J-REITを駆使した「鉄壁の守り」でFIRE生活を謳歌(おうか)する個人投資家・かつさんどさん。元海外有名ブランド社員という華やかな経歴を持ちながら、その投資スタイルは驚くほど堅実かつ論理的です。前編では、FXやデイトレードで消耗していた彼が、いかにして不動産投資重視のスタイルにたどり着いたか、その半生と投資哲学に迫ります。
かつさんどさんプロフィール
アニメより株式ニュース。東芝の株価に魅せられた少年時代
トウシル:かつさんどさんは現在、国内の不動産投資信託(J-REIT)を中心としたインカムゲイン(配当収入)重視のスタイルでFIRE生活を送られています。著書『世界一やさしい REITの教科書 1年生』を拝読しましたが、そもそも投資に興味を持たれたきっかけが「幼少期」とあり、謎でしかありません(笑)。どれくらい幼いころから、投資に興味を持たれたのでしょうか?
かつさんどさん:そうなんです、本当にちょっと変な子どもだったんですよ。小学生時代、周りの友達が「アンパンマン」や「ドラえもん」を見ている頃、私が好きだったテレビ番組は「株式ニュース」だったんです。
トウシル:ええ? なぜそんなことになるんでしょう? 小学生にしては随分と渋いですね。
かつさんどさん:私の実家は名古屋なんですが、平日夕方にテレビ愛知で株式ニュースを放送していたんです。
トウシル:ちょうどアニメの再放送をしている時間帯ですよね。
かつさんどさん:はい(笑)。ただひたすら、画面の中で株価がスクロールしているだけの番組なんですが、それがたまらなく面白くて。当時、実家の家電に東芝製品が多かったものですから「今日の東芝は1円下がってる」とか「今日は2円上がったな」とか、ひたすらに東芝の株価をチェックしていました。
トウシル:かつさんど少年は、株価のどのようなところに興味を引かれたんでしょうか。
かつさんどさん:小学生ですから、もちろん会社の仕組みなんて全然分かっていません。ただ「昨日は100円だったものが今日は101円になっている。世の中は何も変わっていないのに、なぜ数字だけ動くんだろう?」という不思議さが気になってしかたなかったんです。
算数が得意だったわけでもないんですが、毎日変動する数字の向こう側に、何か面白い世界があるような気がしていました。
トウシル:実際に投資を始めたのはいつごろですか?
かつさんどさん:20代前半の就職前後の時期ですね。当時は今ほど投資信託やFXといった商品は一般的ではなく、ネット証券も黎明(れいめい)期でした。知識も情報も少なく、証券会社に口座さえ開けば誰でも参加できる株式投資だけが、唯一自分にもできそうな手段でした。
華やかなハイブランドの世界で感じた他責への違和感
トウシル:大卒で就職された先は、金融業界ではなくアパレル業界だったそうですね。なぜその業界を選んだのでしょう。
かつさんどさん:いろいろな業種を受けていて、携帯電話会社の最終面接まで進んでいたんですが、辞退して海外の有名ラグジュアリーブランドに入社しました。なんとなく…としか言えないのですが、自分は「サラリーマン」という生き方に向いていないな…と自覚していました。就職してもきっとつらい思いをするだろうと。
だから、「どうせ働くなら自分が好きな服や靴に囲まれていたい」と思い、アパレルを選びました。また、ラグジュアリーブランドのお客さまの多くは富裕層の方々です。接客を通じて交流する中で「どうすればこの方たちと同じステージに行けるのか?」ということを肌感覚で学びたかったというのもあります。
トウシル:実際に働いてみていかがでしたか?
かつさんどさん:入社して1週間で「あ、これダメだ、すぐ辞めたい」と思いました(笑)。
トウシル:1週間ですか(笑)。何があったんですか?
かつさんどさん:職場の文化になじめなかったんです。例えば、店舗の売上が前年より悪いとします。すると、先輩たちは「今年は暖かいからコートが売れない」「雨が降ったから客足が遠のいた」と、何かのせいにし始めるんです。
会議資料も、いかに自分たちの成績が悪くないように見せるか、グラフのメモリを調整するようなことに注力していて…。その姿を見ているうちに「不毛だなあ」と考えるようになったんです。
トウシル:そういう会社にたまたま当たってしまったんでしょうね。
かつさんどさん:皆さん、良い人たちなんですが、仕事に関してはとにかく他責でした。しかし、私は子ども時代から「自分の人生の責任は自分で負いたい」という気持ちを強く持っていました。幼稚園の頃、クラスがうるさくて先生が怒って教室を出て行ってしまった時にも、一人で職員室まで謝りに行くような、変な正義感を持った子どもだったんですよ(笑)。
トウシル:ここでも「変な子ども時代」エピソードが(笑)。しかし、一本筋を通す性格は大人になっても変わらなかったのですね。
かつさんどさん:ええ。だから、うまくいかないことを環境や他人のせいにする空気にどうしても耐えられませんでした。そこでふと気づいたんです。投資の世界こそ、究極の自己責任(自責)の世界だと。
トウシル:確かに!
かつさんどさん:投資なら成功するも失敗するも全て自分の判断次第であり、上司の顔色をうかがう必要もありません。その考えが心に浮かんだ日から、会社員を続けながら投資を続け、いずれ投資だけで食べていきたいという熱量を高めていきました。
まだ当時はFIRE(Financial Independence, Retire Earlyの略。経済的自立と早期リタイア)という言葉はありませんでしたが、経済的な自立と早期のリタイアは明確な目標になりました。
「投資界の大谷翔平にはなれない」元アパレル社員がFIREできた理由:REIT投資家・かつさんどさんインタビュー前編
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