テンセント・ホールディングスの2025年12月期3Qは15.4%増収、19.2%営業増益。各事業とも順調だったが、特に海外ゲーム、広告事業が順調に伸びた。来期は国内ゲーム、海外ゲーム、広告に加え、中国製AI半導体の供給が増加した時のクラウドサービスと広告への寄与が期待できよう。今後6~12カ月間の目標株価を維持する。
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「決算レポート:テンセント・ホールディングス(海外ゲームと広告事業が好調)」
毎週月曜日午後掲載
本レポートに掲載した銘柄:テンセント・ホールディングス(00700、香港)
1.テンセント・ホールディングスの2025年12月期3Qは15.4%増収、19.2%営業増益。
テンセント・ホールディングス(以下テンセント)の2025年12月期3Q(2025年7-9月期、以下今30)は、売上高1,928.69億元(前年比15.4%増)、営業利益635.54億元(同19.2%増)となりました(金額は人民元、以下元)。今2Qの売上高14.5%増、営業利益18.5%増から増収率、増益率ともやや上向きました。
セグメント別に見ると、VAS(付加価値サービス、SNSの微信/WeChat、国内ゲーム、海外ゲームから成る)は、売上高958.60億元(同15.9%増)、売上総利益586.23億元(同23.4%増)と順調でした。SNSは成熟化していますが、この中で音楽配信は、アップル向けの寄与と加入者数の増加で前年比17%増となりました。国内ゲームでは、「Delta Force」「Valorant」「Honor of Kings」が引き続き好調でした。「Delta Force」と「Valorant」は、中国ではこれまで主流ではなかったFPS(ファースト・パーソン・シューティング)ですが、2025年7月に「Delta Force」が中国で売上高で3位になりました。また、海外ゲームが前年比41.0%増と好調でしたが、これは買収したゲーム開発スタジオと、「Dying Light: The Beast」の海外移植の寄与です。
マーケティングサービス(SNSの微信/WeChatの各アプリケーション向け広告配信など)は、売上高362.42億元(同20.8%増)、売上総利益205.51億元(同29.3%増)と好調でした。微信/WeChat内の各コンテンツ、ドラマ、ミニプログラム向け広告、大規模言語モデルを使った検索広告などが順調に伸びました。この結果、各業種の主要広告主向けが増収となりました。
フィンテック&ビジネスサービスは、売上高581.74億元(同9.6%増)、売上総利益292.10億元(同15.1%増)となりました。商業決済サービス、消費者ローンサービスが前年比プラスとなりました。ビジネスサービスは、GPU調達に制約があったものの、クラウドサービスが伸び、ミニショップ(微信/WeChat内で、インストール不要でオンライン店舗を開設できるサービス)のeコマース取引量の増加に伴うテクノロジーサービス料の増加もあり、前年比10%半ばの伸びとなりました。
AI中心に研究開発投資を活発に行ったため、研究開発費は228.22億元(前年比27.6%増)と大きな伸びになりましたが、各セグメントとも1年前よりも売上総利益率が上昇しこれを吸収したため、順調な業績となりました。
AIについては、テンセント独自の生成AI「Hunyuan(混元)」のコーディング、数学、科学分野を強化しました。また、「Hunyuan」画像生成モデル、「Hunyuan」 3Dモデルは、世界トップの評価を受けています。微信/WeChatのAIアシスタントである「元宝」の機能も強化しました。
表1 テンセント・ホールディングスの業績
時価総額 5,820,921百万香港ドル(2025年11月14日)
発行済株数 9,232百万株(完全希薄化後、Diluted)
発行済株数 9,081百万株(完全希薄化前、Basic)
1人民元=1.0947香港ドル(2025年11月17日)
単位:業績は百万人民元、人民元、株価、配当は香港ドル、時価総額は百万香港ドル、%、倍。
出所:会社資料より楽天証券作成。
注1:当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。
注2:EPS、完全希薄化後(Diluted)、時価総額は完全希薄化前(Basic)発行済み株式数で計算。
表2 テンセント・ホールディングスのセグメント別業績(四半期)
出所:会社資料より楽天証券作成
表3 テンセント:VAS売上高内訳
出所:会社資料より楽天証券作成
注:売上高は会社開示の売上構成比より楽天証券計算
2.今期、来期とも業績順調が予想される。
今4Qも順調な業績が予想されます。VASの海外ゲームは今3Qの好調の反動で伸び率が低下すると思われますが、VASの国内ゲームとマーケティングサービスは季節的に需要期に入るため、今3Qよりも伸び率が高くなると予想されます。
国内ゲーム、海外ゲーム、マーケティングサービスは、引き続き成長事業と期待されます。また、来年になって中国製AI半導体の供給が増加すれば、テンセントのクラウドサービスのみならず、広告用AIの強化を通してマーケティングサービス事業への寄与も実現すると思われます。中国景気が回復すれば、フィナンテック&ビジネスサービスにも恩恵があると予想されます。
これらの要因を考慮し、テンセントの2025年12月期を売上高7,570億元(前年比14.7%増)、営業利益2,430億元(同16.8%増)、2026年12月期を売上高8,670億元(同14.5%増)、営業利益1,990億元(同23.0%増)と予想します。前回予想に対して売上高予想は若干上方修正、営業利益予想は前回予想を維持します。
表4 テンセント・ホールディングスのセグメント別業績(通期)
出所:会社資料より楽天証券作成
3.今後6~12カ月間の目標株価は、前回の850香港ドルを維持する。
テンセント・ホールディングスの今後6~12カ月間の目標株価は、前回の850香港ドルを維持します。
楽天証券の2026年12月期予想1株当たり利益(EPS)33.06香港ドルに今後の成長性を考慮して想定株価収益率(PER)25~30倍を当てはめました。
引き続き中長期で投資妙味を感じます。
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