドやバランスファンドなど、あえて債券系の商品を追加する必要はありません。

3.「サテライト」で投資の彩りを楽しむ選択肢

 世界株式という土台を固めた上で、より自分らしく投資を楽しみたい、ということであれば、不動産投資信託(REIT)、株主優待目的の個別株式、高配当の個別株式といった資産を組み合わせることも検討の余地があります。

サテライトとして保有する資産の例
サテライトとして保有する資産の例

 特に個別株投資は、企業の情報を調べるなどの知的作業を伴うため、「認知症予防としての副次的な効果」を期待する専門家の声もあります。サテライトという枠を決め、その範囲内で楽しむのであればリスク管理上も大きな問題にはならないでしょう。

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