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ソニーFG vs オリオンビール  初値高過ぎた!? 直近の2大新規公開株 今から買うならどっち?

2025/10/15 19:20

 日経平均株価が史上最高値を更新するなど、地合い良好なタイミングで、東証プライム市場に知名度抜群2社のIPO(新規公開)株が登場!が、しかし…スタートこそ買いが殺到したものの、2社揃って急いで買った人は含み損をかかえることになっているかも。今から買うなら、ソニーFG(8729)と、オリオンビール(409A)この2社で比べてみます。

目次
  1. 今回のお題:初値高過ぎた!? 直近の2大IPO
  2. 銘柄A: ソニーFG(8729)
  3. 銘柄B: オリオンビール(409A)
  4. あなたなら、どっちを買う?

今回のお題:初値高過ぎた!? 直近の2大IPO

ソニーFG(8729) オリオンビール(409A)

 上記両社の株価のポイントや株価データを見ながら、双方を比較し、皆さんの相場観で購入検討するならどちらにしますか?

銘柄A: ソニーFG(8729)

ソニーフィナンシャルグループ チャート
筆者作成、上場来日足チャート ※10月9日時点

ここがGOOD👍

“ソニー”の強いブランド力

 ソニーFGは生保、損保、銀行を手掛ける総合金融グループです。利益の根幹は、修正純利益の8割強を占める「ソニー生命」。そのソニー生命のライフプランナーは5700名を超え、保有契約年換算保険料は年率7%ペースで増加しています。
 また、テレビCMでもおなじみ「ソニー損保」は、ダイレクトマーケティング(ネットと電話)の自動車保険として22年連続売上ナンバーワン。そして「ソニー銀行」はネット専業の銀行としては古株で、住宅ローン残高を安定的に積み上げています。各業界に有力な競合企業はいますが、ソニーのブランド力、そしてIT技術力を使った独自の立ち位置は武器といえます。

PER比較での割安感

 今回の上場はソニーグループからのスピンオフ形式のため、公開価格でなく、“板中心値段”と表現される最初の基準価格は150円でした。この基準価格自体にも、IPOディスカウント(主幹事となる証券会社が上場する類似会社と比較して妥当と試算した価格より20~30%値引きすること)が考慮されていたはずです。
 仮に20%~30%値引きしたプライシングが150円とすれば…だいたいプロ勢が妥当と見ていた値段は190円~220円ということでしょうか。そう考えると、205円で付いた初値は妥当といえるかもしれません。
 例えば予想PERで比較した場合、ソニーFGは13.5倍ですが、生保でいえば第一生命が12倍、T&Dが15倍、ネット専業ライフネットが24倍ですので、成長性も加味すれば低い印象。ネット専業の銀行でいえば、楽天銀行が22倍ですので、こちらとの比較でも割安感があるといえます。

実質的には高配当株!

 株主還元に関しては、上場の時点で優等生な姿勢を示せています。基本方針は、➀修正純利益に対して配当性向40~50%、➁年間配当額の減額は原則行わない(=累進配当)、➂自己株式取得の実施。そして、➀の配当性向から、今期の配当総額は250億円としているのですが、これはスピンオフした株の効力発生日が10月1日だったため、期末配当(1株3.5円)の分だけ。画面上の配当利回り表記は、「3.5円÷株価」で2.1%となっていますが、実質的な利回りは2倍の4.2%と試算できます。
 年間配当でいえば500億円以上で、それの減配をしない累進配当株。ネット専業のライフネットや楽天銀行など無配予定だったりする中にあって、現状の実質利回りは“高配当株”ですよね?また、取得方法を「市場買付」とする分の自社株買い枠も10月9日~来年8月8日の期限内で710億円あります。総還元でいえば相当オイシイ株ともいえそうです。

ここが心配😢

スピンオフ上場の闇

 IPOではあるものの、その形が広く投資家の需要を集めるブックビルディング方式ではなく、公募・売出を実施しないダイレクトリスティング方式でした。これは、ソニーグループ(6758)の既存株主に1株当たり1株のソニーFGの株を現物配当するというもの。普通のIPOのように、ブックビルディングで「ソニーFG欲しい人~?」で買い手を募るのと異なり、無条件でソニーグループの株主に株券を配布…この闇は想像を絶するものでした(-_-;)

 その売り(フローバック)は、初値を付けて以降、終日ベースで常に圧し掛かっているようにも思われます。当初は、日経平均株価連動型のETFなどパッシブファンドの運用者が、不要となるソニーFGを無条件に売却することなどが危惧されていました。ただ、パッシブ売りの時期を抜けても、止まらない売り圧力を見る限り…アクティブファンド、個人投資家など多くのソニーグループ株主が市場で売却している公算は大きそう。年末にかけては個人投資家が節税目的の損出しで売る可能性もあり、このスピンオフ上場ならではの売り圧力一巡するまで、株価の「割安感」がバリュートラップになる株ともいえそうです。

低位株で板が分厚い

 IPO後に想像以上に急落し、最初の基準価格150円も一時割り込みました。値ごろ感(見た目が安く感じること)から、逆張りで買う個人投資家は多かったようです。上場最初の週だけで、信用買い残は1億4,154万株、金額ベースで200億円超も積み上がっていました。個人が買うのに、フローバックの売りものが無限に降ってくる…結果、個人がロスカットして下げ幅を増幅させる、また別の個人が押し目買いを入れる、これが需給悪化の負のループです。
 個人がエントリーする理由には、1株150円台で売買できる手頃さもあるはずです。新NISAでコツコツ買い集めるにもピッタリ。ただ、個人投資家が万人レベルで関与することで、色んな価格帯で保有する投資家を作ってしまいます。しかも、低位株ですので、呼び値は0.1円刻みのため値動きが重くなります。これ、新NISA前に分割して低位株になったNTTと同じ現象。板が分厚く、動きが悪く…これがフローバック一巡後に想像される未来でしょうか。

ソニーFG レーダーチャート※各指標の数値に基づき独自基準でスコア化

ソニーファイナンシャルグループ レーダーチャート
筆者作成

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