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トヨタ vs ホンダ 国内車メーカーのツートップ 日経平均上昇に出遅れ? いずれも年初来でマイナスの割安株2銘柄 どちらを買いますか?

2025/11/13 10:30

 日経平均株価が大きく値上がりするなか、未だ年初来でマイナスパフォーマンスのトヨタ(トヨタ自動車:7203)とホンダ(本田技研工業:7267)。ここから買うならどちら?この2社で比べてみます。

目次
  1. 今回のお題 完成車メーカーの国内ツートップ
  2. 銘柄A:トヨタ(トヨタ自動車:7203)
  3. 銘柄B:ホンダ(本田技研工業:7267)
  4. あなたなら、どっちを買う?
  5. ▼銘柄投票にぜひ参加してみてください

今回のお題 完成車メーカーの国内ツートップ

トヨタ自動車(7203) 本田技研工業(7267)
トヨタ logo
ホンダ logo

 上記両社の株価のポイントや株価データを見ながら、双方を比較し、皆さんの相場観で購入検討するならどちらにしますか?

 トランプ関税のリスクが株価に直撃した自動車メーカー大手。最大の輸出相手だった米国が、日本から輸入する自動車の関税を4月に2.5%→27.5%へ大幅に引き上げるショッキングな話題がありました。その後の交渉で15%に引き下げられたのは良かったのですが、関税影響は先日発表されたばかりの中間決算にも反映されています。日経平均株価が大きく値上がりするなか、未だ年初来でマイナスパフォーマンスのトヨタ(7203)とホンダ(7267)。ここから買うならどちら?この2社で比べてみます。

銘柄A:トヨタ(トヨタ自動車:7203)

トヨタ(トヨタ自動車:7203)日足チャート
出所:筆者作成 トヨタ自動車 年初来週足チャート ※2025年11月12日現在

ここがGOOD👍

売れてる“トヨタ車”!

 商品力を武器に今期も売れているのがトヨタ車。修理し易い、サービスが良い、残価が高い(リセールバリューと言いますが、車を手放す時に高く売ることが期待できるという意味です)など魅力要素から、世界的に強いブランド力を有しています。
 今4-9月期の世界販売台数は前年同期比5%増の526万台。EV(電気自動車)→HEV(ハイブリッド車)の流れから、HEV中心に好調で、通期の販売台数見通しも1,040万台→1,050万台へ引き上げました。中間期決算時に掲げる通期の販売台数でいえば、ホンダの四輪事業は引下げ、マツダ、SUBARUは据え置き。10万台の上積みとはいえ、このタイミングで上方修正したのは「さすがトヨタ」!

自社株買い

 トヨタといえば2014年以降、コロナ禍など特別な時期を除くと、本決算と中間決算の発表時(5月と11月)の年2回、自社株買い枠の設定を発表してきた企業です。そのトヨタが、この11月の中間決算発表時には自社株買いの発表がありませんでした。
 理由は、今年はイレギュラーな6月に、自社株買い枠設定の発表をしたため。しかも、例年のような市場買付ではなく、自己株式TOBの形での実施という点でもイレギュラー。さらには、金額も3.2兆円と巨大規模だったこともイレギュラー。これは豊田自動織機のTOBが成立した場合、26年1月中旬をメドに、豊田自動織機が保有するトヨタ株約9%分を自社株買いで買い取るための枠でした。
 買付株数は約11.9億株で、発行済み株数の7.5%相当。これをトヨタが消却した場合、1株当たり価値が大きく高まる要因になります。今期は関税影響もあり減益ですが、株数が減ることによる1株価値向上は株主にとって大きなメリット。また、今期は豊田自動織機のTOBに関係して通常の自社株買いは無さそうですが、来期は通常の自社株買い再開が有力です(株主還元でもトヨタはリーダー企業)。

ここが心配😢

“物足りない”上方修正

 11月の中間決算発表時に、通期の業績予想を上方修正しました。営業利益は従来の3兆2,000億円から3兆4,000億円へ増額。ただ、市場予想の平均(コンセンサス)は3兆7,900億円程度だったため、「上方修正したけど物足りない」という評価になりました。
 営業利益の上方修正要因を簡単に分解してみましょう。増額分のうち、為替が円安に振れてくれた「為替影響」の部分、これは運の要因です。それ以外では、今回のトヨタの場合「原価改善の努力」(+850億円)、「営業面の努力」(+700億円)、関税影響など「諸経費の増減・低減努力」(▲1,550億円)と記載されています。
 運の要因である「為替影響」が+1,700億円…ということで、2,000億円の営業増益のほとんどが円安のおかげともいえ、為替影響除いた実質的な営業利益の増額分は300億円ということです。これ、営業利益3兆4,000億円の企業にとって1%弱の微調整レベルですよね。上方修正も物足りないと捉えられましたが、上方修正する理由も「物足りない」と感じた投資家は多そうです。

パフォーマンス低迷で需給悪い

 関税影響ネガティブ業種として、トヨタの属する「輸送用機器」業種は低パフォーマンスに苦しんできました。年初来騰落率(11月12日時点)では輸送用機器業種の指数が+4.1%と、同期間のTOPIX(+20.6%)、日経平均株価(+28.0%)を大幅にアンダーパフォームしています。
 輸送用機器業種の指数にとっても、TOPIXにとっても、時価総額最大のトヨタは影響力最大。そのトヨタの年初来騰落率は、同+1.4%と大幅アンダーパフォーム。ヘッジファンドなど短期のプレーヤーが、パフォーマンス追求で半導体株に“持たざるリスク”を抱えた地合い。さすがにトヨタのような低パフォーマンス株を手放し、半導体株のようなモメンタム株にシフトしていたことが想像されます。
 トヨタのパフォーマンス改善は、そうした半導体株からの資金シフトが始まることが何より重要(そのためには半導体株が下がる、日経平均が下がるが必須?)。それまでは上値で買った投資家の戻り売り圧力も強そうです。また、来年5月の本決算発表まで、市場買付してくれる自社株買い枠の設定は無いと見られます。需給面での下支えが無いことも需給が悪い理由といえそうです。

トヨタ自動車 レーダーチャート ※各指標の数値に基づき独自基準でスコア化

トヨタ自動車 レーダーチャー
出所:筆者作成 トヨタ自動車 レーダーチャート

 

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