株主優待は、個人投資家にとって魅力的な投資要素の一つです。ただし、優待の有無だけでなく、投資対象としての本質的な魅力も考慮しなければ、十分な投資妙味があるとは言えない場合があります。本稿では、実用的な株主優待制度があり、かつ配当も期待できる銘柄をご紹介いたします。
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の茂木 春輝が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「ソフトバンク、伊藤園…配当&株主優待、両方もらえる5銘柄!」
1.伊藤園第1種優先株式(25935)
伊藤園は、普通株式に比べて配当利回りが高く設定されている点が最大の魅力です。議決権がない代わりに、安定した配当収入を重視する投資家にとって魅力的な選択肢となります。普通株式と比較して株価の変動が比較的少ない傾向にあるため、リスクを抑えつつインカムゲインを狙いたい場合に適しています。
株主優待の概要
保有株式数に応じて、自社製品詰め合わせ(お茶、ジュースなど)が贈呈されます。
100株以上:1,500円相当、伊藤園通信販売「健康体」のパンフレット
1,000株以上:3,000円相当、伊藤園通信販売「健康体」のパンフレット(50%割引クーポン付)付)
これまで安定的に配当を実施しており、普通株式よりも高い配当利回りを維持しています。優先株式の特性上、普通株式の1.25倍の配当額が支払われます。また、普通株式への配当が無配の場合でも、優先株式に対して1株当たり15円が優先配当として支払われます。2026年1月26日終値時点で、予想配当利回りは3.27%と高くなっています。
留意点もあります。議決権がないため、株主総会での議決には参加できません。普通株式に比べて流動性が低い場合があり、ご自身の投資スタイルにあった株式を選択する必要があります。
※優待内容や配当は変更になる可能性があります。最新情報は企業Webサイトよりご確認ください。
2.ソフトバンク(9434)
ソフトバンクは、通信事業を主軸としつつ、PayPay経済圏を展開する企業です。安定した通信事業からの収益に加え、成長分野への投資による企業価値向上も期待できます。高配当政策を掲げており、配当利回りの高さも魅力です。
株主優待の概要
100株以上保有の株主に対し、1,000円分のPayPayマネーライトが贈呈されます。
優待の条件として1年以上かつ100株以上保有している必要があります。高配当を維持しており、株主還元に積極的な姿勢が見られ2026年1月26日終値時点で予想配当利回りは4.02%となっています。
業績は好調で2026年度3月期第2四半期では増収増益を発表しており非通信領域での売り上げ比率を2020年度上期の47%から63%へと伸ばしています。
※優待内容や配当は変更になる可能性があります。最新情報は企業Webサイトよりご確認ください。
3.KDDI(9433)
KDDIは、auブランドで知られる大手通信キャリアです。安定した通信事業に加え、金融、エネルギー、ECなど非通信分野への事業拡大を進めており、多角的な収益基盤を確立しています。株主還元にも積極的で、連続増配の実績もあり、長期保有に適した銘柄と言えます。
株主優待の概要
200株以上保有の株主に対し、Pontaポイントもしくは「ローソン・ナチュラルローソンと成城石井の人気商品の詰合せセット」が贈呈されます。保有期間が長くなるほど、優待品の金額がアップする「長期保有優遇」があります。
200株以上(1年以上保有):2,000円相当
200株以上(5年以上保有):3,000円相当
※2025年4月1日、1株につき2株の割合をもって分割。2026年度株主優待より贈呈基準が、100株以上から200株以上に変更となっています。
株主還元に積極的な姿勢が見られ、2026年1月26日終値時点で予想配当利回りは3.01%となっています。
業績は好調で2026年度3月期第2四半期に増収増益を発表しており売上高は前年同期比+3.8%、営業利益は+0.7%と伸びています。今後も需要が拡大するとされるAIデータセンターにも力を入れていて、次世代インフラ株としても成長が期待されます。
※優待内容や配当は変更になる可能性があります。最新情報は企業Webサイトよりご確認ください。
4.キリンHD(2503)
キリンホールディングスは、ビールや飲料事業を主軸とする大手食品・飲料メーカーです。国内市場での安定したブランド力に加え、海外事業の拡大やヘルスサイエンス事業の育成にも注力しており、多角的な成長を目指しています。株主優待もキリンの製品を楽しみながら投資できる点が特徴です。
傘下のファンケルが利益を押し上げており、直近の2025年度12月期決算では前年同期比で増収増益となり、ヘルスケアとスキンケアの両面からビジネスの成長を図っています。
株主優待の概要
以下保有数と期間に応じたクオカードや自社製品が贈呈されます。
1年以上3年未満
100株以上1,000株未満保有:500円相当
1000株以上保有:1,000円相当
3年以上(以下に加えて「プレミアム優待」の抽選あり)
100株以上1,000株未満保有:2,000円相当
1,000株以上保有:4,000円相当
3,000株以上保有:6,000円相当
2026年1月26日終値時点で予想配当利回りは2.99%となっています。
※優待内容や配当は変更になる可能性があります。最新情報は企業Webサイトよりご確認ください。
5.大王製紙(3880)
大王製紙は、「エリエール」ブランドで知られる大手製紙メーカーです。パルプから一貫生産する国内第3位の総合製紙メーカーとしてティッシュペーパーやトイレットペーパーといった生活必需品を製造しており、景気変動の影響を受けにくい安定した需要があります。
また、以下の地域別売上高割合のように海外事業の拡大にも力を入れており、ビジネスのエリアを拡大しています。
<大王製紙2025年3月期地域別売上>
株主優待の概要
1年以上100株以上保有の株主に対し、自社製品(紙製品詰め合わせ)が贈呈されます。
100株以上300株未満:1,500円相当
300株以上:3,000円相当
予想配当利回りとしては若干低く2026年1月26日終値時点で1.41%となっていますが、株価純資産倍率(PBR)は0.7倍であり、指標上は割安と評価されると考えてよいでしょう。
木質由来の高強度・軽量の素材であるセルロースナノファイバーの用途開発にも力を入れ2026年度の販売量増大を目指しており、成長セグメントとしての貢献が期待できます。
※優待内容や配当は変更になる可能性があります。最新情報は企業Webサイトよりご確認ください。
まとめ
上記5銘柄は、それぞれ異なる事業特性と魅力を持つ一方で、配当と株主優待の両方を享受できる点で共通しています。ただし、配当も株主優待の内容も、変更になる可能性があるので、企業の情報を確認し、注意して投資判断を行う必要があります。
配当を受け取り、優待でその企業が提供するビジネスを体感しながら長期視点で投資することは、資産形成において魅力的な選択肢の一つです。配当や優待も業績に合ったものかどうかを確認した上で、投資を考えることをおすすめします。
ソフトバンク、伊藤園…配当&株主優待、両方もらえる5銘柄!(茂木 春輝)
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