長期契約加速でウラン価格に高値更新の可能性、セクター全体に強気見通し
ウランのスポット価格の急騰と金属・工業セクターの堅調を受け、BOCIがカバーする世界のウラン企業4社の株価は、2026年年初から平均44%の大幅高を記録した。BOCIは投資心理をさらに刺激する複数の短期支援材料が控えていると指摘。
過去2年にわたって低調だったウランの長期契約がこの先活発化するとみて、長期契約価格とスポット価格が史上最高値を更新する可能性があるとした。2026年、2027年の年末スポット価格に関する予想を1ポンド=120米ドル、150米ドルに上方修正し、セクター全体に対する強気のレーティングを継続。
カバー銘柄4社の株価の先行きに対していずれも強気見通しを付与している。個別ではカザフスタンのNACカザトムプロムJSC(KAP:LI)を最有力視し、以下、中国広核電集団傘下のウラン商社である中広核鉱業(01164)と世界最大級のウラン採掘・核燃料供給会社カメコ(CCJ:US)を同列に配置。中国核工業集団傘下のウラン資源開発会社、中核国際(02302)を4番手に位置付けている。
ウラン市場データ会社UxCが集計した1月末の長期価格速報値は1ポンド当たり88米ドル(前月比2米ドル上昇)と、17年ぶり高値を記録。同じくデータ会社Numercoによれば、スポット価格も27日夜に91.25米ドルまで上昇し、20カ月ぶりの高値を付けた。
電力会社が2025年10-12月期に締結した長期契約は7,180万ポンドと、前年同期比35%増加したが、BOCIは通年で1億1,600万ポンドと、推定補充量約1億8,000万ポンドを下回ると予想。2026年には電力会社による在庫補充の動きが加速するとみている。
業界情報によれば、生産者側のオファー価格は現在、下限が90米ドル超、上限が150米ドル超と、前年の80-140米ドルを上回る水準。電力会社にとっては厳しいものの、契約を見送れば、この先、入札価格がさらに上昇する可能性があるという。
一方、電力会社が長期契約をちゅうちょする中、金融機関が積極的な動きを見せている。現物の天然ウランを保有管理する最大級の投資信託SPUT(Sprott Physical Uranium Trust)は年間上限900万ポンドを維持したまま、カナダ・オンタリオ州証券委員会(OSC)にウラン調達に向けた25カ月、20億米ドルの目論見書を提出した。
BOCIは純資産価値を上回る価格で取引されているイエローケーキ(ウラン精鉱)などの類似投資商品も、電力会社の消極姿勢を背景にこの動きに加わる可能性があるとしている。
2月2日にはNACカザトムプロムJSCが2026年の生産見通しを発表する予定。BOCIは前年比7%増を見込むが、仮に下回れば、需給はさらに引き締まる。2月13日にはカメコが2025年10-12月期決算を発表。生産予想と市況見通しを更新する予定だ。
BOCIは大きな需給ギャップや新規プロジェクトの遅延の可能性が、ウラン価格の過去最高値(2007年に付けた136米ドル)の更新を後押しするとの見方。カバー銘柄4社の株価の先行きに対し、いずれも強気見通しを維持している。
























































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