物価上昇が続く今、家計への影響は避けられません。しかし、インフレは資産を増やすチャンスにもなり得ます。インフレ時代を賢く乗り切り、資産を守り育てるためのヒントをクイズ形式で楽しく学びましょう。
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「インフレを乗り切る資産配分。米国型、日本型どっち?【クイズでわかる!資産形成】」
クイズに挑戦!
インフレと資産形成について考えるためのクイズを2問出します。
【第1問】 家計の金融資産構成
下のグラフ【1】~【3】は、日本、米国、欧州(ユーロ圏)の家計の金融資産構成比を示しています。
ご覧の通り、【1】は株の比率が最も高く、【3】は現金預金の比率が最も高くなっています。さて、【1】の「株好きな国」と【3】の「貯蓄好きな国」は、それぞれ日本、米国、欧州の中のどれでしょうか?
<日本、米国、欧州(ユーロ圏)の家計の金融資産構成比(2025年3月時点)>
経済には、物価が上がる「インフレ期」と、物価が下がる「デフレ期」があります。それぞれの時期に資産を守り、増やすためには、どのような資産の組み合わせ(ポートフォリオ)が良いでしょうか?
【第2問】 資産を守るポートフォリオ
前問の【1】~【3】の中から、以下の二つの状況に合致した金融資産構成比をそれぞれ選んでください。
- 「適度なインフレ」の時代に、資産が元気に育ちやすいポートフォリオ
- 「デフレ」の時代に、資産がしっかり守られやすいポートフォリオ
日米のインフレ率現状
クイズの答え合わせの前に、日米の「物価の動き」をのぞいてみましょう。
<日米インフレ率(CPI総合指数前年比上昇率)推移:2020年1月~2025年11月>
グラフを見ると、米国のインフレ率は2022年6月に9.1%という、異例の高率でした。
当時は、2020年のコロナ禍から脱出するために財政・金融の大盤振る舞いを行った効果で、米景気が過熱し、深刻なインフレが起こっていました。そこに、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって原油価格が急騰した影響が加わり、極度の高インフレになりました。
その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が急ピッチな利上げを行った効果で、米国のインフレ率は急低下し、今は3%を少し割れたところまで低下しました。
一方、日本は低インフレが続いてきましたが、足元、インフレ率が3%前後まで高まっています。2025年になると、日本も米国も3%前後で、インフレ率はそろってきています。日本も米国と似た、高インフレの経済になってきました。
「物価が上がる」ことは、「現金の価値が下がる」のと同じことです。例えば100円で買っていたモノが値上がりして110円でないと買えなくなったとします。これは110円の価値が100円に低下したのと同じです。日本でこれからもインフレが続くとすると、現金の価値の目減りをカバーする資産の育て方を考える必要があります。
【クイズ】高インフレ時代、最適なポートフォリオは?
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